2012年9月23日

完敗

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担当:大重正人

近戦でもっともアグレッシブな試合の入り方だったのは間違いありません。キックオフ早々からレアンドロ選手を起点に、セットプレーを織り交ぜながら相手を押し込みました。しかし自分たちの時間は40分まで。徹底したロングボールと激しい守備の前に、90分間はあっという間に終わってしまいました。

大谷選手も蔚山戦を引き合いに出して「ロングボール主体のチームにまた勝てなかった」と悔やみ、また球際やセカンドボールでの戦いでも互角以上の手ごたえを感じていながらも「でもそれを90分続けないといけない。後半はみんなそれぞれ頑張っていたけど、誰かのために動くとか、チームとして機能させられなかった」。

今日はまるで、ACLのレイソルvs蔚山現代、またロンドン五輪3位決定戦の日韓戦を見ているようでした。奇しくもサガンの監督はユンジョンファン監督、CBの呂選手とキムクナン選手は韓国出身。サガンのイレブンからは「勝つために自分たちはこういうサッカーをやり続けるんだ」と強い意思と規律を感じました。レイソルも勝利のために何かをおろそかにするようなことは決してありませんでしたが、サガンの方が何をすべきかより明確で、自分たちのサッカーを表現していました。今日アディショナルタイムで劇的な勝利をつかんだ、サンフレッチェやベガルタもそういう強みを持っているからこそ、結果を得られているのだと思います。

苦しかった状況から、またさらに追い込まれました。でもまだリーグ戦は8試合あります。来週末には国立での浦和戦、上位進出への格好のライバルです。ナビスコカップは準決勝を控え、そして天皇杯も残っています。柏レイソルとして、自分たちのサッカーはこうなんだ!という原点をもう一度思い返し、サポーターの心を揺さぶるような力強さと気迫を見せてほしい。より謙虚に、より向上心を持って。まだまだ道の途中、真の強いクラブになるための道は永遠に終わることはありません。