担当:河原 正明
リヤド3日目。
いよいよ試合前日。午前中にサポーターとメディアツアー一行がリヤドに到着しました。なんでも入国まで3時間近くかかったとか…さて、メディア一行も合流し、今日は公式会見、公式練習を行いました。いよいよ決戦に向けてカウントダウン開始です。
会見場はアルシャバブのクラブハウス、そして練習は試合会場のキングファハド国際スタジアムなのですが、それぞれが離れているのでホテルからの移動に時間がかかります。しかも、実はリヤド市内は日中でも結構渋滞が激しいのです。やきもきしながら待つこと10分遅れで監督らが会見場に到着しました。
その公式会見ですが先にレイソルが行いました。監督と共に登壇したのは鈴木大輔選手。冒頭、ネルシーニョ監督は「ここまで両チームとも素晴らしい戦績で勝ち上がってきた。敵は気候ではなくアルシャバブ、互いに手の内は知っている。この試合に向けて準備をしているので自信はある。準決勝進出に向けて90分間戦うだけ」といつもと変わらぬ気概でした。
「どうしてACLのアウェイで全勝しているのか理由を教えてください」とサウジメディアからの質問がありました。それだけレイソルの戦いが注目かつ警戒されていることの証でもあります。鈴木選手も「試合への準備に自信を持っているので、気候の違いは気にしていない」とあくまでも勝ち上がるためにここに来たと強く訴えました。
その後入れ替わりにアルシャバブの会見が行われました。プロドーム監督は「レイソルに敬意を表して」と少し余裕のポーズ。0-0の引き分けでも勝ち上がれますが、「守りを固めて0-0狙いは自分たちのやり方ではない」とスコアレスでは終わらないことを示唆していました。
そして19時からスタジアムに移動して公式練習を60分間行いました。昨日までの練習会場に比べると蒸し暑い感じがします。その理由はすり鉢状に掘り下げて作られていて、かつ屋根に覆われているからだそうです。また芝の状態は明らかに悪く、選手たちもムズカシイ表情をしていました。大谷選手は「ところどころ芝がめくれているけど、すごく悪いわけではない」とプレーしてみての感想を。湿度が高いことについては「ノドの渇きが減るので、暑いけどトータルでは良いかも(澤選手)」各自も乾燥対策をしており問題なさそうです。
「早く試合がしたい」とは工藤選手。「自分の人生がかかった試合」とはやる気持ちを抑えられない様子でした。大谷選手はキャプテンとして「明日は全員が責任を持って戦わないといけない」と諭します。そして何よりも「ACLの戦いを続けて、もう一度日立台に戻るためにも集中して臨みたい」。チーム一丸となってこの先に待つ4試合への切符をアウェイの地でもぎ取って帰ることを誓ってくれました。泣いても笑ってもまずはこの試合に全てがかかります。どうぞ皆さま応援よろしくお願いします!!
なお、明日は試合後すぐにホテルに戻り、空港に移動し帰国の途につきます。到着は日本時間木曜日の深夜になります。広報日記の更新はできない場合もありますので予めご了承ください。