2013年5月 7日

ダブルで横浜に勝利!

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担当:河原 正明

 ゴールデンウィーク最後の祝日、朝から夜まで日立台では「横浜」のチームとの試合がありました。まずはU-18が参加しているプリンスリーグ関東1部。海外遠征のため延期となっていた横浜FCユースとの第1節が11時キックオフで行われました。試合は3-0でレイソルが快勝!幸先の良いスタートでした。

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 そして19時からのナイトゲームのJ1リーグ第10節 横浜F・マリノス戦も2-1で勝利。ホームでは3月30日の大分戦以来久々の勝ちゲームとなり、スタジアムも最高の盛り上がりを見せました。
 試合前、少し雲行きがあやしくなり雷鳴が響き渡りましたが、幸いにも通り雨で済みました。その後の選手ウォーミングアップ時から、今日はスタンド全体から押し寄せる"圧力"がすごかったです。選手入場時、私はメインスタンド側のピッチで選手を待ち構えるのですが、最初に目にしたのは総立ちのメインスタンド。"ん?いつもと違う??"。振り向くとバックスタンドも、大幕が下りたあとのゴール裏ももちろん総立ちでした。選手たちもスタンドからの「勝たせたい」という気迫が伝わったはずです。

 その思いが通じたのは前半8分。左サイドで上手く抜け出したワグネル選手がフリーになると、スライディングする相手、マリノスの中村俊輔選手でしたが、の頭上を越えて"レイソルの黄金の左足"からクロスがドンピシャでクレオ選手に渡りました。これを頭で合わせてきれいなゴールで先制。日立台が歓声で"うわーん"と鳴り響きます。

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 早い時間に試合が動いたこともあり、その後も巻き返すマリノス、受けるレイソルとで非常に早いテンポで試合が進みます。一方、現在リーグ2位と好調のマリノスもすかさず反撃に。左サイドを駆け上がってきた、元・レイソルの小林選手が放ったクロスがタイミング悪く相手選手に合ってシュートを。GK菅野選手も反応しますが同点とされてしまいます。
 
 そして前半終了間際、アクシデントがレイソルを襲います。相手FWと激しく衝突したGK菅野選手が負傷。メディカルスタッフが出した大きな×サインにどよめくスタジアム。負傷で交代を余儀なくされました。

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 ここで登場したのは稲田選手。アップもそこそこに、出場すると前半を切り抜けます。通常ならば、ハーフタイムには全選手がロッカールームに入るのですが、チームの指示で稲田選手はアレックスGKコーチとアップを続けます。
 実は試合の終盤に、これが活きました。「マリノスはサイドからのクロスが多い。だからアップで改めて意識できた」。最終盤は前線に背の高い選手を増やされてのパワープレーを仕掛けられましたが、自身の持ち味である飛び出しとパンチング、ハイボールにもしっかり応対続けてくれました。監督も「輝かしいプレーを見せてくれた」と称えていましたが、茨田選手も、キムチャンス選手と3枚をアクシデントでの交代で使う、一見苦しい采配でも期待に確実に応えてくれるからこそベンチ入りができるのです。改めて"一丸"での勝利だと思いました。


 そして今日のヒーローはこの人でした。工藤 壮人選手。今日5月6日が23歳の誕生日、自ら祝うゴールでした。左サイド増嶋選手からクサビのパスがクレオ選手に入るや否や、動き出した工藤選手にパスが通ります。ドリブルでボールを中央に持ち出すと、もう目の前には大きなゴールとGKだけしかいませんでした。腰をうまくひねって右足で振りぬいたボールの軌道は相手GKが届かない場所を抜けてネットに刺さりました!名古屋戦の2点目とはまた違う工藤選手のゴールパターンに「成長を感じた(大谷選手)」「非常に急激なスピードで成長し、成熟してきている(ネルシーニョ監督)」と賞賛していましたが、スタジアムの皆さんにもますます頼もしく映ったことでしょう。

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 試合後にはスタジアムから大きなハッピーバースデーコールとケーキでお祝いを!チームの勝利と3重の喜びを分かち合いました!

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 「今まで指揮してベンチで見てきた試合の中でも、感動したゲームの一つになりました」とは試合後のネルシーニョ監督。確かに感動を呼んだ主役はピッチ上の選手でしたが、それを演出したのは今日ご来場された方たちひとり一人です。
 何度も言いますが、スタンドから発せられるパワーの熱量がすさまじかったです。試合後、選手たちも「今日の声援はすごかった!」と口々に話していましたが、気づくと2階席もスミからスミまで試合中、ほぼずっーと総立ちの柏熱地帯は初めて見る景色でした。実は「選手たちを立って迎えましょう!」という試みがあったと知ったのは試合後でしたが、選手だけでなく、中継局の方、今日はスカパー!とNHKでしたが、からも「こんなにスタジアムが一体となって応援している中継は久々でした!」と興奮を隠せない様子でした。

 今日、新しい日立台の応援スタイルが始まりました。
 
 その一歩目となった試合を勝利することができたのは、素晴らしい一体感を出せる日立台のポテンシャルの高さと、そして誠実に、熱烈に応援してくださるサポーターのおかげです。そのことを一番感じたのはおそらく皆様自身だったのではと思います。
 改めて皆様に御礼を申し上げたいと思います。どうぞこれからも厚いサポートをお願いします。

 明日は今日の出場選手はリカバリーとなります。グラウンドでのトレーニング後は室内でアイスバスを行う予定ですのでファンサービスは行いません。何卒ご了承ください。

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