2016年6月 5日

鳥栖戦

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担当:大重正人

勝てば決勝トーナメント進出という明確な目標をもって臨んだ、ナビスコカップのグループステージ最終戦。しかし1-1の引き分けに終わり、タイトル獲得への道がひとつ絶たれる、非常に残念な結果に終わってしまいました。

前半からどこかうまくいかない、レイソルらしい戦いができていない。そんな最初の45分間でした。「ビルドアップがつまずいたような、そんな立ち上がりになってしまった」と下平監督。この日キャプテンマークを託された茨田選手は「強く感じるものがありましたし、自分がやらなければいけない、チームを引っ張っていかなければという思いもありました」。しかしゲーム運びに違和感をかかえながら「ビルドアップの入口が上手く作れず、相手にボールを入れられ、セカンドボールを拾われ、プレスをかけても外される。うまくいかないまま時間が過ぎていくような前半でした」と悔やみます。前半はPKで先制を許し、1点ビハインドで後半を迎えます。

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ハーフタイム。下平監督になってから最も激しいゲキが飛びました。「このまま終わっていいのか。ボールを奪い返せ!もっと走れ!パワーを出せ!」。選手の名前を激しく呼びながら、厳しく要求しました。前半途中のエデルソン選手に続き、後半開始から右サイドバックの湯澤選手を投入。システムを変え、サイドからの突破に狙いを定めた作戦変更、また湯澤選手のアグレッシブな姿勢で徐々に勢いを取り戻したレイソル。

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湯澤選手のクロスから、後半早々に武富選手の惜しいヘディングがあり、そしてエデルソン選手の同点ヘッドが生まれます。4月20日の川崎戦をはじめ、今季レイソルは試合終盤での粘りや執念で劇的なゴールを決めているだけに、残りの10分ほどで逆転できるという自信や予感、サポーター皆さんの応援も勢いも強まり、相手ゴールへと総攻撃をしかけます。しかしゴールキックが後半だけで22本も記録したように、数多く攻め込みながら焦りもあってかゴールの枠内へボールを飛ばすことができず、終戦のタイムアップにレイソルイレブンは崩れ落ちました。

どんな1試合もすべて大切な試合であるのは間違いありませんが、それでも今日のような何か懸かった大一番をいかに勝ちきれるか、勝負強く戦えるか。勝たなければならない試合に、いかに勝つか。そこがタイトルを獲り続けるチームになれるかどうかの大きな要素です。今季、レイソルに残されたタイトルのチャンスは、リーグ戦、天皇杯となってしまいました。ACLに続く大会です。今季まだまだシーズンが続いていく中で、必ず「今日は絶対に勝たなければいけない試合」が巡ってくるはずです。今日の教訓を糧にして、失敗を繰り返さぬよう、今日のこと、悔しさを絶対に忘れてはいけません。

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