2016年9月30日

明日は湘南戦

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担当:大重正人

まず最初に、10月9日のファン感謝デーのイベントについて、本日お知らせしました。ドイツのお祭りである「オクトーバーフェスト」をモチーフに、また今年も講談社さんに大きなご協力をいただく「ジャイキリカレーパーティー」などで、食欲の秋を満喫しながら選手とのふれあいを楽しんでいただければと思います。そしてそして、応援歌「突き進め柏」の原曲を歌っている「バックドロップシンデレラ」のみなさんが、この日立台でミニライブを行ってくれることになりました!!ギター&ボーカルの豊島渉さんには、すでにこの日立台にお越しいただいて、いろいろと当日のお話をさせていただいています。また詳細については、後日お知らせいたしますので、どうぞお楽しみに!
http://blog.reysol.co.jp/news/2016/015044.html

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まずは明日のBMWスタジアムでも力強く選手たちを後押しする「突き進め柏」の原曲、さらば青春のパンクで気持ちを高めていきましょう!!

今日で9月も終わりです。秋雨前線が活発で、心地よい秋の陽気に包まれる日が非常に少ないですが、レイソルは、リーグ戦で2勝1分、天皇杯は2勝。4勝1分と負けなしで駆け抜けてきました。明日から10月、レイソルにとって正念場の1か月を迎えます。その第一日、明日は19時からアウェイ平塚でのベルマーレ戦を戦います。

ベルマーレは現在年間順位で17位。J1残留を懸けて、こちらも負けられない闘いが続いています。J1で対戦した昨年からの3試合は、レイソルの2分1敗と勝利がありません。昨年のホームは0-0、アウェイは失った流れを取り戻せないまま0-3、今年の6月はセットプレーから先制される苦しい展開を、アディショナルタイムの輪湖選手のファインゴールで何とか引き分けに持ち込みました。

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湘南のプレッシングと柏のパスワーク。過去3試合を見ても、双方のスタイルを真っ向からぶつけ合うような激戦となりましたが、古巣との対戦となる武富選手はそういうスタイルの相性も考えながら「湘南は、比較的戦いやすい相手だと感じているかもしれませんね。すごくお世話になったクラブで、いま厳しい状況にあることも十分わかっていますが、でも自分たちも絶対に勝たなければいけない試合ですから。立ち上がりからギアを上げていかないといけない」と強い思いを言葉にしました。

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下平監督は「チョウさん(曺監督)はうちのシステム、やり方もよく知っていると思うし、研究しているはず。自分たちもいろんな状況を想定して準備をしてきた。ここで勝って中断期間を迎えるのと、そうでないのとでは、この3週間の過ごし方や気持ちが全然違ってくる。この優勝争いの緊張感のなかで残り3試合を闘えることは、選手にもクラブにも大きな財産になる、良い経験になる。そう選手たちにも話しました」。

明日は浦和vsガンバ、神戸vs川崎と、優勝争いの直接対決です。レイソルは勝利必須に変わりありませんが、勝てば必ず上位との差を詰められます。そして、この湘南戦を終えると、次の試合は10月22日の鳥栖戦まで3週間空きます。そこからのラスト3戦に優勝の可能性を持ち込んでいけるか。明日も本当に大事な戦いになります。平塚でのナイトゲームですが、どうぞスタジアムへの参戦をお願いいたします!

2016年9月26日

甲府戦

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担当:大重正人

「甲府さんはああいう戦い方に慣れている。我慢強いサッカーがしっかりできるチーム。それに対して前半は特に攻撃のところでクオリティを出せず、フィニッシュまで行かないというシーンが続いた」。下平監督の試合後の会見。なんとか勝ち点3をもぎとり、ステージ優勝へ踏みとどまれた、苦しい苦しい試合を終えての言葉でした。

やはり戦前の予想通り、甲府は立ち上がりから徹底した守備戦術をとってきました。最終ラインに5枚が並ぶ、5-4-1のシステム。1トップのダヴィ選手もそれほど深追いせず、低めのDFラインとの距離感を保つようなポジションをとり、スペースを消しながら、つねにカウンターを狙っていました。レイソルの最終ライン、中谷選手と中山選手、またアンカーの秋野選手のところはほぼフリーでボールを配球できる状況でした。ただひとたび、一列前のサイドに展開すれば、マークが厳しくなり、なかなかペナルティエリアまでボールを運べません。

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ボールを失っても、中川選手や小林選手、秋野選手ら素早い守備への切り替え、ダイレクトプレッシャーの強度が強く、奪い返しての二次攻撃、また相手クリアがタッチラインを割って、レイソルの連続攻撃が続きます。しかしいかんせん、シュートまでなかなか持ち込めません。前半のシュートはわずかに1本でした。

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下平監督はハーフタイムに修正を施し、チームの狙いを定め「徹底的にやること。何度でも何度でもやり続けよう」と選手たちを送りだしました。ようやく効果的な縦パスが入り始め、中央やサイドで攻撃の起点が生まれ始めます。「甲府の様に引いて守られた時に、個で一枚剥がしていかないといけない。1対1の時は絶対仕掛けようと思っていた(伊東選手)」「僕とジェイ(伊東)で、1枚相手を剥がせることができたらチャンスになっていた(山中選手)」。今日は右の伊東選手に加え、左からは山中選手と、2人のアタッカーの仕掛けが目立ち、左右から危険なクロスが入った後半15分ごろ。スタジアムの雰囲気が一変します。「突き進め柏」の応援歌がリピートされ、「ここは点が獲れる!」とみなさんも強く予感していたのではないでしょうか。

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私がいつも手元に忍ばせている小型カメラの録画スイッチを入れて、後半19分のコーナーキックを見守りました。予感は当たりました。競り合いからのこぼれ球、相手クリアをカットしたディエゴ選手。今日も左足でした。見事なボレーシュートが突き刺さり、ついについに甲府のゴールネットを揺らしました。

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その後はカウンターのチャンスを迎えながら、決めきれません。それでも120分戦ったあとの中2日で「相手の運動量が落ちると思っていた」という佐久間監督の予想を覆すような運動量で相手選手とボールへプレッシャーをかけ続けました。「どんな試合にも3回はビッグチャンスが来る」とサッカーでの格言がありますが、前半のセットプレーからのヘディングシュート、終了間際の連続シュート。目を覆いたくなるような3回の大ピンチを、GK中村選手がすばらしい反応でことごとくセーブ。神戸戦で守り切れなかったのを繰り返すことなく、1点のリードを全員で守り抜きました。

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ステージ優勝を争うライバルたちは、やはり上にいるだけの強さを発揮しています。首位の浦和は広島にPKを与えながらその失敗から逆に3ゴールの完封勝利。川崎は2-0を追いつかれながら、最後の最後に勝ち越しゴール。引き分けたガンバとは2ポイント詰めましたが、ガンバもアディショナルタイムに追いつく強さを見せました。神戸は4-1と福岡を一蹴しています。残り4試合。しかし、レイソルにもまだまだチャンスがあります。湘南、鳥栖、大宮、福岡。1試合1試合、勝ち点3を積み上げていきましょう。さきほども書きましたが、決勝ゴールの場面は、日立台のボルテージが最高潮に上がり、その強力な後押しを受けるようにして生まれました。ホームも敵地でも、引き続きの応援をよろしくお願いします。

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2016年9月24日

明日は甲府戦

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担当:大重正人

今週のJリーグは、日曜開催。レイソルは19時からホーム日立台でのヴァンフォーレ甲府戦です。一昨日の天皇杯3回戦では愛媛FCの堅守に苦しみながら1-0で勝利。ただ延長戦に持ち込まれ120分フルタイムを戦った上での中2日での戦いです。レイソルはいかに疲労を回復してキックオフを迎えられるか。また輪湖直樹選手が出場停止でもあり、新たなメンバーを加えての18人で、この連戦を切り抜けなければなりません。

明日のスカパー!中継は、J-SPORTSでの放送です。今年は3回目の放送ですが、今回もおなじく、同局サイトでのプレマッチインタビューがすでに掲載されています。中谷選手、中川選手に続く今回は、チーム最年長のベテラン栗澤僚一選手です。今月5日に34歳となりましたが、いまだにチーム随一の運動量を誇り、トラッキングデータでの走行距離もトップクラスです。習志野高校、流経大、FC東京と、もともとは中盤の攻撃的な選手でしたが、レイソル加入後に本格的にボランチとなり、攻守の切り替えや、相手へのプレッシングや球際のファイト、セカンドボールの予測など、新たにプレーの幅を広げながら、プロ12年目のシーズンを戦っています。

J-SPORTSのインタビューでは、動画では今季の戦いぶりや甲府戦に向けての意気込みを語り、テキストインタビューでは、地元である松戸での少年時代、プロになるまでのキャリアを存分に振り返っています。その中でインタビュアーであり、プロデューサーである土屋雅史さんからクリへプレゼントが。「これ!!もちろん覚えていますよ!!」という逸品。

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これは流経大4年で、FC東京の特別指定選手だった2004年夏にFC東京のスペイン遠征に参加したときに、現地で販売されていたものです。左はデポルティーボのレジェンド、バレロン選手、その右になんとクリがいます!「僕は特別指定の大学生だったんですけど、なんで自分だったんでしょうね(苦笑)」。現地遠征に帯同取材した土屋さんがバレロン選手からサインをもらい、FC東京時代のクリにもサインをもらったものを、十数年大切に保管していたそうです。

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「やっぱり持つべき人のところにあったほうがいいかなと思いまして」と、今回ありがたくお譲りいただきました。「いろんな思い出がありますよ!すごくいい経験をさせてもらいました」とクリも当時を懐かしみました。インタビューはこちらのリンクから、ボリュームたっぷりです。明日の試合までに、ぜひともご覧ください。
http://www.jsports.co.jp/press/article/N2016092316495502.html

対戦する甲府は、現在年間順位で14位、J1生き残りをかけて立ち向かってきます。2014年にレイソルでプレーしたドゥドゥ選手が夏から加入し、勝ち点を着実に積み上げています。ドゥドゥ選手が膝を痛め、この日立台で会えないのはさみしいのですが、彼がいれば、間違いなくレイソルにとって脅威となったことでしょう。

甲府のここ5試合は2勝2分1敗と勝ち点8を獲得。浦和に0-2、川崎に0-4と連敗した後、山本英臣選手がチームに戻った結果のこの5試合。甲府で14シーズン目を迎える36歳の大黒柱がチームに安定感と守備の堅さを蘇らせました。元レイソルの土屋選手は42歳、189cmの長身・盛田選手は40歳と経験豊かな大ベテランが健在です。

昨年8月30日の対戦ではレイソルが前半完璧な内容で2点をリードしながら、後半に2点を返されてドローに。3連勝と波に乗っていたところで痛い引き分け。シーズンを見れば結果的にこの試合で逃したリズムが後を引きました。11月の天皇杯ラウンド16でも苦戦。先制しながら追いつかれ、鈴木大輔選手の退場。延長120分にクリスのダイレクトシュートで辛くも勝ち進みました。伊東純也選手のスピードも私たちに鮮烈な印象を残しました。

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守備の強固さが甲府の大きな持ち味ですが、盾を構えながらも、常に刀を抜く準備ができているという印象です。5バックからウイングバックが素早いカウンターを仕掛けたり、また4バックになったり、ゴールの機会を狙い定めて仕掛けてきます。展開によっては勝ち点1でもいい、そんな徹底した戦いをチーム一丸となって見せることもあります。

「相手の堅い守備をいかに攻略できるかというテーマは、愛媛戦同様、今回も同じになる。特に最後のフィニッシュ、シュートまでどう持ち込んでいくかに尽きる。どう得点を挙げるかということにこだわってやっていきたい」。下平監督の言葉通り、90分間の勝負でゴールを挙げ、しっかり勝ち点3を獲らなければ、今度こそステージ優勝のチャンスが絶望的になります。一戦一戦が「マストウィン」のゲーム。明日の日中は久々に太陽が日立台を照らす日曜になりそうです。ナイトゲームではありますが、ぜひとも日立台に柏の力、サポーターの力を結集して、勝利をつかみとりましょう!

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2016年9月22日

天皇杯愛媛戦

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担当:大重正人

日中の他会場の経過をみても、J1クラブにとっては厳しい試合展開がほとんど。この日立台こそは安定した戦いで次のラウンドへ進みたいところでしたが、やはり大変に難しい試合を強いられました。それでも延長戦突入の120分間でなんとか相手を上回り、1-0で次のラウンド16へ前進しました。

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戦前の予想通り、愛媛のディフェンスは非常に組織的で、なおかつ献身的に粘り強く、非常に苦しめられました。キックオフから、5-3-2のシステムに見えましたが、最終ラインは5人が等間隔に広がり、レイソルの3トップが攻め込むスペースを消してきました。中盤は3枚で、サイドの左右にスペースがあるようにも見えましたが、素早いスライドや、5バックのサイドから激しく押し上げて、レイソルの選手にプレスをかけるシーンが目立ちました。中盤の大谷、栗澤、武富の3選手への寄せも襲い掛かるように鋭かった。

「ただ、サイドを動かしたり、変えながらやっていたことがジャブの様に相手に効いて、後半は前を向けることが増えた」。大谷選手が振り返った通り、後半に入ると、レイソルのビルドアップや左右へのゆさぶりから、中央へ縦パスが入るようになり、サイドからは輪湖選手や茨田選手の押し上げもあり、試合の多くを支配できるように。特に右サイド伊東選手の突破が今日も光り、決定的なシーンを演出しました。後半途中からは満を持してクリスティアーノ選手、ディエゴ選手を投入し、ドゥドゥ選手を絡めたアタックでゴールに迫ります。しかしピンポイントで合うシーンは少なく、またクロスやセットプレーに対する愛媛の守備はミスなく、非常に堅く、ネットを揺らせません。

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延長に突入すると前半終了間際には密集での競り合いで奪いきれず、ゴール前で1対3のような大ピンチに。正直終わった、というぐらいの絶望的なシーンでしたが、最後にGK中村選手がペナルティエリアぎりぎりまで飛び出してのボールカット。苦しい試合を持ちこたえることができた最高のビッグプレーでした。交代枠は3枚を使い切る状況で、大谷選手は攣った足を何度も伸ばしながら、懸命に踏ん張り続けました。

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そして延長後半8分。再三右サイドを切り崩していた伊東選手が「足が攣りそうでしたが、絶対に勝ちたかったので、相手に走り負けないよう頑張りました」と1対1の仕掛けから柔らかなクロス。ここにクリスが飛び込んで強烈なヘディングシュート。ようやく相手をねじ伏せるような攻撃が飛び出し、なんとか1-0で逃げ切りました。

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下平監督も何とか勝利をつかみ安堵の表情でした。「スカウティングによれば愛媛さんは失点が少なく、ただ得点も少ないというところで、守備に関しては粘り強くやってくるんだろうなと戦前から予想していたが、思った以上に守備が堅くなかなか崩れないというか動かない形だった。こちらがすごく悪かったかといえばそうでもなくて、最後のところでなかなかゴールネットを揺らすことができずに90分が過ぎた。小雨が降る中サポーターの方々が最後まで声を切らさずに応援してくださったことに感謝しています。そういう声援もあって、最後にようやくゴールが入って1-0で勝つことができました」と、一日中雨が降り続く秋分の日に日立台に駆けつけてくださったサポーターの皆さんに深い感謝の言葉を向けました。

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次も負けられないリーグ戦、中2日の日曜日にホーム日立台で甲府戦です。今日120分戦った選手も多くいますが、まずは全力で疲労を回復し、またフレッシュなメンバーもいますから、まさにチーム総力戦で臨まなければならない決戦となります。甲府も守備の堅いチームで難しい試合が予想されますが、今日に引き続きの心強いご声援をどうぞよろしくお願いいたします。

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最後に、金曜日深夜放送のTBS「スーパーサッカー」に中谷選手、中山選手が登場します。国内外のベストゴールを決める「俺のプスカシュランキング」のコーナーです。昨年の工藤選手に続く出演となります。DFならではの視点で解説し、選び抜いたゴールはどれか!?ピッチ同様に2人の息のあったコンビネーションをお楽しみに。BS-TBSでは金曜夜23時、TBS系列(一部)では深夜25時25分からの放送です!

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2016年9月21日

明日は天皇杯3回戦

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担当:大重正人

今週は日立台でホームゲーム2連戦です。9月25日日曜日のリーグ戦・甲府戦を前に、まずは明日秋分の日、愛媛FCと天皇杯3回戦を戦います。土曜日の神戸戦では本当に悔しいドローに終わった直後ではありますが、ここで異なる大会に向けて切り替えられることを前向きにとらえ、チームは準備してきました。

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J2に所属する愛媛FC。2006年と2010年、J2時代に6試合の対戦があり、レイソルの5勝1敗。2010年のホームゲームでは田中順也選手がプロ初ゴールを挙げています。チームを率いる木山隆之監督は2シーズン目、2009年には水戸、2012年には千葉の監督としてレイソルとの対戦があります。選手はJ1経験のある選手が非常に多く、また浦和や広島との関係性が深いクラブです。現在もレッズからはFW阪野選手、DF茂木選手が期限付き移籍中で、ボランチの小島選手もレッズ出身。またレイソルと関係があるのは、DF林堂選手。柏市出身で、レイソルU-12での在籍経験があり、同い年の太田選手や輪湖選手とプレー経験があります。

現在32試合を終えて、9勝15分8敗でJ2リーグの11位。ただ昨年はリーグ5位となり、J1昇格プレーオフではセレッソ大阪をあと一歩まで追い詰めるなど、実力を証明しています。今季も失点数の少なさが目立ち、32試合で30失点。これはリーグ3番目の数字です。昨季も42試合で39失点。1試合1失点未満の堅守が光ります。基本的にはボールをしっかりつなぐサッカーで、守備時には3バックから5バックの形になるだけに、レイソルのアタッカーがいかにこじ開けることができるか、キーポイントとなります。

この試合を迎えるにあたり、下平監督は「まず選手たちに、天皇杯はACLにつながっていく大会、ACLの予選という気持ちで戦おうと。2回戦では奈良クラブには苦しめられたので、あのような試合にならないよう、気を引き締めて準備していこうと話しました。絶対に負けられないし、中2日で次のリーグ戦があるが、まずはこの天皇杯の試合をしっかりで獲りに行くという思いです」と天皇杯、リーグ戦とどちらも落とせない試合の中での連勝をめざし、選手たちのコンディションを整えながら準備してきました。

天候が崩れている今週ですが、明日の予報も悪くなっています。気温は20度を下回り、冷たい雨のなか、濡れたピッチ、水たまりもあるかもしれないタフなコンディションが予想されます。2回戦のように厳しい試合展開も覚悟しなければならないでしょう。空中戦、身体のぶつかりあい、球際、そういった気迫のところで絶対に引かず、相手を上回らなければなりません。明日はスカパー!の中継もありませんので、厳しい天候ではありますが、スタジアムでの後押しをよろしくお願いいたします。

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【9/22愛媛戦】『第96回天皇杯3回戦』当日券販売のお知らせ
http://blog.reysol.co.jp/news/2016/015017.html

【9/22愛媛戦】『第96回天皇杯3回戦』開催概要について
http://blog.reysol.co.jp/news/2016/015012.html

2016年9月18日

神戸戦

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88分までつかんでいた勝ち点3が、最終的に勝ち点1に終わり、優勝争いへのレースから後退する、悔恨の試合になってしまいました。焦点は戦前の予想通り、ネルシーニョ監督が狙う主導権の争い、特に中盤の守備をどうレイソルが打ち破っていくかという90分でした。

ヴィッセルは立ち上がりから、レイソルのコンパクトな陣形から生まれるスペース、背後やサイドチェンジへのロングボールをためらうことなく蹴りこんできました。そこはしっかり跳ね返していたレイソルでしたが、タッチにクリアしてもヴィッセルの藤田選手のロングスローは通常のセットプレーと同様にレイソルにとって脅威的でした。前半のCKは3本、後半のCKは6本だったものの、その倍以上のセットプレーを浴び続けている印象でした。結果的にはすべて耐えきったレイソルでしたが、ボディブローのように心身へのダメージが蓄積されていたのかもしれません。

ただセットプレーのチャンスをものにしたのはレイソルの方でした。前半23分、クリスティアーノ選手のキックに中央に飛び込んだ、中谷&中山の若きCBコンビ。中谷選手が頭でとらえ、ヴィッセルのネットを揺らし、大きな先制点を奪います。

押し込まれる時間もあるなか、それでもレイソルのゴールキックからのビルドアップに対しては、レアンドロ&ペドロジュニオールの2トップのチェイスはそれほど厳しくなく、CBコンビ+秋野選手のパスワークで攻撃のリズムを作り出します。「ただ自分たちのペースで回しているようで、そうではなかった」。中山選手はこう振り返りました。特に試合途中、ネルシーニョ監督が修正を加え、ペドロ選手がアンカーの秋野選手にマンマーク気味となってからは、少しずつ歯車が合わなくなっていたように感じます。

「雄太と自分の所でもう少し攻撃的なボールを出せれば良かったけれど、前と距離があったのでそこがなかなか上手くいかなかった(中谷選手)」。「ボールを前に運べなかった。自分達がボールを奪った後に、みんな良いポジションが取れていなかった。ボールを奪って、出す場所を探してもどこにも良い位置の人がいなくて、蹴るしかなくなってしまった。それでも蹴ったボールにも反応できずに相手のペースになってしまったと思う(栗澤選手))。

秋野選手がマークされる分、両CBが比較的ボールを持ちやすくなり、前をうかがいますが、「今日のレフェリーは比較的流していたので(ファウルを取らなかった)、ダメージや疲労があったかもしれない」と相手の激しい守備を受け、前線の選手たちのポジショニング、またカウンターの勢いが出せません。

「良い時の自分達だったら、そこで守り切れて、カウンターから点を取れていたと思う」。中谷選手の言葉通りでしょう。押し込まれて苦しい後半のほとんどの時間を耐えてきましたが、残り2分、レアンドロ選手へのマークが一瞬外れてしまいます。その隙を逃さなかった彼のシュートまでの一連の動き、シュートコースはすばらしく、レイソルにとっては痛恨の同点ゴールとなってしまいました。

首位に立ったレッズとはこれで勝ち点5差。またフロンターレが敗れ、上位との差を詰めるチャンスだっただけに、また厳しい戦況となってしまいました。「それでも次の天皇杯にきりかえてやるしかない」。タイトルやACL出場という目標へ、まずは22日木曜日の愛媛戦、ここからまた連勝をスタートできるよう、1試合1試合戦っていきます。

2016年9月16日

明日は神戸戦

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担当:大重正人

名古屋、川崎、鹿島を相手に3連勝。首位川崎まで勝ち点3差をキープして迎える残り6試合です。明日はアウェイ神戸でヴィッセル神戸戦に挑みます。レイソルが3連勝中で5位なら、ヴィッセルは4連勝中で4位まで急上昇。同じ勝ち点22で並んでいます。今日発売のエルゴラッソで今対戦が表紙を飾り、また昨日はNHK-BS「Jリーグタイム」のディレクターさんが取材に来られるなど、優勝争いへの生き残りをかけた今節最大のサバイバルマッチに、大きな注目のまなざしが向けられています。

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「ネルシーニョ・ヴィッセル」との対戦は、今回で6試合目です。リーグ戦は3戦3勝、すべて完封のクリーンシートでした。一方、昨秋のナビスコカップは第1戦を0-2で落とし、第2戦は3-2で勝利したものの、合計スコアで準決勝進出を譲る結果に終わりました。結果だけ言えば、4勝1敗。レイソルが多くの勝利をおさめていますが、これを甘んじて受け入れるネルシーニョ監督でないことは、私たちが一番知っています。

特にタイトルが懸かった大一番、優勝争いやタイトルが間近に迫った戦いでこそ、強烈な勝利への執念を燃やし、大きな成果をもたらしてきました。「この終盤での勝負強さは自分たちも知っていますから」。栗澤選手はそう昔を振り返ります。J1優勝を果たした2011年はラスト11試合を9勝1分1敗、ACL出場権が懸かった4位以内へひとつも落とせなかった2014年はラスト7連勝。そして今、ステージ優勝へ向けて同じようなチャンスが両チームにあります。我々が経験してきた正念場の強さ、勝利への気持ちをここで改めて発揮し、相手を上回らなければなりません。

栗澤選手は当然その思いを強くしています。「相手はやっぱり人に対して強く来ると思う。そのプレッシャーをいかに剥がしていけるか。ウチも引いちゃいけないし、相手が強く来る分、自分たちはそれ以上にファイトしないといけない」

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下平監督も同じく、この試合に向けて並々ならぬ思いで準備を進めてきました。「ネルシーニョのサッカーは自分もずっと見てきましたし、選手やコーチからも話は聞いて、いろんなことを想定しています。ただ、とにかく人に強くいくということを徹底しているし、選手たちにそれをやらせきる力がある監督です。2トップ(レアンドロ、ペドロジュニオール)プラス渡邉千真、彼らアタッカーは強烈で、特にカウンターのパワーは出させないようにしないといけない。上に行くための大事な試合、とにかく勝ちたい」

相手の両ブラジル人フォワード、レアンドロ選手は今季15ゴールでトップに2差と高いパフォーマンスを発揮。裏への抜け出しは、味方をうまく使いながらのゲームメイクも健在です。ペドロジュニオール選手は現在10得点、前節磐田戦の相手をなぎ倒すようなパワフルかつキレのあるドリブルシュートで2ゴール、2つともノミネートゴールに選ばれてもおかしくない一撃。片やレイソルも負けていません。前節はクリス&ディエゴがアベックゴールで2人合わせて25ゴールと、両軍ともまったく同数で譲りません。

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レイソルもヴィッセルも前線がしっかり得点を獲ってくれるという信頼感のもと、チーム全体が自信を持って戦えている、そんな印象を感じます。逆に言えば、ディフェンス陣、両キーパーがいかに彼らに仕事をさせないか。そこが試合を分けるポイントになるでしょう。ヴィッセルに移籍してから初めての対戦となる橋本和選手も手ごわい相手です。レイソルの右サイドがいかに対抗できるか。川崎&浦和の2強に食らいついていくためにも、絶対に負けられません。19時キックオフ、明日はユニバー記念競技場での開催です。お間違えのないように。またスカパー!での初回中継はプロモチャンネルでの放送で、スカパー視聴できる方は無料視聴できます。勝利の念を神戸へ!ご声援どうぞよろしくお願いいたします。

2016年9月11日

鹿島戦

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担当:大重正人

キックオフから本当に息の抜けない、ビリビリするような緊張感のゲームでした。レイソルがボールを握って、じりじりと敵陣へボールを運び、リズムをつかんだ前半。秋野選手がレイソルのCBコンビと連携しながら攻撃の入口を作り出しました。ただ一方で鹿島の2トップはレイソルのビルドアップにプレッシャーをかけたり、一方で2度追いは控えて、全体のラインをコンパクトに保つようなポジションをとる場面もありました。逆にボール奪った瞬間には、一気にレイソルの高いラインの背後へ飛び出すために、息と体力を蓄えながら駆け引きしているようにも見えました。「常にカウンターの脅威があった」。下平監督がそう振り返った前半でした。

レイソルが逆襲を食らう場面もありましたが、今日のレイソルの4バックは果敢に戦い続けました。U-19日本代表から戻ってきたばかりの中山雄太選手、「優磨には得点させたくないという気持ちがあって、意識していた」という鈴木選手との1対1の場面がありました。お互いに激しいショルダーチャージで態勢を崩しながら、先に立て直した中山選手がボールを突っついてマイボールに。互いのクリーンなファイトには大きな拍手が起こりました。

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今日は小林祐介選手が先発に起用されました。リーグ戦では6月の名古屋戦以来、13試合ぶりの先発。いつものボランチではなく、「守備のときは、ディエゴと並んで2トップのポジション(下平監督)」でした。「自分は中川やタケくんみたいなプレーはできないけど、自分ができることを精いっぱいやろうと思っていました」。前線からのプレッシングはもちろん、タイミングよく中盤に降りてボールの経由地点となるプレーなど、祐介ならではの特徴あるプレーで、チームのリズムを作り出しました。後半には左手を痛めるアクシデントもありましたが、勇敢に戦う祐介らしいプレー、今日は90分しっかり発揮してくれました。

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0-0の後半、膠着状態を切り崩すべく、伊東純也選手がピッチに送り込まれると、試合が動きます。投入からわずか3分後の後半13分でした。右サイドバック茨田選手のパスを受けた伊東選手が反転して一気に加速。中央へシンプルにクロスを送ります。「ディエゴがヘディングに強いのはわかっているので、滞空時間の長いボールを、合わせるというよりもスペースに蹴るというイメージでした」。

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中央はディエゴオリヴェイラ選手1枚に対し、相手DFは2枚。しかしファーサイドへ逃げる動きで見事に頭で合わせ、ゴールネットを揺らします。「伊東のスピードが凄いというのは皆さんも知っていると思いますが、伊東にボールが入った瞬間に間違いなくスピードで相手を抜ききると思った。まずエリアの中でポジションをしっかり取ることを考えた。伊東のスピードと対人の強さ、すばらしいボール、半分以上が彼のおかげで獲れたゴールでした」。互いが特徴を把握し、その能力を認め、しっかりした信頼関係があるからこそ、今日も見事な連携からゴールが生まれました。

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さらに畳み掛けます。後半20分、左サイドから突進したクリスがユニフォームを引っ張られてPKを獲得。絶大な信頼感で私たちやレイソルサポーターが見守ったシュートはまさかのブロックに。正直、優位だったこれまでの展開が逆転するのでは心配がよぎりましたが、今日のレイソルにはまさに杞憂でした。「PKを失敗はしたけど、消極的になったりはしないよ。僕は子供じゃないからね(苦笑)。すぐに切り替えたし、いい形でプレーが続けられていたよ」。

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後半36分、小林選手のスルーパスに右サイドから抜け出したクリス。中央には味方が2人3人と上がっていましたが、ここは何としてもPKの分を取り返したいという気迫がみなぎる単独突破からの強烈なシュート!試合を決定づけた2点目でした。最終ラインはもちろん、チーム全体の高い守備意識は最後の最後まで途切れることなく、2-0でタイムアップ。奇しくも4月のアウェイゲームと同じスコアで、2連勝の「ダブル」を達成しました。

すばらしい勝利、3連勝でまた勝ち点を積み上げたレイソル。ただステージ優勝へのライバルたちも、やはり強く、2位浦和に敗れた鳥栖を追い抜き、順位はひとつだけ上がって5位へ。それでも同勝ち点で並ぶ浦和と川崎との差を3差で保ち、まだまだ優勝争いに食らいついています。来週17日は、アウェイ神戸での4位ヴィッセル戦です。あのネルシーニョ監督との対戦。またしても勝ち点6の価値があるビッグマッチとなります。

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「選手たちは最後まで走ってくれたし、満員に近いお客さんが入った。そして日立デーという大きな注目を浴びているゲームで、しっかり点を取って勝利し上位を追走できているということに満足しているし、選手たちに感謝したいと思う」。下平監督の言葉通り、選手やスタッフ、サポーター、そしてスポンサーとして支えていただいている皆様方の力を結集し、今日の大きな勝利をつかむことができました。2ndステージは残り6試合。地に足をつけ、ひとつひとつ勝利を積み重ねていきましょう。今日もすばらしい雰囲気を作ってくださったサポーターのみなさん、ありがとうございました!

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2016年9月 9日

明日は鹿島戦

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担当:大重正人

2ndステージは残り7試合、前節の川崎戦に続くビッグマッチを迎えます。9月10日土曜日、19時から日立台で鹿島アントラーズ戦です。鹿島は1stステージを制しており、すでにチャンピオンシップ(CS)出場を決めている強敵。2ndステージは4勝2分4敗の勝ち点14で目下9位ですが、年間順位では勝ち点53で現在3位。レイソルは現在43点で10点差。CS出場へつながる3位以内への道は険しいものに変わりありません。

それでもレイソルにはまず目の前に2ndステージ優勝への道があります。現在レイソルは6位。上位5チームをふくめ勝ち点3差の大混戦。ひとつも落とせない状況ではありますが、この仙台、川崎戦での2連勝で弾みをつけてきました。

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今週月曜の5日に34歳の誕生日を迎えた栗澤僚一選手。「FC東京で、当時の長澤コーチ(現岡山監督)にプロに入って10年プレーできたら一人前と言われました。三浦さん、藤山さん、浅利さんといった先輩たちを見て、そこをめざしてやってきましたが、今年で12年目に入ったし、これからも自分で限界を作らず、まだまだやらなきゃいけないですから」。この2ndステージではしっかりとポジションを守り続けるだけでなく、チームを叱咤し続け、誰よりも走り続け、チームに勝利をもたらす大きな役割を担っています。まだまだ頼れるベテランです。

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4月の対戦では、伊東選手と武富選手のゴールで2-0と快勝。ただ、下平監督は、鹿島戦を前にして、「まず鹿島は2トップが強烈で、特に金崎選手はモビリティがあり、カウンターも脅威で、警戒しなければいけない相手」、また大谷選手も「前回は夢生がいなかったからね。カウンターやプレスの迫力が出せますから」と相手のエースの名前を挙げ、警戒を強めます。

さらに監督は「また2トップだけでなく、チーム全体の守備意識が非常に高いチームで、自分たちは受けに回らず戦えるかがゲームの分かれ目になる。また相手はゲームを読む力があるので、やはり一筋縄ではいかない相手です。でも自分たちは、前節の川崎戦に勝って、首位と勝ち点3差でこの試合を迎えられた。チームとして勢いをもって戦える。チケットは完売で多くのサポーターが来てくれるし、それに『Hitachi Day』ですから、やっぱり負けられません」。

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明日は、当クラブメインスポンサーの株式会社日立製作所様ならびに日立グループ各社のご協力により『Hitachi Day』を開催いたします。「プレゼント抽選会」では試合球やサイン入りユニフォームが当たるチャンス!ホームゲート付近の特設テントで応募用紙にご記入の上、ご応募ください。また野球場を開放する「レイソルボールパーク」ではフリーキックやミニゲームなど、思う存分サッカーをお楽しみください。そして「応援グッズ配布」では、中山雄太選手が持っているメッシュタイプのイエロービブスを先着6000名様に、また応援うちわを8000名に配布いたします。
http://blog.reysol.co.jp/news/2016/014941.html

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チケットは全席種完売となっており、当日券販売はありません。Hitachi Dayの応援グッズやレプリカユニフォームなどでスタジアムを黄色に染めて、最高最強のホーム日立台の雰囲気を作り出し、この大一番の勝利を全員で掴み取りましょう!明日もサポートどうぞよろしくお願いいたします。

2016年9月 3日

天皇杯3回戦へ

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担当:大重正人

言うまでもなく、本当に苦しい苦しい試合でした。先制点を許し、追いつくも、2度のビハインド。最後は4連続ゴールで天皇杯3回戦に駒を進めましたが、この試合の後半途中まで、自分たちのサッカーをどれだけやれたかというところで見れば、間違いなく奈良クラブのゲームでした。

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相手の中村監督はこの試合の狙いをこう話しました。「レイソルはキーパーからつないでくるので、まずはつながせないように。そこで蹴ってきたところで、レイソルのFWはそれほど身長が高くないので、センターバックで跳ね返す」。下平監督も「2トップとサイドハーフとボランチ、6枚のプレッシャーをはがせればチャンスだったが、そこで引っかかってしまった」。とにかく奈良は前向きのプレッシャーをかけ続け、ルーズボールはDFラインの背後や、サイドバックの裏へどんどん蹴りこんで、レイソルは後ろ向きでプレーする時間が非常に長くなりました。

蹴れば跳ね返され、セカンドを蹴りこまれる。立ち上がりから失ったリズムは、前半終了するまで取り戻せないままでした。そして後半開始からも相手のラッシュを受け、クロスを合わされて先制点を献上。すぐさま下平監督が動き、ドゥドゥ選手を送り込みます。右サイドから攻撃のリズムを作りさっそく勢いをつけると、ここで得たCKから大津選手がニアできれいに合わせて同点に追いつきます。しかし3分後、相手CKからすばらしいボレーシュートが決まり、2-1とふたたびのビハインドを許してしまいました。

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それでも、今日のドゥドゥの切れ味は非常に鋭かった。後半18分、「クリさんからのボールを受けて、自分の持ち味である個人技とスピードを出せた」と、1対1の仕掛けから相手を抜き去り、強烈なシュートを蹴りこみます。

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さらに後半24分のクリスティアーノ選手の3点目で逆転。そして「一番痛かった」と敵将が悔やむ、勝利を大きく引き寄せるゴールもドゥドゥが呼び込みました。後半29分、相手のバックパスをドゥドゥが一瞬のスピードでカットしゴールへ突進。こぼれ球を大津選手が押し込んでの4点目。後半37分には岡山一成選手がピッチへ。レイソル時代のDFではなくFWとして登場。あわやというヘディングシュートもありましたが、逆にアディショナルタイムにクリスの豪快なシュートが決まり、終わってみれば5-2。

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「後ろで力を使いすぎて前にいけないところで、ドゥドゥが相手を1枚はがしてくれて助かった(大津選手)」「ドゥドゥが入って、仕掛けられるようになったので助かった(中谷選手)」とチームメイトもその働きを大きく称えました。そして2ゴール2アシストの大津選手もしっかり数字で結果を残しました。彼らしいスピードとパワーの一端が見え、そして90分フル出場を果たしました。「自分としては結果を出すことしか考えていなかったのでそういう意味では自分としても良かった。欲を言えばもっと行けたと思うし、ここで満足せずにもっともっと上に行かないといけない」。

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クリスに加え、伊東選手、ディエゴオリヴェイラ選手の「IOC」3トップが盤石でチームをけん引してきましたが、ここに大津選手、ドゥドゥ選手が加わるとなれば、非常に頼もしく、チームの競争や活性化もさらに進むでしょう。次週の土曜日は再びリーグ戦、1stステージ王者、鹿島アントラーズをホーム日立台で迎え撃ちます。「今日はまったくコンパクトに戦えなかった。鹿島戦に向けてしっかりと修正しないといけない」。中谷選手の反省の弁をチーム全体のものとして、この1週間を戦っていきます。

2016年9月 2日

明日は天皇杯初戦

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担当:大重正人

名古屋戦、そして首位川崎を撃破しての2連勝。この勢いのまま攻勢につなげたい9月を迎えました。その初戦は天皇杯の2回戦、奈良クラブをホーム日立台で迎え撃ちます。レイソルにとっての天皇杯は「ACLにつながっている大きな大会」。下平監督が掲げるACLという大目標へのひとつの道筋になります。「それに途中で終われば、今シーズンは11月3日に終わってしまうかもしれない。まだまだ上に行くまで負けられない」。セカンドステージに入り、浮き沈みはあるものの、ひとつの戦い方が整いつつあるなかで、1試合でも多く、優勝を争うような高いレベルでの戦いを経験することが、来年以降のさらなる進化につながっていくはずです。

奈良クラブは、JFLに在籍。1stステージは3勝5分7敗、16チーム中14位。現在2ndステージは3勝4敗で9位につけています。1992年に前身のクラブが発足し、奈良県リーグ、関西リーグとステップアップ。2015年からJFLに昇格し、J3入りをめざしているクラブです。関西1部の2014年には、この天皇杯2回戦でベガルタ仙台を撃破。4カテゴリー上のジャイアントキリングを果たした実績があります。その立役者が岡山一成選手です。レイソルでは2006年から07年途中まで在籍し、38歳となった今なお、奈良で現役を続けています。

「試合の映像を見ましたが、しっかり守備をして、組織的に戦うチームという印象です。ただスカウティング通りではなく、この試合での特別な対策を練ってくるかもしれませんし、ゲームが始まって、しっかりと見極めて戦いたい」という下平監督。カテゴリーこそ違えど、11対11のサッカーの公式戦になんら変わりありません。試合が始まれば、どちらがジャイアントで、どちらがそうでないか、そんなことは一切関係ありません。

4大会前の第92回大会は見事優勝を果たし、昨年はベスト4進出。一方で第94回大会は3回戦でジェフ千葉にPK負け、第87回大会は4回戦でJFLのHondaに敗れたこともあります。昨日は、誰もが予想だにしなかった、日本代表の敗戦もありました。まずは受け身にならず、攻め気を持ち、膠着してもあせらず、しっかりと90分で上回る。何より勝利にこだわる戦いで次のラウンドへ進まなければなりません。

明日の天皇杯は、通常のJリーグとチケットや運営のルールが変わっているところがあります。この日のS席(リーグ戦時のSS席)以外は、すべてゾーン指定となり、バックスタンドには緩衝帯が設けられます。
http://blog.reysol.co.jp/news/2016/014966.html

またチケットの価格もこの2回戦はリーグ戦よりかなりお安くなっておりますので、ぜひリーグ戦同様に日立台への参戦をどうぞよろしくお願いいたします。去年の準決勝の無念を忘れず、再び「柏から世界へ」への第一歩を踏み出しましょう。
http://blog.reysol.co.jp/news/2016/014969.html

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