2012年6月24日

ビッグゲーム

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担当:大重正人

「非常に興奮するビッグゲームになったと思います」
ネルシーニョ監督が記者会見でまず発した言葉です。まさにその通りの試合になったと思います。ボールを持って攻め込む側は常にスピーディーで相手に危険を与え、対して守備に回る側も常に攻撃に移る時のことを考えて準備している。常に刀を抜きつ抜かれつしているような、一時も気の抜けない90分でした。そして、双方のサポーターがひとつひとつのプレー、局面でのぶつかりあいに熱く反応し、すばらしく高揚したスタジアムの戦いが繰り広げられました。本当に御声援ありがとうございました。

こんなビッグゲームに抜擢されたのが、クォンハンジン選手でした。先週の大宮戦で今季初のベンチ入りを果たし、そして増嶋選手と橋本選手の欠場により回ってきたチャンスをつかみました。キックオフ直後は緊張が少し見られましたが、徐々に試合に慣れると、大きな身長や長い脚、そして高さやスピードをいかしたディフェンスで、デビュー戦とは思えないプレーを見せました。

「非常に多くのレイソルサポーターの前でプレーできたことが、とても嬉しかった。でも失点の場面は、防げるシーンだったので反省しています」と、いつもと変わらぬ真面目で謙虚なコメントで振り返りました。酒井選手の移籍が決まった今、DF陣にとってはより競争が激化していくことでしょう。主力選手は安穏としていられないし、追いかける選手にはチャンスがそこにあります。この夏、チーム全体のレベルがまたアップしていくはずです。

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その酒井選手にとって、ドイツ移籍前、日立台のラストマッチになりました。その姿を一目見ようと、本当に多くのサポーター皆様が駆けつけてくださいました。今日発売した「やってやれTシャツ」は開場から長蛇の列ができ、ほどなくして完売に。お買い求め、誠にありがとうございました。

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「最後だということは意識してしまいますけど、でも平常心でプレーしたい」。1点を追う展開、ホームの大声援に後押しされて、果敢に敵陣へ攻め込む姿。今日は中へ切れ込んで左足でシュートを放つ積極さも見せて、昨シーズンには見られなかったプレーがありました。前がかりになる背後をアントラーズに狙われるなか、懸命に自陣へ戻って、身を投げ出してカウンターを止めようとするディフェンスからはいつも以上のがむしゃらさがありました。「バラが必死に戻ってかき出してくれなかったら、0-2になって終わっていた」と、劇的な同点ゴールで薄れそうだった後輩のビッグプレーを思いやる優しさも変わりません。そんな彼の成長を毎試合見られる楽しみがなくなってしまうのは、本当にさみしいことです。でも、まだあと2試合ありますから。しっかりと目に焼き付けたいと思います。

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最後にイベントのお知らせです。明日日曜日の午後1時45分から2時30分ごろまで、川浪、茨田、山中の3選手が、柏駅東口での『かしわの農産物販売促進キャンペーン』に参加いたします。柏市の農家や農業関係者による放射線量の軽減に向けた取り組みを告知するチラシ配布をおこないます。会場では農産物の試食や柏の食材グルメ販売の販売などもおこなわれますので、駅近くにお越しの方は、ぜひご参加いただければと思います。