2018年10月19日

名古屋戦

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担当:大重正人

監督会見で両監督への質疑応答で話が及んだのは「試合開始20分」のことでした。相手ボールを引っかけたり跳ね返したりすると、名古屋の中盤にあまり人数がおらず、そこから効果的なカウンターが何本も繰り出されました。瀬川選手を中心に、相手ゴール前のDFをこじあけるようにして放った好シュートもありました。しかし、名古屋GKのランゲラック選手の長い手が伸びて、決まったと思ったシュートはことごとく弾かれました。その優勢だった時間を名古屋に耐えて切り抜けられてしまった。結果的に試合は1-0。振り返れば、その時間帯で仕留められなかったことがこの結末になってしまいました。

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徐々に名古屋にリズムをつかまれます。26分、30分とGK桐畑選手が立て続けにビッグセーブを見せ、チームを救ったのもつかの間、35分に左サイドからのグラウンダーを前田選手に押し込まれて先制を許してしまいます。このビッグセーブを勝利に繋げられなかったことはとても残念でなりません。

後半開始から名古屋は選手を入れ替えたり、システムを変えるなどするなか、レイソルはもう一度良い守備から良い攻撃を、という形で反撃を試みますが、立ち上がりからハードに戦ってきた分、徐々にパワーが落ちてしまったように感じます。オルンガ選手を投入、そして高木選手に替えて山崎選手が残り13分で準備した矢先に、高木選手が2枚目のイエローカードで退場に。切り札だった山崎選手が結果的にピッチに立てたのは、追加タイムを含めて残り7分ほど。刻一刻と状況が変わっていくなかでの決断は本当に難しいものですが、今日は結果として同点、逆転と引き寄せるカードにはできなかったことが本当に悔やまれてなりません。

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今日はチケット完売となり、平日金曜日ながら、日立台のスタンドが一杯になり、大きな期待のこもった熱いホームの後押しをいただきました。本当にすばらしい雰囲気でした。にもかかわらず、勝利でお返しできなかったこと、J1残留へ勝ち点を積み重ねられなかったこと、お詫びするよりほかありません。でも皆さんが本当に求めているのはお詫びの言葉ではなく、ただただ勝利のはずです。クラブとして強いチーム、勝てるチームをお見せしなければいけないし、私もそういうチームが見たい。今は本当に苦しい状況が続いていますが、ここから這い上がろうとしている選手たちやチームを信じていますし、残り4試合もどうか引き続きサポートをお願いいたします。

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2018年10月18日

明日は「金J」名古屋戦

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担当:大重正人

日曜日、ルヴァンカップ準決勝第2戦、熱く激しい闘いを繰り広げた120分、PK戦の末、惜しくも決勝進出はならず。これで我々に残された大会はJリーグ、残り5試合のみとなりました。まずは名古屋グランパス戦、明日金曜日の開催「フライデーナイトJリーグ」です。柏駅はこの試合に向けた特別広告でいっぱいに。柏駅がイエローペインティング、決戦ムードが高まっています!

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DAZNやJリーグのご協力により、先着12000名様にこの日だけのエコバッグプレゼント。写真の通り、応援グッズがたくさん入る大きめのサイズです。また先着2000名には試合当日有効のスタジアム飲食売店500円クーポンも配布されます。さらにDAZN2019シーズンパスの発売もあります。通常なら21000円のところ、19250円と割安になっています。特設ブースでお申込みの方にはスマホリング、選手サイン色紙のプレゼント(数量限定)もあります。

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レイソルの勝ち点は33ポイント、名古屋は31ポイント。相手は2試合消化が少なく、この試合でレイソルが勝って、5ポイント差にできるかどうか。シーズン終了後に名古屋の上でフィニッシュするために、J1に残留するために、必ず勝ち点3を勝ち取らなければなりません。

前半戦は最下位に沈んでいた名古屋ですが、夏の中断期間に他クラブの主力選手を多く補強。レイソルからは中谷進之介選手も移籍し、ディフェンスラインを整備。風間監督によるパスサッカーが強化され、安定したビルドアップから、リーグ屈指の前線のタレントたちが本領を発揮し始め、リーグ戦8連勝で降格ラインの上まで順位を上げてきました。5月、加藤監督の初陣だったアウェイ戦では3-2で勝利したものの、当時の名古屋とは大きく様変わりしました。エースFWのジョー選手はリーグトップの20得点、シャビエル選手の決定機に関わるプレーは本当に脅威的です。

「守備の時間が長くなると思う」。名古屋の特徴をふまえて、選手たちはそう話します。いかに穴を作らず、組織的に守れるか。突破されたとしても、ペナルティエリアの中で跳ね返したり、身体を張ったりと、我慢強く戦う試合が予想されます。そしてボールを奪ってからの素早い攻撃でフィニッシュにつなげたいところです。共に代表戦でゴールを挙げてきた伊東選手、オルンガ選手も無事にレイソルに帰ってきました。コンディションの状態を見極めての出場可否となるでしょうが、先日の湘南戦同様にチーム全員で戦う総力戦になるでしょう。何とか勝ち点3を獲り、広島戦からの連勝をつかみたいところです。

金曜開催ですが、ホーム側チケットは完売、ビジター自由をわずか残すだけとなっています。心配されたグランパスのサポーターも多く来場されると思われます。心配された雨も、午後から晴れそうな予報に変わりました!!我ら日立台、三協フロンテア柏スタジアムを黄色で埋め尽くし、圧倒的なホームの雰囲気、大きな大きな選手たちへの後押しをどうぞよろしくお願いいたします!

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2018年10月14日

10.19金曜名古屋戦へ

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担当:大重正人

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今日は持てる力をすべて出し切った、そして魂や気持ちや思いのこもった、そう言い切れる90分+延長戦でした。そしてPK戦、コースを読みながらわずかに手が届かなかったGK滝本選手、そして枠をとらえきれなかった2本のシュート。山崎選手の涙。拍手を贈って下さったサポーターのみなさん。無念ですがルヴァンカップは準決勝敗退となりました。

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「こういう試合を戦えるのは、上の舞台まで来られたから。熱い試合ができたのは良かった」。起死回生の同点ゴールをねじ込んだ大谷選手はこう振り返りました。そして悔しそうに「でも決勝に行きたかった」。準決勝、満員のスタジアム、アウェイ、今日の後半から延長戦、そしてPK戦にかけての雰囲気はものすごいものがありました。大会の序盤やリーグ戦ではなかなか味わえない特別なものでした。大谷選手、そして山崎選手のレイソル初ゴール、今年一番興奮しました。

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「チーム一丸となって熱い試合ができたこと。こういう試合を経験してまたチーム力が上がったと思うし、ゴールシーンでベンチの選手を含めてみんなで抱き合って喜んだり、チームとして戦えた充実感はあった」。鈴木選手が話したように、今日のゴールも、そして敗戦も、今後のチームに色濃く残ったはずです。そして、この先のファイナルの舞台に立てば、勝った喜びも、敗れた悔しさも、どんな結末でも今日以上の経験値が得られるはずです。だからこそ、決勝に進みたかったという悔しい思い、無念が沸き起こっても来ます。

2度先行されてしまったこと。これは大きな反省点です。一方で、そこで崩れず、耐えながら何度もチャンスを作り、そして追いついたこと。ここ数試合で見せてきた我慢や組織的な守備、そしてゴール前の決定力を今日も発揮することができました。ミスもありましたが、それを自ら取り返し、また仲間がカバーする、そんな場面も見られるようになりました。鳥栖戦以降、着実にチームとして戦えているように感じます。

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すべてはリーグ戦、そしてJ1残留に繋げること。それが選手やスタッフ、我々柏レイソルがやらねばならないことです。今日見せた死に物狂いの戦いを、金曜の名古屋戦ではそれ以上のものを出さなければいけません。良い試合だった、熱い試合だったな、ではなく「勝利」しかありません。19日の名古屋グランパス戦。レイソルは勝ち点33、グランパスは勝ち点31ですが、2試合消化が少ない状態です。今日のBMWスタジアムのグリーンの雰囲気を超えるような、圧倒的なイエローの日立台、三協フロンテア柏スタジアムに。今日のような戦いを見せてくれた選手たち、次はホームのリーグ戦でやってくれると信じています。どうかスタジアムに足を運んで、スタンドを一杯にして選手たちを後押ししてください。

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2018年10月13日

明日はルヴァン準決勝第2戦

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担当:大重正人

ルヴァンカップの準決勝、明日16時から第2戦、アウェイのBMWスタジアムで戦います。水曜日の第1戦は瀬川選手の先制ゴールのあと同点に追いつかれ、1-1のまま終了。第2戦で勝った方がファイナルへ進めるという、非常にわかりやすい状況になりました。仮に90分で同点だった場合、アウェイゴール数により、0-0なら湘南勝利、1-1なら延長戦、2得点上のタイスコアならレイソル勝利となります。

「意識としては、これから後半に入る、という形。ネガティブな要素は全くないし、勝てばいいというはっきりとした目的で戦えばいいだけ」と加藤監督は、目の前の試合に勝つといういつものスタンスで臨みます。先日の試合、前がかりになりすぎて2点目3点目を失うようなことがあれば、もっと悪い状態での第2戦となるところでしたが、湘南の縦に速いアタックにもすばやい切り替えでしっかり応戦できていました。

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「第1戦を見ていて良かったは、戻りが早くなったこと。そして戻るべき場所にしっかり戻れている」と守備面での向上を感じています。攻守ともアグレッシブだった第1戦でしたが、第2戦はそれにも増して激戦必至。ぜひ平塚へ駆けつけていただき、2013年以来のファイナルへ突き進みましょう。

ベルマーレからの観戦ルールのご案内です。この試合からゴール裏のアウェイサポーターゾーンの両端に「RIZAPシート」という座席が設けられます。通常アウェイですと、立見とRIZAPシートは別の席種で金額も異なるチケットが必要ですが、今回の試合は、アウェイサポーターゾーンのチケットで入場・観戦できるとのことです。立見、座席かかわらず、このエリアを黄色一色に染めて、選手たちを熱く激しく後押しください!
http://www.bellmare.co.jp/hg20181014_manner

来週19日金曜日、ホームでの名古屋戦は「フライデーナイトJリーグ」「金J」開催となります。
https://www.reysol.co.jp/news/event/001424.html
この日だけの特別企画、プレゼントを準備しております。先着12000名様にオリジナルエコバッグ、また先着2000名様には試合当日有効の500円飲食クーポンをプレゼント。またDAZN2019年間視聴パス購入の方には、来季使える2000円飲食クーポンとスマホリングやサイン色紙(先着30名)もプレゼントされます。チケットは好評発売中、まだ各席残席があります。こちらはJ1残留へ向けてのライバルとの直接対決、金曜19時30分キックオフ、日立台にぜひ!!
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#1014

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2018年10月10日

湘南戦

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担当:大重正人

まず後半9分ぐらいだったでしょうか。中山選手が接触して倒れこんだとき、ベルマーレの梅崎選手がそのまま攻撃につなげられる状態にもかかわらず、ボールを外へ蹴りだしてくれました。あの行動は本当にありがたいことでしたし、温かい拍手が起こるすばらしいフェアプレーでした。

試合です。2戦制の第1戦、ホームで1-1。ベストでもベターでもありませんが、まったく取り返しのつかない状態ではなく、1失点のままで試合を終えられたのは、第2戦につなげる意味でも悪くない結果だと思います。決勝進出のためには、日曜の第2戦に勝てばいい。明確になりました。ちなみに引き分けとなった場合、湘南のアウェイゴールの分、0-0なら湘南勝ち抜け、1-1なら延長戦、2-2ならレイソル勝ち抜けです。

今日の前線は瀬川選手と中川寛斗選手がコンビを組みました。2人の特徴を考えれば、前からアグレッシブにプレスに行くことが期待されましたし、まずは攻撃面で、勢いをつけてくれました。立ち上がりの1分、左サイドから中川選手のサイドチェンジがすばらしく、右サイド江坂選手に通ると、その折り返しを受けた瀬川選手が落ち着いて蹴りこんで先制点。これで直近の公式戦8試合で6得点。いまリーグで最も調子の良いポイントゲッターと言って間違いありません。

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最高の滑り出しから一転、じっくり守って試合を落ち着かせたいところでの失点は、相手にとってのアウェイゴールであり、この試合で最大の痛手でした。ただ2トップのプレッシングと、ボールを奪われたあとの守備への切り替えの速さが目立ち、そこからのカウンターチャンスも多くありました。

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一方で、大谷選手が少し触れていましたが、「2人の特徴をどう生かしていくか、前から追わせるのか、それとも時には自重させるのか」というところで、すこし中盤のエリアが広がってしまい、特に前半はピッチの真ん中に縦パスを通される場面も目立ちました。ただ後半からその点はしっかり修正できていましたし、GK滝本選手も危ない場面を何度も防ぎ切り、特に前半39分に横っ飛びで相手シュートに触ったプレーはゴールに匹敵するビッグプレーでした。

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最後まで1失点のまま試合を終え、最低限の結果を得ることはできました。伊東選手とオルンガ選手がいないなかで、また違った特徴をそれぞれが出し、滝本→中山→手塚→中川というアカデミー出身の縦のラインができたことで、ビルドアップからの攻撃も多く見ることができました。

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中3日で迎えるラウンド2、勝ってファイナルへ。2006年のJ2最終戦、あの試合に匹敵するビッグマッチになるのではないでしょうか。私はあの12年前はレイソルに来る前でしたので写真や映像でしか見たことがないのですが、あの黄色に染まったすばらしい光景をもう一度。日曜日、レイソルの力を平塚に結集して、勝ち抜きましょう!!平日にもかかわらずスタジアムへ駆けつけてくださったみなさま、本当にありがとうございました。

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2018年10月 9日

明日は湘南戦

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担当:大重正人

先日土曜日。ここ数年、スタジアムでは体感したことのないような強風の中、天候やピッチの状況を把握し、そしてやるべきサッカーを徹底し、全員の共通理解を持って戦い抜きました。伊東選手のスーパーゴール、オルンガ選手のカウンター、すばらしいゴールが決まり3-0で久々の勝利を挙げました。ただ勝利できたのは、チームが同じ方向を向いて、何よりハードにタフに戦い続けたからこそ。ひとつの勝利を、また次の勝利に。

今週はルヴァンカップを戦います。準決勝の湘南ベルマーレ戦です。ファイナルまであと2試合、レイソルとして4度目の戴冠となった2013年以来となる決勝進出、優勝をめざしての関門となります。ホーム&アウェイでの2連戦、まずは明日ホームでの第1戦です。

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「縦に速い」「ボールを奪ったら4人5人と前に出てくる」「走る」「ハードワーク」。ベルマーレについて聞かれた選手たちからは、こうしたキーワードがすぐに出てきます。長年つみあげてきた湘南スタイルは、リーグの誰もが知るところ、恐れるところとなっています。加藤望監督は「最後まであきらめないチーム」と評します。さらに「反町さんの時代に、チョウさんとは一緒にコーチをやらせてもらい、あのチームの中にいたからこそ分かることがある。今年は1勝1敗。とてもお世話になったクラブだし、だからこそ勝ちたい」。

リーグ戦、5月のアウェイでは2-1と勝利、8月のホームでは0-2で敗戦。思い返すのは湘南が5月の試合は0-2の状態で、8月は1-0と、選手にとっては苦しい時間帯のスコアが続く中でも崩れず、非常にタフに戦っていたことです。そんなチームに対して、レイソルは走力やハードワークの面で互角以上に戦えてこそ、初めて勝利の芽が見えてくる。戦術や技術は大事ですが、先日の広島戦の後半のように苦しい時間帯には、粘って辛抱して耐えられる強さも必要です。

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準々決勝でものをいったのが「アウェイゴール」。その重要さを身に染みて感じている今だからこそ「まず勝つこと。できれば無失点で抑えたい」というのがベストの終わり方でしょう。一方で、第2戦をみすえて、これ以上はアウェイゴールを取られてはいけない、ここは凌いで終わらせる、勝ち上がるためにはそんな割り切りが必要な状況もあるかもしれません。ピッチの中、ベンチワーク。広島戦のように最良の判断をしながらゲームを進めたいところです。

明日は水曜、平日ですが「19時キックオフ」です。19時30分ではありませんのでご注意ください。ルヴァンカップ恒例のキッズイレブン、またJリーグアプリ登録キャンペーンでヤマザキビスケットのお菓子がもらえるイベントが今回もあります。ホーム側は16時30分オープン、夕方から日立台に来ていただいて、19時から選手たちを思い切り応援ください!明日もどうぞよろしくお願いいたします。

【イベントやチケット販売のお知らせはこちら】
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#1010

2018年10月 6日

広島戦

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担当:大重正人

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まず悪天候の中、エディオンスタジアムまで勝利を信じてかけつけてくださったサポーターのみなさん、大きな大きな後押しを本当にありがとうございました。ただいま広島駅に到着しましたが、台風の影響で新幹線が大きく遅れています。くれぐれもご自宅まで無事にお帰りください。

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今日は、まず勝ち点3を獲れたこと。それに尽きます。どんな内容であれ、我々がJ1に生き残るために必要だった「結果」を得られたこと。リーグ2位の広島を相手に、特殊な状況下で90分間よくぞ戦い抜きました。特殊な状況とは、台風に伴うものすごい強風。鈴木選手は「ウォームアップの状況を見て今日はロングボールの勝負になる」と話していましたが、レイソルがアップしていたエンドは強烈な向かい風を受けるとともに、シュート練習では追い風を受けていました。試合前の状況をしっかり判断して、「コイントスで勝ったら、逆サイドのエンドを選んで風上をとる」とチームで共有して、そしてキャプテンのクリスが風上をとったのです。これは外で見ていた我々も絶対にそうすべきだと思える、それほどの状況でした。

広島のGK林選手のゴールキックが風に戻されて苦慮している一方で、レイソルはセーフティに裏に蹴っていくことを徹底します。それだけでなく、相手が跳ね返したセカンドボールの争いで激しく戦い、優位に立ったことがレイソルが勝利した要因です。相手を押し込んだ中で生まれた伊東選手のスーパーゴール。しかも2本連続してです。風上という優位な状況だけではリードを奪うことはできなかったでしょう。そこは日本代表にも選ばれたJの個人の力も大きかったと思います。そしてカウンターのチャンスも作り、そしてオルンガ選手が流し込んだゴール、これが何より大きかったと思います。

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「後半が逆の状況になることを考えると、3点差だとまだどうなるかわからないという印象を持っていた」。大谷選手の言葉通り、前半の優勢は、逆に後半は劣勢に立たされることが明らかでした。「できるだけ前を向いてプレーできるように、特にゴールキックの時には後ろ目にポジションをとろう」。桐畑選手のキックが押し戻され、そのままペナルティエリアまで運ばれてシュートを打たれるシーンが何倍も増えました。前半10対2だったシュート数が、後半は5対14になりました。それでも桐畑選手が落ち着いたセービングを続け、何度もあった危ない場面でもゴールを割らせませんでした。後半20分過ぎ、パトリック選手のヘディングのこぼれ球に反応した小池選手のクリア、あれも試合を分けたビッグプレーだったと思います。鈴木選手は「中盤4枚のプレスバックが効いていた」とチームメイトを称えました。

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後半の風は、わずかでしたが前半に比べれば弱まった感じがしました。ものすごい雨が降ったのも試合が終了してすぐのことでした。天候を味方につけたのは間違いありませんが、ゴールや勝利という結果を伴って初めてそう言えるものです。予測と球際とゴール前の決定力と粘り強さ。大変にタフな状況で自分たちができることを最大限やり尽したからこその3得点と無失点でした。

目標は残留です。まずひとつ。残り5試合。そして次週はルヴァンカップの準決勝です。ファイナルの舞台にまた立ちたいし、優勝カップは何度でも掲げたい。次の目標はカップ戦です。勝利にこだわり、ファイナルへ勝ち上がりましょう。

そして今夜、リュウの特集が放送されます。日本テレビ「Going」で試合やトレーニング、そして自宅に伺って、支えてくれている奥様にもご協力いただき、食事のようすも見せていただきました。レノファ時代には奥様の勧めで自炊していたというリュウ、一緒に領しているシーンもあるかもしれません。長男くんはまったく人見知りせず、泣くこともなく、撮影が滞ることがありませんでした。ほんとうにかわいい子で、わたしも一杯あそびました笑。23時55分からぜひご覧ください!

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2018年10月 5日

明日は広島戦

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担当:大重正人

先週に続き、今週も大型台風が日本列島に迫っています。明日土曜日を中心に影響を受けそうな予報となっています。サンフレッチェ広島からも開催についてのお知らせが出ており、前日時点では予定通り14時キックオフで準備が進んでいます。ただ天候の悪化が予想されており、サンフレッチェ広島からのお知らせを随時ご確認ください。また広島へ向かわれる方は、飛行機や新幹線など交通状況、身の安全にはくれぐれもご注意ください。
【サンフレッチェ広島HP】http://www.sanfrecce.co.jp/news/

明日の広島戦で29節、残すところはあと6試合だけとなりました。J1残留へ、勝ち点をあといくつ積み上げられるか。この6回のチャンスで、サッカーの質はもちろん、ひたむきさや泥臭さ、時には試合の状況で勝ち点を獲るために最適なしたたかさも不可欠です。そしてベンチからの指示や采配、選手たちもピッチ上で起こっている状況を感じ取りながら、ベストのやり方を見定め、それをチーム全員で共有していくような90分にしなければ、勝ち点3をつかむのは難しくなります。

相手は強敵、サンフレッチェ広島です。ここ3戦はレイソルと同じく1分2敗と勝ち点を伸ばせず、シーズン序盤から守りぬいてきた守備の座に並ばれた状況です。しかし得点数、失点数とも順位同様にリーグ上位。攻撃でも守備でも高いレベルを保ち、前線には絶対的なストライカーのパトリック選手、中盤から後ろには今回日本代表にも選ばれた青山選手や佐々木選手をはじめ、3度のリーグ制覇を果たした大きな経験をもった選手ばかりです。昨年序盤はまさかの不振に陥り、残留争いにも加わりましたが、新監督の下で守備に徹し、勝ち点を積み上げてJ1残留を果たしたところにこそ、サンフレッチェの長年の強さがあるのではと感じます。

去年のサンフレッチェは、まさに今のレイソルに近い状況に置かれていました。残留争いに勝ち抜き、そして翌年の今季にここまでの変わり身と強さを見せている。我々も広島のようになんとしてもJ1に生き残り、そしてもう一度強いチームを築き上げていかなければという思いです。そのため、まずはこの広島戦、そして残り5試合でライバルを上回れなければなりません。繰り返しになりますが、浦和戦で見せた組織的な守備とスピーディーな攻撃は十分にその可能性を感じさせてくれました。守備時のゴール前の局面、ミスを繰り返さぬこと、そして時間帯に応じた試合運びを徹底すること。期待と希望をもって選手たちを後押ししたいと思います。