2011年7月28日

1-0から

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担当:大重正人

いまやレイソルのストロングラインとなった酒井→レアンドロ→北嶋のコンビネーションが見事に決まり、前半16分で第1戦のビハインドを追いつきました。1-0。通常のリーグ戦ならば、リスクマネジメントに気をつけながら、チャンスに鋭いカウンターを決める。まさにレイソルの勝ちパターンに持ち込める試合でした。しかし今日はナビスコカップ、ホーム&アウェイの2戦合計の成績勝負でした。「特殊なレギュレーションで、うまくゲームを進められなかった」と北嶋選手が振り返ったように、1-0でありながら、もう1点を奪いにいかなければならない状況下でした。

そんななか、後半開始早々に相手の得意なカウンターから失点。角田選手の脱帽せざるを得ないスーパーボレーが決まってしまいました。それでも、レイソルが勝利するには、いずれにせよ2得点以上での勝利が必要でした。あと1点取ればアウェイゴールで勝てる。明確な目標が見えている中、田中選手、水野選手、林選手と「オフェンシブで違う特徴を出せる選手」をネルシーニョ監督が投入。レイソルは攻勢を強め、ポゼッションが高まりゴールへ迫りますが、あと一歩、ベガルタの堅いセンターラインを崩しきれません。アウトボールかと思ったところホイッスルが鳴らなく、集中が途切れた瞬間に決定的な2点目を奪われて、ナビスコカップ制覇のチャンスは残念ながら潰えてしまいました。

ただ、この悔しさが消えぬ間に、再戦のチャンスがやってきます。31日におなじくユアスタでベガルタと対戦します。今度はリーグ戦です。選手たちはみな「日曜日にリベンジしたい」「借りを返したい!」と口を揃えました。今夜、今日の試合メンバーから外れた選手も仙台入りし、明日からのトレーニングに合流します。3連戦の最終日、戦術、コンディション、メンタルなど、改めてチームの総合力が問われる7月最後の7試合目です。

思わぬ大敗もありましたが、その直後に見違える立て直しを見せて、堂々首位を争っています。でもここで満足してはいけないし、そんな選手は誰一人いません。やられた相手にはやり返す。「平日にもかかわらず仙台まで来てくれたサポーターにいい結果を見せられず、とても残念です」。大谷キャプテンの悔しい言葉が日曜日の翻るよう、レイソル戦士たちの戦いを期待を込めて見守り、応援したいと思います。