2017年10月29日

川崎戦

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担当:大重正人

まず、大変な大雨の中にもかかわらず、駆けつけてくださった9512人の観客の皆様、そしてレイソルを応援いただいたみなさん、そして水浸しになったピッチを少しでもいい状態に戻そうと尽くしてくれたグラウンドキーパーの方、運営スタッフの方、本当にありがとうございました。皆さんのおかげで、今日の試合を何とか終えることができました。

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だからこそ、今日の試合に関わった方、レイソルサポーターの皆さんには、今日こそは勝ち点3でお返ししなければならなかったのに、またしても、というアディショナルタイムでの失点。車屋選手のマイナス気味のクロス、難しいヘッドを沈めた小林悠選手。あのシーンに限れば、相手のプレーをほめるしかないとも思うのですが、でも結果として2-0から追いつかれてしまったこと、勝ちきることができなかったことをどう受け止めればいいのか、今は表現するのが難しいです。2-0は危ないとか言われますが、「2-0は危ないスコアではない、自分たちが圧倒的に有利なんだ」という精神を我々はクラブとして学んでいるはずなのですが、それを形にできませんでした。

(中山選手)失点は後ろの責任もあるし、最後のシーンも残りわずかな時間で防ぎきれなかったというのは単純に力がないということ。力がないから追いつかれる。

(栗澤選手)「前線が頑張ってくれた分、後ろが踏ん張らなければいけなかった。大宮戦もそうだったが、ゲームを終わらせられないというのは自分たちの力のなさだと思うし、それを勝ちに持って行けるような戦いを今後見せつけなければいけない。ボールを跳ね返すところや、ボールホルダーへのプレッシャーなど、もっと突き詰めていかないとまた同じことが起こる。休み明けから全員が日頃の練習から取り組んでいかないと、強いチームにはなれない」

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一方でクリは「前半から気持ちの部分で相手を上回っていたと思うし、チャンスも作って、自分たちのペースのなかで2点を獲れた」とも振り返りました。今日の状況で何より大切なのは気持ちだったと思います。球際で負けないこと、ハイボールに競り勝つこと、ボールが急に止まったり思うようにいかないことがあっても折れずに、ボールを蹴りだして、それを追いかける、競り合いに引かない、その繰り返しをやり続けていたと思います。だからこそ川崎という強敵相手に2点のリードを奪い、試合を優位に進められたのは間違いありません。

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でも勝ちきる強さが今日もまた、足りませんでした。そして繰り返しています。水曜の天皇杯では守り抜けた成功体験を今日は生かせませんでした。守備の強度をいかに高めるか、個人として、チームとして、リザーブメンバーや交代によって、いろんな方法があると思いますが、やれることすべての手を尽くし90分間で勝つために高めなければ、今日のような試合をものにできません。。

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今日の結果で、優勝の可能性は消えました。ただ、ACL出場権のため3位をめざす戦いには生き残っています。2試合続けてのアディショナルタイムでの失点でドローという結果、そしてこの天候にも関わらず日立台に参戦し、手中におさめていた勝利を逃してしまったという失意にもかかわらず、柏熱地帯からはピッチを去る選手たちの背中に向けて「柏から世界へ」の応援がありました。

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まだ望みはある。希望もある。アジアへの夢もつながっている。選手やチームスタッフ、そして我々も、懸命の歌声で後押しをいただきました。柏から世界へ、激情を見せつけろ、目の前の敵をぶっ潰せ、俺たち柏。サポーターの思いを、超えるような激しさ、勝利への執念を見せなければいけません。厳しいことも書きましたが、今日の選手たちも水曜日と同じように、よくぞ戦い抜いたとも思います。次こそ選手たちとサポーターの奮闘と思いが報われる結果を手にしたいと心から思います。

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2017年10月28日

明日は川崎戦

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担当:大重正人

10月最終週の川崎2連戦、第2ラウンドを明日日曜に迎えます。水曜日の天皇杯準々決勝では、下平レイソルがめざしている本来のスタイルを存分に発揮しました。後方からのビルドアップ、前線からのプレッシング、攻守の切り替え、ハードワーク。Jリーグで3試合未勝利のあと、後がない状況で本来のらしさを出し切って、強敵フロンターレを完封し、クリスの豪快な一発で準決勝へと駒を進めました。

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そしてリーグ戦です。順位は5位にダウンしています。残り4試合ありますし、ライバルの結果に一喜一憂するとか、順位表を見るとかではなく、目の前の最大の敵をいかに打ち破るかに集中するのみです。フロンターレは、天皇杯で選手を入れ替えており、休養十分のリーグ戦中心メンバーが組まれるでしょう。

下平監督もそれをふまえ「この前の相手はベストメンバーではなかったと思うし、間違いなく相手の攻撃はワンランク、ツーランクアップ上がる。スタートから中村憲剛選手と小林悠選手が出てくれば、前線からのプレッシャーはもっと激しく、もっと来る。天皇杯の時よりは難しいゲームになると思います」

一方で、先日の勝利で得たひとつの自信を、いかに継続し、つなげていくか。「本来の自分たちのスタイルを思い出して、突き詰めてやり通すということは次も変わらない。次のステップに行くには、そろったメンバー相手でもしっかり勝ちきれるようにならないと、本当の力はついていかない」と引き続いての強敵との対戦に、気持ちを強く、勝利への意志を高めて挑みます。

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雨続きの秋ですが、明日も残念ながらあいにくの天候となりそうです。台風も接近しておりますが、現時点では予定通り開催できるよう準備しております。また試合後には雨が強くなる予報で、急な天候変更の可能性もありますので、くれぐれも気を付けてご来場、お帰りください。また雨具をつけて応援いただくことになり申し訳ございませんが、チケットは完売になっておりますし、水色の選手とサポーターを圧倒するような黄色のパワーで選手たちを後押ししてください!またこの連戦に向けて編集した「川崎2連戦プロモムービー」。29回目の対戦の天皇杯勝利を加え、節目の30回目の今対戦へ少し編集を加えております。ウオームアップの終わりごろに放映予定ですので、気持ちを高めて試合に入っていただければと思います。

明日は「アフラックデー」。ユニフォームスポンサーとして長年支えていただいており、あらためまして深く御礼を申し上げます。そして毎年ユニークな来場者プレゼントをご用意いただいて、サポーターのみなさんにも大好評です。今年は、ブースにお立ち寄りいただいた3000名様に「フォームフィンガー」をプレゼント。大きな手袋のような応援グッズです。これを両手にはめて、鮮やかなイエローでスタンドを染めて応援ください。
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ブースにはCMキャラクターの加藤諒さんの大きなパネルがあり、ハイタッチすると、レイソルの応援歌の一節が流れる仕組みになっています。実は、加藤さん自ら歌っていただいていて、わざわざこの日のために録音されたそうですよ!!!加藤さん、本当にありがとうございます!そして、このパネルを体感した中谷&中山コンビによるスペシャルCMもビジョンで放映されます。こちらもどうぞお楽しみに!!先着10000名様にはレイくんとアフラックダックがプリントされたかわいいメモパッドのプレゼントもあります。チラシでのプレゼント抽選会もあります。
http://blog.reysol.co.jp/news/2017/016007.html

またスーツサプライヤー『order suits SADA』さんによる、2017モデル柏レイソル公式オーダースーツの予約販売ブースも出店されます。配布されるチラシにて、レイソルが誇るミドル4がモデルになったポスターなどが当たるチャンスもあります。アフラックブース同様、SADAブースにもぜひお立ち寄りください!!
http://blog.reysol.co.jp/news/2017/016016.html

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前述のとおり、チケットはすべて完売。当日券販売もありません。残念ながらチケットが買えなかった方、スタジアムに来られないという方は、DAZNでの配信、またNHK-BSによる生放送もあります。天皇杯に続く放送ですが、16:00から18:00まで102チャンネル、17:10から101チャンネルでの放送ですので録画予約の際はご注意ください。それでは明日16時、日立台で共に戦いましょう!!

2017年10月26日

川崎戦

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担当:大重正人

今日が、まるでシーズン最後の試合のように感じたほどでした。持てる体力、気持ち、すべてをこのピッチで出し切る。明日のこと、次の試合のことは考えず、とにかく死力を尽くしてやりきる。選手たちの鬼気迫る戦いぶりでした。と同時に、現状のレイソルはそれほどに追い込まれていました。

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対する川崎には、この天皇杯だけでなく、カップ戦、リーグ戦にもタイトル獲得のチャンスがある中で、先発を大きく入れ替えてきました。一方、レイソルには選択肢がありません。とにかくこの試合にすべてを出す。そうしないとタイトルもACL出場権も得られない。今日は、この試合に懸ける選手の思い、送り出したスタッフの思い、サポーターの思いで、川崎に絶対負けまいと挑んだからこそ、大きな大きな勝利を得られたと思います。

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先日土曜日の大宮戦でアディショナルタイムで失点を喫しました。「どうしても勝ちたいという思いの中で、ノーリスクのプレーを選んでいた。ボールを簡単に蹴ってしまっていた」。リードを守ろうとして、自分たち本来のサッカーを放棄してしまったことを下平監督は悔やみ「今日は仮にリードしたとしても、意地でもつなげ!」と選手たちを送り出していました。それは大宮戦の反省を受けてのことで、自信を持って自分たちのスタイルを貫くことを説き、そしてそのトレーニングや話し合いをこの3日間で積んできました。

「キーパーからのビルドアップ、センターバックやアンカーのポジショニングを含めて、もう一度しっかり準備した」。GK中村航輔選手から始まる攻撃で、中谷・中山のCBコンビのポジショニング、その前方中央に小林選手が構えていました。自陣ゴール前の危険なエリアにも関わらず、安易にボールを蹴りだすことをせず、徹底的にビルドアップを狙い続けました。もちろんその技術戦術が何よりですが、それと同時に強い気持ちがなくては成功しなかったでしょう。ビビらず、慌てず、強気に、徹底的にやり抜く。意地でもつなぐ。この4人は、本当に勇敢でした。

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彼らの勇気を周りがつなぎました。サイドバックの小池選手や輪湖選手、中盤のキムボギョン選手と中川選手がパスコースを作り、絶妙にサポート。それを3トップ気味に構える、伊東、クリス、ハモンへとつなぎ、効果的な攻撃を繰り返しました。それは守備でも同様で「ヒロトがいれば、前から行ける」という中谷選手の言葉通り、前から前から相手に激しいプレッシャーを与えていました。中川選手のチェイシングが相手GKのキックミスを誘ったのは、1回や2回ではありませんでした。それでも相手は巧みで、自陣までボールを運ばれることもありましたが、ガシガシ当たりに行って、転倒してもすぐに立ち上がって、何度も何度も泥臭い守備を続けていました。クリスのスーパーゴールで得たリードを守ろうとせず、攻撃でも守備でも攻める姿勢を忘れませんでした。そして90分間、この強度を保ち続けられたのは、栗澤選手、細貝選手というベテラン選手の働きも大きいものでした。

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ただ、今日の勝利で喜んでばかりいられません。来たる日曜、今度はリーグ戦です。少なくとも3位以内のACL出場権を得るためには、この時期に4試合未勝利となれば致命的です。前半のクリスの決定機、1-0となってからの伊東選手のビッグチャンスなど、違うスコアに持って行けた可能性も十分ありました。後方のビルドアップや踏ん張りを助けられるのは、何より前線の得点です。そして、川崎は中村憲剛選手、小林悠選手を温存しています。相手の対策をさらに上回る準備が必要です。チケット完売というサポーターの皆さんに応える勝利を、今度はホーム日立台で。今日にとどまらず、この一勝をまた次の一勝にしなければなりません。

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2017年10月24日

今週は川崎2連戦

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担当:大重正人

川崎2連戦です。8月7日の天皇杯組み合わせ抽選会の結果があり、9月20日のラウンド16でガンバ大阪を下して、この10月最終週の天皇杯→リーグ戦というフロンターレとの連戦が決まりました。以来、この1週間をどういった状況で迎えられるか。サポーターの皆さんも、今とは違う状況を期待し、想像し、楽しみにしていたことと思います。私もそうでした。このみなさんの期待はチケットの売れ行きにも表れ、みるみると残数が少なくなっていきました。そして本日完売になりました。

我々の期待通りにこの10月末を迎えることはできませんでした。それでも、柏レイソルにとって、2017シーズンに何を得るかどうか、そういう大きな瀬戸際の連戦に変わりはありません。成果を得られるチャンスは存分に残っています。まぎれもないビッグウィークです。この対戦のヒストリーを2分20秒のムービーにしました。すでにご覧いただいた方もいらっしゃると思いますが、今一度、明日へ向けて気持ちを高めていただければと思います。

天皇杯は、2年ぶりにベスト8まで勝ち残ってきました。2回戦でブリオベッカ浦安を1-0、苦しい苦しい試合をハモンの一発でものにしました。3回戦は、クリスとディエゴのゴールで大分に2-0、ラウンド16はクリスの2点と古賀選手のプロ初ゴールで3-2と勝ち上がりました。レイソルが誇るブラジルトリオがしっかりと結果を残し、チームを上のラウンドへ牽引してくれています。

前回のリーグ戦は無念の出場停止となったクリス。NACKへ駆けつけてチームをサポートしましたが勝ち点3を逃した直後で、この1週間には並々ならぬ思いで備えてきました。「天皇杯は優勝を狙わなければいけないし、それがACLへの一番の近道。天皇杯もリーグも大事だが、天皇杯は優勝を狙う、リーグは3位以内に入る、その目標に向けてブレずにやっていきます。戦う気持ちを前面に出して勝ちにいきたい」

対するフロンターレは、現在リーグ戦2位。リーグ戦で敗れたのは7月29日が最後。以来10試合で7勝3分と無敗とつづけ、その間3得点以上の試合が6試合もあります。ACLこそ、準決勝でレッズに敗れましたが、ルヴァンカップは3勝1敗で決勝進出、そしてこの天皇杯も2-0、4-0、4-1と複数得点で勝ち上がってきました。特に鮮烈だったのが10/14の仙台戦、前半を0-2のビハインド、さらに1人退場という窮地から、82分、84分、87分と10人で大逆転勝利。

レイソルがタイトルを獲った年を思い出します。0-2から逆転した2011年8月の川崎戦や2012年天皇杯準々決勝の大宮戦。戦前に主力5人を欠きながら1-0で逃げ切った2013年ナビスコカップ。こんな奇跡的な出来事が、それまでの勢いをさらに加速させて、タイトルへ突き進んでいく。2014年ラストの7連勝もそうでした。今のフロンターレには、力に加えて、そんな勢いが加わっているようにすら感じます。

今季のレイソルは、ここまで5位につけ、上位争いに加わってきましたが、どこか爆発的な勢いに乗るような勝利を得たり、流れは作り出せていないように思います。この失意の3試合の中から、もう一度這い上がり、上位を取り戻していくには、この連戦での勝利が何よりの力になるでしょう。ヒストリームービーにも載せましたが、2016年夏には5-2、前年春にも4-1と、優勢をささやかれていた川崎に強烈な一撃を繰り出しました。この窮地でこそ強敵相手に真正面から、今の力のすべてをぶつけてほしいと思います。

キックオフは19時30分、開場は17時です。17時30分からはレイソルU-14が出場する前座試合もあります。チケット販売や観戦ルールなどのお知らせはこちらからご確認ください。
http://blog.reysol.co.jp/news/2017/015936.html

またNHK-BS1では生中継があります。スタジアムで、テレビ放送で、「柏から世界へ」の道を突き進めるように、大きな大きな応援をよろしくお願いいたします。

2017年10月21日

大宮戦

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担当:大重正人

朝から降り続いた雨の中、大宮には2300人のレイソルサポーターが駆けつけてくれました。試合前には「俺達は強い。柏らしく全力で行こうぜ」という弾幕が掲げられました。連敗中の選手たちに向けて、熱く強烈で、闘志にさらなる火をつけるような心強いメッセージ。

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それを受け、選手たちは2節続けて与えてしまった失望を少しでも取り返そうと、必死に懸命に戦い続けました。後半途中に途中出場の武富選手が負傷し、さらにユンソギョン選手が動けない状態に。実質10人になって、相手のパワープレーを凌いでいましたが、最後の最後にセットプレーを与えると、マテウス選手の直接フリーキックがレイソルのゴールへ。それまで守りぬいてきたリードと勝ち点3が失われました。

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前半は守りを固める相手を自陣に押し込み、サイドから攻めたてます。相手のクリアをしっかりキープして、何度も攻撃を繰り返す。レイソルが目指す攻撃のサイクルが機能していました。前半終了間際には、負傷欠場の大谷選手に替わり、キャプテンマークを巻いたキムボギョン選手が見事な切り返しからクロスを入れ、これをハモンロペス選手が叩きつけるヘッド。大宮ゴールをこじあけ、優勢に立ちます。

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ただ後半は、J1残留へ勝ち点3必至の大宮が前半よりも前への圧力を強めます。前半とは逆にレイソルが押し込まれる時間が長くなりました。とはいえレイソルが2点目を決めていれば試合を決められたような試合であったとも思います。時折ビッグチャンスを作り出しましたが決めきれません。そして時間が過ぎていく中で、連敗中ということもあってか、勝ちたい、勝ち点3を取りたい、リードを守りたい、そんな状況に陥っていたように感じました。

「俺達は強い」というメッセージがありましたが、攻めるにもしても、守るにしても、強さが必要です。今日もその強さ、勝ちきる強さが足りませんでした。今日の試合のすべてが足らなかったとは決して思いませんし、選手たちの気迫もみなぎっていましたし、相手を上回っている時間も長かった。でも90分を通して、先発選手から途中出場の選手までピッチに立つ全員がタイムアップの最後までそれを続けないと、勝者にはなれません。1試合を通しても、シーズンを通しても。

来週29日の川崎とのリーグ戦、大きな大きな期待をいただいて、近年ではもっとも早くチケットが売れていきました。もっといい状態で、勝ち点が詰まった状態でこの大一番を迎えたかった。非常に悔しく残念です。この3試合で失った勝ち点8はあまりに大きいです。失いかけているものもあります。でもそれでも全てを失ったわけではありません。いま勝ち点54。残り4試合、ひとつ勝てば57。ふたつ勝てば、シーズン当初の目標である60に到達します。さらに63、66と伸ばすチャンスが残されています。この苦境を乗り越え、好機をつかむかは選手たち自身に懸かっています。

その前、水曜日には天皇杯の準々決勝、等々力での試合です。この川崎2連戦、いま最も好調で強いチームを相手に、今季これまで積み重ねてきた54ポイントが偶然や偽りでないことを証明してほしいです。今日の必死の奮闘で足らないなら、もっともっとハードに戦うのみです。今日のサポーターのように、もっともっと死に物狂いで戦わなければいけません。

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2017年10月20日

明日はアウェイ大宮戦

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担当:大重正人

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甲府、札幌と重い連敗を喫して迎える、明日の大宮戦です。刻々と動く上位との差、下位との差、今はそこよりも自分たちに目を向けるべきだと思います。アルディージャに対して、いかに勝ち点3を取るのかに集中です。4月のルヴァンカップでは0-0のドロー。5月27日の日立台でのリーグ戦は4-2と勝利でした。5月は立ち上がりすぐのCKのピンチで失点。ただ相手守備陣の連携ミスを突いて追いつくと、後半は体力でもメンタルでも上回って怒涛の攻めを見せ、シュート数は23対5と圧倒しました。

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このリーグ戦の翌日、前年好成績を残した渋谷監督から、それまでコーチだった伊藤監督に交代を決断。長年大宮のアカデミーで指導し、2016年にトップチームへ。2014年から15年にかけてはユースチームを躍進させました。プレミアリーグEASTで2014年レイソルが初昇格初優勝しましたが、2015年は初昇格の大宮が3位、レイソルが8位。レイソルと同じ4-1-4-1で、パスを中心としたすばらしい組織的なサッカーを完成させていました。
下の写真は2015年、奥で握手されているのが伊藤監督です。ちなみに一番手前のレイソルの選手が、いまドイツでブレイク中の伊藤達哉選手ですね。

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当時、レイソルU-18を率いていたのは、下平監督でした。札幌の四方田監督同様に、アカデミー時代からのリターンマッチになります。「いいオーガナイズを作ってプレーしているチーム。前線には江坂選手やマテウス選手といった特徴ある選手がいて、やはり簡単な相手ではない」と分析しています。昨年や今季春の戦い方をみれば、しっかりボールをつなぐことをめざしているようにうかがえますが、現在の順位を考えれば、堅いブロックを作ってのカウンターも予想されますし、またセットプレーに全身全霊を傾けてくることも当然です。

一方、レイソルはクリスティアーノ選手が出場停止です。下平監督は「クリスはここまでチームをけん引してくれているので、チームにとって痛い出場停止なのは間違いない。でもウチには5人外国籍選手がいて、万全の状態でスタンバイしている状況なので、代わりに出る選手がそれ以上のものを見せてくれると期待したい」と、他に控えている日本人選手のアタッカーも含めて、メンバーを選びぬいて大宮へと向かいました。クリスもNACKへ駆けつけてくれると聞いています!

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アルディージャからは、チケット完売のお知らせがありました。当日券もありません。NACK5スタジアムは、オレンジとイエローに分かれ、熱く激しい闘いの舞台が整うことでしょう。相手の長所やストロングポイントをつぶしながらも、レイソルらしいアグレッシブな攻撃、守備への切り替えや全員のハードワークなど、好調時に見せたような躍動感あふれるプレーを期待して、勝利を信じてチームを見守りたいと思います。

チケットは完売です。でも試合を見て応援したい!という方、DAZN未加入の方は、こちらのサイトからご加入いただけますと、その一部がクラブへの支援金となりますので、ぜひこの機会にご検討ください!
http://prf.hn/click/camref:1101l39gT
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今週末の22日日曜日、アカデミーの大きな試合もあります。U-18チームはJユースカップの2回戦です。カターレ富山を日立台のスタジアムで迎え撃ちます。13時開場、14時キックオフ、メインスタンドで応援ください。
http://blog.reysol.co.jp/news/2017/016008.html
U-12チームは2年ぶりの全少、全日本少年サッカー大会の全国大会出場をめざしています。白井陸上競技場で10時から準決勝、勝てば13時からの決勝戦。
http://www.pcs.co.jp/result/zen/2017Zensho/41thzenshoDay3&Best8result1017.pdf
土曜も日曜も、レイソルへのご声援をお願いいたします!

2017年10月14日

札幌戦

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担当:河原 正明

2012年以来のJ1リーグ戦となる北海道コンサドーレ札幌とのアウェイマッチ。
5月のルヴァンカップに続き、厚別競技場でまたも苦杯を舐める結果となりました。

前日まで雨が降る天気予報ははずれ、気温も20度近くまで上がった秋空の下での試合。前節甲府に敗れ、優勝、上位争いに踏み止まるには連敗は許されない状況でした。
前線にブラジル人トリオを並べて攻撃的に戦うレイソル。立ち上がりはリズム良くシュートまで持ち込むことができていましたが、1つのプレーで流れはホームチームに傾きます。
前半 15分、相手の攻撃がオフサイドとなったかに思えましたが、札幌の宮澤選手にいち早くクロスボールに飛び込まれて先制点を奪われます。

これでホームチームは5バックで守りを固めて、都倉&ジェイ選手の高さを活かした攻撃という狙い通りの展開に。さらに続けざまに38分にも失点。またしても上げられたクロスボール、飛び出したGK中村選手が手を伸ばしパンチングで難を逃れようとしましたが、ジェイ選手の高さが上回りました。警戒していたジェイ選手にヘディングで決められてしまい2点を追いかけることに。

後半開始から「まず1点を返して行こう」と武富選手を投入。しかし、立ち上がりの後半6分に、またしてもジェイ選手に頭で決められてしまい、追いつき逆転するにはさらに苦しくなります。後半のシュートはこの1本だけだったので、なんとも悔いの残るシーンでした。
下平監督は「芝の状況(やや長く水を撒かないのでボールが走りにくい)からブラジル人選手のパワーを活かせる攻撃にした」と意図を話していましたが、繰り返し相手の守備ラインの裏を狙い続けて得点を奪いに行くも、最後まで強固な相手の守りを崩せずにタイムアップ。
甲府戦に続き完封負けで連敗を喫し、首位鹿島、2位川崎とはさらに勝ち点差が開きました。

試合後、遠く札幌まで応援に駆けつけた700人以上の黄色いサポーターからは厳しい叱咤がとびました。「このような試合をしていたら当然だと思う」とは大谷選手。この2試合で失ったポイントは取り戻せませんが、最後まで応援を続けたサポーターの期待に応えるためにも、リーグ戦残り5試合でどれだけ勝ち点を自分たちが積み上げることができるか。次のJ1リーグ大宮戦、天皇杯川崎戦はアウェイでの連戦になりますが、引き続き応援ください。今日もありがとうございました。

最後に明日14時からの練習試合 横浜FC戦はスタジアムで行います。ご観戦される方はメインスタンドにお入りください。
なおスタジアムの駐車場はご利用できません。自家用車でのご来場はご遠慮ください。

2017年10月13日

明日は札幌戦

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担当:大重正人

2週間のJリーグ中断期間が明け、待ちわびたJ1リーグのリスタートです。日本代表から中村航輔選手、韓国代表からキムボギョン選手が戻り、チーム一丸となって、優勝、ACL出場権をめざして戦う残り6試合です。14日土曜日、13時からアウェイ札幌戦です。

今季3回目の対戦になります。5月のルヴァンカップは1-2で敗戦。グループ突破の可能性が消えていたレイソルは、ルーキーの橋口選手、U-18からトップ登録されている宮本選手が初出場初先発し、貴重な実戦経験を得ました。宮本選手は目の覚めるようなミドルシュートを突き刺し、17歳ながら鮮烈な印象を残しました。一方グループ突破をめざし、ほぼフルメンバーで戦った札幌は、守備は5バックで固めながら、ビルドアップからしっかりボールをつなぎ、また前線には都倉選手というJ屈指のターゲットを置いて、長短のボールで攻めてきました。
【試合動画】https://youtu.be/atiqoGCiodQ

ルヴァンで敗れはしましたが、この戦いぶりをチームとして体感できたことは6月のリーグ戦に生きたかもしれません。クリスのPKで先制するも、後半17分にヘイス選手に直接FKを決められて1-1に。その後は高身長のDFを並べた堅い守りに大変苦戦し、ドローも覚悟した後半43分。右サイドの背後をとったディエゴが見事な切り返しで相手を置き去りにし、得意の巻き込むような左足シュートでゴールゲット。今年、日立台が最も興奮と感動に包まれた劇的なゴールで勝利をものにしました。
【試合動画】https://youtu.be/tDqu9MpCquc

あれから3か月半が経ち、札幌には実績ある選手が加わりました。FWジェイ選手、DF石川直樹選手です。ジュビロでの2シーズンで35得点、190cmの身長を生かしたパワフルなプレー、左足のシュートも大きな武器です。そして石川選手、レイソルU-18出身のイシが仙台から札幌に復帰しました。ここ6試合先発出場を続け、2勝2分2敗と勝ち点獲得に貢献しています。タイのプレーメーカー、チャナティップ選手の左足とゲームメイクは非常に危険です。

さらにルヴァンでもゴールを許した福森選手の左足の精度、プレイスキックはJリーグ屈指、セットプレーのピンチを何としても食い止めねばなりません。同じくルヴァンでやられた小野選手のヒールパス、芸術的で意外性あふれるプレーは健在。それぞれが個性的なストロングポイントを持っているチームという印象です。現在の順位は14位で28ポイント。現在16位の甲府が27ポイント、15位の広島も27ポイントと、J1生き残りを懸けて死に物狂いで戦ってきます。レイソルは前節甲府戦で3ポイントを落としました。5バックで固める守備をパスワークで崩すのか、前線の個の力で打ち砕くのか、固められる前の速攻をしかけるのか。同じ轍はもう二度と踏めません。頂点へは勝つしかありません。