2012年3月22日

ACL初勝利!

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担当:河原 正明

 クラブ史に残る初勝利は思いもかけない大差がつきました。韓国王者・全北現代をホームに迎えたAFCチャンピオンズリーグ第2戦は5?1で初勝利を挙げることができました!
 あの広告も、この看板も無い・・・国際大会ゆえの仕様ですが「いつもの日立台」ではなく「柏サッカー場」としての姿に違和感を覚えた方も多いでしょう。しかし、応援席のボルテージはいつものままでした。水曜日のナイターにも関わらず「レイソルの歴史の証人になる」という8,000人を越えるレイソルサポーターに詰め掛けていただきまいした。

 そしてまず最初に歴史に名を刻んだのは那須 大亮選手。前半から押し気味だったレイソルですが、いずれのシュートもあと少しで決まらず。前半40分、いやなムードを打ち破るようにジョルジのFKに打点の高いヘッドで合わせてレイソルサポの集まるゴールに叩き込みます!そしてこの歓喜の跳躍!打点も高いが、跳躍力も高い(笑)!ベンチメンバーも全員が手招き、駆けて来た那須選手と喜びを分かち合いました!
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 このゴールを皮切りに残り5分で攻撃に勢いが加わります。44分にはここまで再三チャンスを作ってきたロボ選手のシュートが相手DFの手に当たりPK獲得。これをレアンドロ選手が落ち着いて決めて2点目。さらに直後にはカウンターで左サイドを持ち上がった橋本選手からのパスを頭でロボ選手が落とし、独走したレアンドロ選手が技ありのループシュート!時が止まったかのような美しい軌道を描いてレイソルサポーターの待つネットを揺らしました。
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 ハーフタイム「全員が自分の仕事をできている。後半もこのままでいくぞ!」と指揮官は選手を送り出します。一方相手も「予想していた通り(監督)」に代表FWでもある長身の李東国選手を投入、システムも3?4?3から4?4?2に戻してロングボールで攻めに転じてきます。後半6分、そのパターンで李選手が落としたボールを決められ1点を奪われます。その後は膠着状態が続きますが、局面局面では互いの面子をかけた激しいぶつかり合いが何度も繰り広げられます。
 しかし、レイソルも最終ラインの那須・増嶋コンビが体を張った守備と菅野選手の落ち着いたゴールセービング、そしてこの試合で復帰した栗澤選手と大谷選手のボランチコンビがピンチの芽を摘み、相手に追加点を与えません。

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 相手がさらに攻撃的な選手を投入してくると85分に「中盤に厚みを持たせたかった(監督)」とロボ選手に代えて茨田選手を投入。田中選手の1トップにシステムを変更、さらに守備を堅くしてカウンター攻撃を狙います。これが功を奏し、後半44分にカウンターから順也が右足で4点目、そしてアディショナルタイムには今日のハイライトの一つとなったバラの今まで見たことがないようなダイビングヘッド!「ここまで4点入っても誰もやってくれないので(苦笑)」とベンチメンバーに呼ばれて第一子誕生を自ら祝うゆりかごパフォーマンスでゴールラッシュに沸いた試合を締めくくったのでした。

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 前節浦和戦には敗れましたが、これで今季も「連敗しない」は継続です。今日の全北はいつもの4?4?2ではなく3?4?3と「うちの綻びを探す(監督)」システムで守備的に来ましたが先日の浦和も3?4?3。指揮官は「メンバー表を見てすぐに『手を変えてきた』と判ったが、選手たちにもレッズ戦を思い出すよう伝えたし、あれが合ったから今日の相手のシステムにも対応できた」と話すように、指揮官が授けた指示もハマったようです。しかし「もっと得点が取れたはず」と手綱を緩めることはありませんでした。これで1勝1敗ですが、総得点で広州を上回りHグループ2位に浮上です。

 時刻も12時を回り、ようやく日記に取りかかれました。初のACL運営、ここまで何ヶ月もかけて準備してきましたが、ようやく初戦を迎えて、そして良い結果も出たので正直ホッとしました。酒井選手も「ここで国際試合ができるのは夢のよう」だと話していましたが、長く応援いただいているサポーターの皆様も同感だと思います。一方、受け入れるクラブも自分たちのスタジアムでの国際試合、様々な困難やトラブル、紆余曲折ありました。広報も初となる海外メディアの受け入れと会見運営。決して満点ではありませんでしたが、クラブ総出で準備してきたことが報われました。
しかし、またすぐにリーグ戦、さらには広州とのACL第3戦が待ち構えています。特に次の広州戦は現在2連勝でリーグ首位のブリーラムを追いかけ、グループリーグ突破を争う直接対決となります。
 今日も寒い中ご声援ありがとうございました。より良い試合をご提供できるようスタッフ一同お待ちしております。また土曜日にお会いしましょう!