2011年11月30日

経験

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担当:大重正人

まず取材のお話から。Jリーグファンサイト「J'sGOAL」で、10月の月間MIPに選ばれたジョルジ ワグネル選手の受賞インタビューが行われました。10月といえば、アウェイ鹿島戦、ホーム山形戦、アウェイ広島戦と、レイソル史に残るジンクスを連続打破した思い出の1か月。鹿島戦では1人少なくなってからの守備、山形ではやり直しのPKゴール、広島では3ゴールすべてに絡む活躍について、1試合ずつ振り返りました。

そしてサポーターからの質問コーナーでは、「日本に来て気に入っていることは?」。以前、お風呂の椅子にハマッているという爆笑話が飛び出しましたが、この日も日本ならごく当たり前の生活習慣がお気に入りらしく。ラテン系の人なら面倒くさくて敬遠しそうなことを、日々きちんとやっているそうで「まじめかっ!」と突っ込みたくなるような実直さで、その場を爆笑に包みました。「まじめな日本の人の性格が表れた文化だと思う」と、日本人をリスペクトしてくれるジョルジ。カップについている紅白のペナントの歴代受賞者の名前を公文通訳にひとつひとつ確認するところも、ジョルジらしいきめ細かさが出ていました。インタビューは同サイトにて12月中に更新予定です。

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そして午前には、人気サッカー漫画ジャイアントキリングの別冊エクストラのインタビューも。今回のテーマは「育成」。レイソルアカデミーの基盤を作ってきた。吉田強化部長、下平U-18監督、渡辺U-15監督が取材を受けました。吉田部長は「自分の経験がすべて正しいと思ってはいけない」、下平監督は「スカウトのおもしろさを感じていたけど、やっぱり育成がチームの基盤を作ると思う」、渡辺監督は「レイソルのエンブレムを背負っているというところを植え付けたい」と、同じ理念を持ったコーチたちが、それぞれの表現でレイソルアカデミーの真髄を語りました。写真撮影では吉田部長が革靴でのリフティングで「テクニシャンだった(下平監督)」という現役時代さながらの足技を披露!こちらは新年1月23日発売予定です。

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さあトップチームは、実戦形式のトレーニング。1時間強と短めながら集中した練習が行われました。今週も多くのメディア皆さんが取材にお越しです。先週のセレッソ戦で優勝王手の試合を経験したわけですが、週頭から見たことのないメディアの数で、平静を保っているつもりでも、周囲の雰囲気はいつもと明らかに違い、沸き立っていました。試合当日だけでなく、その週の日々すべてがこれまでとは違っていました。選手たちは「優勝を争うというのは、こういうことなんだ」と肌で雰囲気を実感したはずです。

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先週1週間の経験は、今週に間違いなく活かされると思うのです。周りのムードが違っていても、それも受け止めながら自分たちは試合に向けて集中を高めていく。選手たちは徐々にいい準備を整えています。今日も多くのメディアに囲まれた北嶋選手は「赤一色のアウェイになると思うけど、レイソルのサポーターがそれに負けない声援を贈ってくれる」と仲間を信じています。本日、浦和レッズからチケット完売のお知らせがありました。真っ赤の中で、選手とサポーターがどれだけ黄色のエネルギーを発せられるか。本当に楽しみでなりません。明日は非公開、金曜に埼玉へ出発し、土曜の15時34分に運命のキックオフを迎えます。