2010年11月27日

感謝をこめて

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担当:大重正人

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まず最初に、今年1年間、日立台に足をお運びいただいたサポーターの皆様、スタジアムに来られない時もレイソルの試合をいつも気にかけて応援をいただいた皆様、いつも変わらぬご声援で柏レイソルを後押しくださいまして、誠にありがとうございました。

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試合の前に、今日は工藤壮人選手が、アジア大会に出場していたU-21日本代表遠征から元気に帰ってきました。多くのご支援をいただいてきた日立製作所から来場された、八丁地 隆 副社長様から花束と記念品の贈呈を受けました。「短期間のチーム作りのなかで、なかなかスタメンを奪い返すのが難しい状況、自分が出場した時は絶対にチャンスを決めてやるという気持ちでいました。メンタル的に厳しい時もありましたが、これからの人生のためのいい経験にしたいと思います。現状に満足せず、次の目標に向けて、どんどんアピールしていきたい。また『始まったな』という思いです」。

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彼の決意は、いきなり形になりました。リスタートは後半開始から、いきなりやってきました。左サイドの2列目という経験の少ないポジションでしたが、見事流れを好転させました。「昇格や優勝を決めるところにいられなくて、寂しかったですよ(笑)。ただレイソルと身体は離れていても、心はここにありました。」これまでの気持ちを思いっきりぶつけるような気迫のこもったプレーで、斜めにゴールに切れ込む動きからPKを獲得。その後もスルーパスへの動き出しや、球際での競り合いでファウルをもらったり、ゴールへ迫る動きなど、彼らしいプレーを見せてくれました。

PKをレアンドロ選手が決めたものの、数回にとどめていた相手のチャンスから失点。その後は、闘いのなかに身を置いた人が、想像をこえるほどに感情をたかぶらせ、試合は大きな波のなかに埋もれていきました。試合後、選手は非常に冷静に振り返りました。「サッカーは11人と11人が戦うもので、試合が終わるまでそうあるべきだし、そうあってほしい。そのためには、選手はもちろん、みんなが気をつけないといけない。ホーム最終戦、サポーターに勝つ試合を見せたかった」。ブーイングで終わる試合は、誰も望んでいません。

最後のセレモニーもどんな雰囲気になるのか、正直、気を揉んでいました。ただ感謝VTRを放映するなかで、去年の11月29日大宮戦から長かった1年があらためて蘇り、レイソルに関わるすべての人の努力が、大きな成果につながったことを共感できました。制作にたずさわっていただいた「オフィスて・ら」さん。構成や写真の選定、動画の撮影と編集まで、たくさんの人がたくさんの時間をかけて出来上がったVTRでした。

中心となって関わっていただいた方は「学生時代はずっと日立台にレイソルの試合を見に来ていました。こんな仕事ができるなんて、本当に嬉しいです!」先日お邪魔した編集ルームには、レイソルのレプリカを着た方もいらっしゃいました。「日立台の照明灯が見えるところに住んでいます。キタジが一言言うだけで、涙が出てきそうです」。レイソルへの愛情をもった方が愛情をこめて制作してくださいました。

そして選手たちが登場し「サポーターの皆さん、熱い応援ありがとうございました。J1へ行くぞ!!!」のところで、拍手が起こり、あらためて1年間を通して、いいシーズンを共に歩めたように感じました。そして、藏川選手がゴール裏を前にして「さあ整列、3、2、1、礼! ありがとうございました!」となんとも緩い感じで締めてしまったあたり、いつもの笑いあふれる我らが日立台を取り戻した時間でした。

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また、本日より発売いたしました『2010 Thanks Tシャツ』はスタジアム分、サッカーショップKAMO柏店ともに完売となりました。お礼を申し上げるとともに、ご購入できなかった皆様には深くお詫び申し上げます。なお、追加販売を予定しており、詳細が決まり次第公式HPにてお知らせいたします。何卒ご了承の程、お願い申し上げます。

また、明日午後1時より、クラブスポンサーである柏高島屋で、澤 昌克選手、茨田 陽生選手によるトークショーを開催いたします。Jリーグ中継でおなじみの桑原 学さん司会による、2選手との今シーズンを振り返るトークショーを開催します。急なお知らせとなり申し訳ございませんが、多くのご来場をお待ちしております。

残り、最終戦。ザスパ草津は、甲府、千葉と上位チームを続けて破っています。工藤選手は「来年に向けて、最終戦は本当に大事な試合になります」と変わらぬ闘志を燃やしています。チームは明日明後日とオフ、30日からの始動となります。12月4日のザスパ戦を終えると、5日は活動最終日。6日からはオフに入る予定です。残り1週間、今度こそ、勝って有終の美を!!