2011年6月23日

世界の場へ

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担当:大重正人

今日も昨日と同じような猛暑の日立台でした。午後3時から選手たちはヴァンフォーレ戦に向けてのトレーニングをスタート。ガンバ戦先発組はランニングのあと、温冷の交代浴で疲労回復につとめます。その他のメンバーは、4対4などボールトレーニングです。炎天下で少人数、インターバルもごくわずか。汗だくになりながら激しくボールを奪い合います。

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その中のひとり、澤昌克選手。先週、チバテレビ「ライジングレイソル」のインタビューでは「いまはメンバーから外れたり、出場時間がなかったりすることもあるけど、試合に行けなかった居残りトレーニングでもみんな必死ですごくいいトレーニングをしています。自分も5分でも10分でもチャンスをもらえたら、そこでいいパフォーマンスを見せられるように毎日準備しています」。どんな時にも前向きでサービス精神旺盛。「そこまでおしゃべりじゃないですよ」と言いながら、西谷綾子さんの質問1つに対して、5つぐらいの答えを返してくれるのは、サワらしいご愛敬です。好きな言葉、アルゼンチンでしか使われない「キロンボ」の由来などなど、放送は今度の日曜日午後8時半からです。

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昨日の夜は、U-17日本代表が、メキシコワールドカップで強豪フランスに引き分け、2試合終わって1勝1分けとし、決勝トーナメント進出の可能性が非常に高まりました。レイソルの秋野選手は負傷が伝わりたいへん心配ですが、GK中村選手は2試合フル出場。予選3試合目は25日早朝5時からです。CSフジテレビで生放送されます。

そして今晩。U-22日本代表が、ロンドン五輪3次予選進出を懸けて、アウェイでのクウェート戦に臨みます。我らの酒井宏樹選手もホーム戦同様、右SBでの先発が有力視されています。初戦では得意のパワフルな突破、力強い守備で目を見張るプレーを見せていましたが、後半に自陣から攻撃の起点になろうとしたところでボールを失い、結果的にアウェイゴールを与えることになってしまいました。

ただ昨日のエルゴラッソ表紙に、その余談が掲載されていました。FC東京の正GK権田選手が「絶対に(バックパスを)戻せとは言いたくない」と、前を向こうとした酒井選手のプレーをかばうようなコメントを残したそうです。それまでの活躍をたったひとつのプレーで評価を覆されてしまうDFというポジションの難しさと、すこし厳しめの論調のメディア報道にちょっと理不尽な感じを覚えてしまったのですが(もちろん同じチームの酒井選手への大きな贔屓目があるからですが)、権田選手が多くのメディアの前で公式に話してくれたことで、少しは救われたことでしょう。いいリーダーがいるチームで戦えているのだろうと想像します。

酒井選手がサッカーを始めたクラブ「柏マイティーFC」の皆さんも今夜の試合を楽しみにされていることでしょう。代表の倉持行一さんにお話を伺うことができました。「酒井は年中から小6まで見てきました。身長は6年生の時に160cmぐらいで、特別大きいという感じではなかったです。昔は2トップの一角で、得意なプレーはやっぱり右サイドからのドリブルでしたよ」と当時からその突破力の片鱗を見せていたそうです。3月の中断期間には古巣を訪れて、子どもたちと一緒にサッカーを楽しみ、「子供たちは、あの酒井選手と一緒にサッカーしたんだよ!って周りに自慢してますよ。すごくいい影響を受けています。こうして代表に入って活躍してくれて本当にうれしいですね」と恩師からのエールを頂きました。

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今夜の25時45分キックオフ、TBS系列で生放送されます。「0-2」か「3点差以上の敗戦」でなければ負けないという試合です。先に1点を取って、相手が3点獲れたら延長戦、4点獲らないと勝てないという状況を作って優位に進めたいところです。ホームゲームの教訓を生かして、酒井選手らしい迫力あふれるプレーを見せてくれるか、柏から応援しています!!