2011年4月29日

「50」

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担当:河原 正明

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 「いろんな人の支えがあっての50ゴールです」プロ15年目で、初ゴールから13年、コツコツと積み上げたJ1 50得点目は日立台に約2ヶ月ぶりの歓喜を呼び戻すゴールでした。ゴールを決めた後一直線にベンチに向かって走り出し、ベンチメンバー総出での出迎えに飛び込むキタジ。そしてゴールから30分後に主審の笛が吹かれると、昨季2分けのヴァンフォーレ甲府との一戦での3年越しの勝利が確定しました。開幕3連勝で、前節の200勝目に続き、今日も節目となる試合でした。

「今日の(チームの)結果は合格点」と指揮官が話したように、先制を許す苦しい試合を逆転でモノにできたのは大きいです。前節大宮戦でもそうでしたが、鋭い戦術眼で、相手の弱点を突く。ハーフタイム、ピッチに向かう前に北嶋選手に「相手DFの裏を突いていけ」と策を授けると、すぐに形になります。
「本当はあれを決めたかった」というジョルジからのスルーパスに反応した左足のシュートは惜しくもポスト直撃。しかし、次のチャンスを逃しませんでした。鋭いターンから振りぬいたシュートは今度こそゴールネットに突き刺さりました。「難しいシュートほどよく入るよね」と苦笑いしていたように、決してビューティフルゴールではなかったけど、キタジらしい魂の入った一発でした。その活躍を指揮官も「自分の役割を理解して、任務を遂行してくれた」と評していました。

今週月曜日から3日連続で日経新聞夕刊に掲載されたキタジの特集記事。その中で「タイミングを見てDFの背後に出て縦パスを受ける動作を『裏のポストプレー』と認識し直すと、スムーズにできるようになった」との一文がありましたが、今日のプレーはまさにそのものズバリでした。この記事は日経WEB版で配信しています。掲載紙もまだ販売店で手に入るかもしれませんので、今日のキタジのプレーにしびれた方はぜひご一読してください。
http://www.nikkei.com/sports/column/page/p=9694E0EBE2E3E0E2E3E2E1EBE3E1

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 同点弾とはなりましたが、今季FWの得点一番乗りは田中順也選手。後半早い時間に劣勢をイーブンに引き戻す貴重な一発でした。クロスを上げた酒井選手も「順也さま様です」とおどけていましたが、得意の左足で「ブチ込む」シュートではなく、相手DFを鼻先でかわす様に頭で合わせたテクニカルな一発。本人もJ1初ゴールにホッとしていましたが、これから波に乗ってくれそうです。

 さて、今日はスタジアムでさまざまな東日本大震災の復興支援活動が行われました。試合前には「チャリティーオークション」や「募金活動」に選手やアカデミー選手とコーチが参加しました。「甲府も(地震の)被害が大きいんですよ」と言いながらも寄付をしてくれた甲府サポーターの方もいらしたそうです。ホーム・アウェイを問わずご協力いただきました両チームサポーターの皆様に御礼申し上げます。
 スタジアムでのチャリティーオークションに出品されたのは、大津選手、大谷選手、そして北嶋選手の愛用品。さらにクラブから全選手のサイン入りユニフォームと公式球の計5点が出品されました。
 今後も今季残り全ホームゲームで実施していきますので、ご協力をお願い申し上げます。
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 GWの3連戦は始まったばかり、次は中3日でアウェイでの山形戦、今季初のロングアウェイとなります。なお明日、明後日と日立台でのトレーニングが行われます。お時間のある方はぜひ選手に会いにお越し下さい!では!!