2017年2月 4日

指宿キャンプ13日目

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担当:大重正人

エスパルスとのトレーニングマッチ、40分×4本でおこなわれました。今日は300人ほどの観客が集まり、試合前から両チームの集中や緊張感が明らかに違いました。シーンと無音になるような張りつめた空気がありました。1・2本目、3・4本目に分かれ「まず80分間しっかりプレーすること。そこでゲーム勘を取り戻し、コンディション、フィーリングを上げていくこと」という下平監督。プレータイムを少しずつ伸ばしながら、チームとしての守備と攻撃を実戦のなかで高めていこうというこの3試合目でした。結果は最初のグループが0-1、次のグループは1-2。共に勝利することができませんでした。

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最初のグループは、レイソルが誇る「CDR」クリス、ディエゴ、ハモンのブラジルトリオが初めて実戦でプレーしました。ともに4バック、似たようなシステムの戦いで共に前線からのプレスも意識づけされていて、なかなか前線までいい形でボールが入っていかなかったなか、それでも相手の背後へ抜け出し、ハモンがGKとの1対1を決めていれば、というシーンが何回かありました。下平監督は「もちろん得点を獲るのが仕事。ハモンは今日は身体がきつそうだったけど、コンディションが上がってくれば、もっとやってくれる」と今日は60分ほどの出場で退きました。ディエゴ、クリスについては実績も十分で、このキャンプでも彼ららしいプレーを随所に見せてきました。あとはコンディションと連携、着実にアップしていくはずです。

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今日は激しいコンタクトプレーにホイッスルが鳴らず、両軍エキサイトする場面が大変多くあった白熱のゲームでした。中谷選手が鄭大世選手との競り合いでPKを取られ、昨年異議によるイエローカードがゼロだったレイソルの数人がレフェリーに確認するような場面も。しかし、キッカーの鄭大世選手に対峙したGK中村選手がすばらしい反応でストップ。試合後、鄭大世選手がツイッターで「柏戦は3回蹴って全部ミス。今後、柏相手には蹴らないと誓います」と言及したのは、あまりにストレートでと感心してしまいましたが、試合には敗れたものの中村航輔というGKがインパクトを残したことは間違いないでしょう。

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中谷選手、中山選手という若いCBコンビがこの練習試合でアジア屈指のストライカーと対戦できたことも大きな経験になったはずです。PKを取られたところの駆け引き、ハイボールの強さ、失点シーン。これまで川崎、水原、清水とレイソルの前に立ちはだかってきたストライカーを抑えなければ、彼らの目指すさらに上の世界へは行けないでしょう。3月15日、日立台でのルヴァンカップ清水戦でのリターンマッチでの再戦が実現すれば、今日の経験をぜひとも生かしてほしいものです!

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次の80分間で一矢を報いたのは伊東純也選手でした。「あまりボールが回ってこなかったんですが、ヒロトにボールが入った時のワンチャンスを狙っていました」と中川選手のスルーパスに、自慢の快足を飛ばし、しっかりゴールへ流し込みました。さらに「後半はリュウとうまく攻められたかなと思います。まったく初めてのプレーだったんですが、また組んだ時は、お互いの特徴をうまく出していきたいですね」。

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新加入の小池龍太選手は日立台から別メニュー調整でしたが、キャンプの最後になんとか実戦に復帰し40分プレーすることができました。「ここで復帰できたのはとても大きな一歩です。ちばぎんカップのメンバーに入りたいし、試合にも出たいですし、あと1週間いい準備をしていきたいです」。走力や運動量が特筆されることの多いリュウですが、止めて蹴るという基本技術も安定していて、伊東選手とお互いに、出して受け直す、というプレーは、4本目の試合のなかでも目立っていました。右サイドバックでは始動から今井選手もケガなく順調なスタートを切っていますし、このポジションの争いはますます激化しそうです。

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下平監督はこのキャンプを総括し「練習試合の結果は2敗してしまったが、やるべきこと、やりたいこと、落とし込みたいことはできている。ソギョンがケガをしてしまったのは残念ですが、それ以外はこのキャンプでやりたいことはできた。守備と攻撃の狙いの大枠は選手たちにすでに伝えてあるし、より細部のところは、練習やちばぎんカップ、さらに練習試合で高めていきたい」と開幕までの道筋を描いています。

エスパルスでは、2008~09年にレイソルに在籍した杉山浩太選手がプレー。正確なキックや展開力はまだまだ健在でした。2009年の11月、J1残留を懸けて首位清水を5-0で撃破した2人のマッチアップは感慨深いものでした。

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また2009年までレイソルに籍をおいていた長谷川悠選手は出場がなかったものの、指宿までやってきて、公私とも親しい大先輩のタニや同期入団のキリ、大宮でチームメイトだったメロと長く話し込んでいました。NHKのJリーグタイムでは、TJやバラの姿を見ることができました。チームは変わっても、今日のようにピッチでまた再会できることはこの仕事をさせてもらう中の喜びのひとつですし、新天地で頑張る彼らにレイソルも負けていられないと思う夜です。やっぱりどんな試合でも勝ちたいですよね!

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明日は午前練習を終え、午後には2週間ぶりに柏に帰ります。月曜はオフ、火曜日から日立台でちばぎんへ向けて再スタートを切ります。皆さんもぜひチケットを買っていただいて、2月11日を迎えましょう!!キャンプ中、広報日記を読んでいただいて、ありがとうございました。