2011年5月25日

里帰り

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担当:河原 正明
 
 木々の緑がどんどんと濃くなっている日立台。今季の柏レイソルの選手たちも、まさに今が伸び盛りといったところでしょうか。今日は好天にも恵まれて多くのサポーターの方が練習見学に訪れていました。
 ピッチ上で練習をする選手たちに、今日からまた2人の選手が加わりました。4月上旬から負傷で戦列を離れていたホジェル選手と名古屋戦を欠場した大谷選手がフルメニューをこなしています。週末は好調・ヴィッセル神戸を迎えての一戦、「もう大丈夫です」というピッチ上の頼もしいキャプテンの復帰は千人力です。

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 さて、今週の日曜日、トップチームはオフでしたが、練習着姿で登場したのは兵働 昭弘選手。出身地である白井市に、レイソルに移籍加入後初の里帰りを果たしました。ホームタウンエリアの白井市では、毎年「国際親善ミニサッカー大会&ちびっこサッカー大会」を行っています。今回、兵働選手はちびっこサッカー大会にスペシャルゲストとして登場しました。
 登場すると「誰?」「ヒョウ選手?知らな?いよ」とは子どもの反応。一方お父さん・お母さんたちはいっせいにカメラを向けて大喜び。中には弟が同級生だったという方もいて、兵働選手も懐かしそうに話していました。
 最初は遠慮気味だった子どもたちも、サッカーが始まると次第になれてきます。学年ごとのミニゲームに混じって6試合・合計30分ほどプレーしましたが、兵働選手も子どもたちも表情は終始笑顔、最後は少し遊び足りない様子でした。
 
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 「あっくんはね、スポーツ万能でいつも人気者。小学校1年生から6年生まで毎年マラソン大会はいつも1番。サッカーをやらせても本当に上手で、昔から『左45度』は得意のゾーンだったんですよ」と七次台小学校時代から兵働選手を知る方から貴重な話もお聞きできました。

 小さい頃から人気者だった兵働選手。先シーズン末に負ったケガの影響で、移籍直後もリハビリからスタートで苦労してきたことはレイソルサポーターなら誰でも知っているかとは思います。しかし、清水時代にも病気やケガで長期離脱を余儀なくされたことがあります。先日の取材でもようやく復帰できた今、改めて「こうしてサッカーを普通にできることは、本当に幸せだと思う。1日1日、ひとつ一つのプレーを大事にしている」としみじみと話していました。その言葉通り、どんなプレーもおろそかにしない彼のプレーぶりは今季のリーグ戦試合終盤、あるいは練習試合ではまさに「もう一人のキャプテン」として、ピッチ上での彼の存在感が日増しに大きくなっているように感じます。
 
 たのしく触れ合った最後には集まった子どもたちに兵働選手からメッセージが贈られました。「僕もみんなと同じ白井で育ちました。今は小さいときの夢だったサッカー選手になれました。みんなも夢は必ず叶うから、大好きなサッカーを続けようね!」。これにはやんちゃな子どもたちもみんな揃って「はーい!」と手を挙げ答えていました。

 「自分の生まれ育った町にこうして帰って来れるのは本当に嬉しい」今度は日立台でプレーをみてもらいましょう!
 
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 ちなみに国際親善サッカーですが、ラテン系の国の方たちが多く参加しています。メキシコやアルゼンチン、ペルー・・・大会アナウンスも日本語とスペイン語が飛び交います。で、サッカーも熱い!みな真剣勝負で、熱くなりすぎて今年も平和には終わらなかったらしいです(笑)。