2017年12月23日

決勝届かず

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担当:大重正人

2017シーズンが終わりました。1月1日まで柏レイソルのシーズンが続くと信じて、いろいろな準備や心づもりをしていましたから、今日でこのチームが終わりなんだという現実が急に押し寄せて、簡単には受け入れられないままです。

5000人以上は等々力に集結したであろうサポーターの皆さん。選手のウォームアップ前、スタンドの裏側からピッチまで応援歌が響いてきました。ウォームアップから、試合直前、前半から後半へ。そして延長戦の最後の笛が鳴るまで、黄色に染まった等々力の右半分からその熱量は衰えず、最後の最後まで響き続けました。あれほどの応援があったなら、ボギョンの見事なオーバーヘッドが劇的に決まるという奇跡が起こっても良かったのではと恨みたくなるほどに、今年一番の応援と後押しに覆い尽くされていました。

12月2日のリーグ戦を終え、今日を迎えるまで、レイソルにはいろいろな可能性が残されていました。天皇杯のタイトル、ACLの出場権、プレーオフに出るのかストレートインなのか。いろんなことに思いが膨らんで、この目の前の相手、マリノスに勝つという、何よりも大事にしなければいけなかったことにもっとこだわらなければいけなかったと、今振り返って思います。

一方で「今日は絶対に勝ちたい。今日マリノスに勝って、決勝に行く」と、ただこの1試合に懸けていた選手もいたことでしょう。どれほどの思いで戦っていたか、その心中は図りかねますが、試合後に望みを絶たれて立ち上がれない選手たちの姿が焼き付いています。何よりも目の前の1試合。その精神や積み重ねが少しずつ成果につながっていくということを改めて思い知らされました。

今日で、2017シーズンの柏レイソルは幕を閉じました。今年でチームを離れる人もいれば来年から新しく加わる人もいます。そうした変化の中でも、レイソルというクラブとして中心となる幹を太くして、今年以上の成果を上げていかなければいけません。Jリーグで4位、天皇杯は準決勝敗退。何か成果にあと少しのところまで手をかけていながら、結局つかみとれなかった。上に行ったチームと差を埋めて、壁を乗り越えていかなければいけません。

準決勝ではありましたが、生か死を争うような緊張感やサポーターの注目のなかで戦えるシチュエーションはなかなか体験できるものではありません。特に若い選手たちには、今日の敗戦も必ず成長の糧になるでしょうし、またこういった舞台に立ちたい、レイソルのすばらしい応援の中で次こそチャンピオンになりたいと思いを強くしたはずです。来年こそ、このレイソルのサポーターの皆さんと、このレイソルの選手たちと一緒に、もう一つ上の高みを見たい。今年1年、最後まで大きな大きな応援や叱咤、後押しや励ましをいただき本当にありがとうございました。

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※今日の結果をもちまして、明日12月24日からのトレーニングはなくなり、オフに入ることになりました。また天皇杯決勝の結果により、レイソルがACLプレーオフに出場するかしないかで、2018年の始動スケジュールが異なります。決定次第、随時お知らせしてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。