2012年4月21日

苦杯 神戸戦

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担当:河原 正明

まるで同じビデオを何度も繰り返し見ているようでした。今日のJ1リーグ ヴィッセル神戸戦は敵地で3-1で敗れました。これで公式戦3連敗、リーグ戦に限れば2009年10月以来3シーズンぶりとなる連敗を喫しました。

相手のヴィッセルも公式戦6連敗中と決して状態が上向きではありませんでした。試合内容はシュート数で21本vs6本とレイソルが圧倒しています。しかし、結果は無情なもの。3試合続けて3失点で、相手のゴールスコアを上回れずにいます。 試合序盤から攻守にバランスよく、特に北嶋と田中の両FWが相手CBを上手くコントロール、ハイボールやポストプレーも出足良く競り勝ち、セカンドボールもほぼマイボールになりゲームを支配します。ところが1本のスーパーシュートで形勢がガラリと変わります。ペナルティエリア近くで与えたFK、神戸の野沢選手の見事なひと振りがゴール隅に決まり3試合連続で先制を許します。
それでも試合はレイソルペース。出場停止のレアンドロ選手にかわり「久々のスタメンだったが身体は切れていて相手の裏を取る動きやビルドアップなどうまくできていた」澤選手がワグネル選手とチャンスを作ります。 そして迎えた41分、ワグネルのクロスのはね返りが「うまく自分のところにきた」(澤選手)瞬間に狙いを定め振り抜いた右足から同点弾が飛び出します。

ハーフタイムに「今日は効いているぞ。集中力高めて決めるところを決めて『澤の日』にしよう!」と送り出されるほどでした。後半もさらに攻撃の起点として機能し、また橋本、藤田の両SBのサイド攻撃からキタジらがゴール前に顔を出す回数も増え、12本ものシュートを浴びせます。いつレイソルに得点が入ってもおかしくない展開。しかし、勝負を分けたのはたった1本のカウンター。前がかりになった裏を突かれて失点すると、アディショナルタイムにも同じくカウンターから失点で万事休す。

仙台戦、広州戦と追いついてもまた引き離される展開。これには「レイソルは勝ち方を知らない」とネルシーニョ監督も厳しいコメントをせざるを得ませんでした。 これで公式戦連敗が3となりましたが、来週からはホーム日立台で公式戦が3試合続けてあります。
体調不良で仙台戦、広州戦を回避した近藤選手も「みんな気持ちが入っていたし、内容でも決して悲観するものでもない。紙一重の所をきっちりとやりたい」と話し、澤選手も「次のホームでの連戦が非常に大事になる。しっかり結果を残して失った勝ち点を取り戻さないといけない」。そして一際厳しい表情で「こういう結果になったことに対して選手たちが責任をもって臨まないといけない」と話したのはキタジ。

こんなに早くも苦境に立つとは開幕前には思っても見なかった、というのは選手のみならずサポーターの皆さんも同じでしょう。もちろん私もその一人です。しかし、こういう時にチームが力を出せるようにサポートしていただきたいと願います。ゴールデンウィークのホーム3連戦は天下分け目、となるやもしれません。選手たちもこの状況を打破出来るのは自分自身だということは十二分にわかっています。その上で多くの声援で後押ししていただきますようお願いします。今日の試合後の大きな「柏レイソル!」コール、ありがとうございました。まだまだここからです! 来週からもよろしくご声援ください。