2013年6月24日

先勝

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担当:大重正人

この日見事復帰戦を飾った橋本和選手の音頭から、勝利の余韻にひたるレッツゴーカシワの大合唱。しかし、そのあとコールリーダーの方から聞こえてきた「はい、前半終了!」の声。まさしくその通りです。アウェイでの第1戦を勝利という最高の結果で終わったものの、まだ前半が終わったばかりですから。サポーター皆さんのそんな気持ちは、選手たちのものとまったく同じのはずです。試合後の選手たち、まだ半分という思いもあってか、いい意味で喜び半分、サバサバといった様子でした。

ただ、このサンフレッチェ戦に勝つため、中断期間明けの期間すべてを懸けていたのは間違いありません。広島対策でキャンプ明けからずっと新しくチャレンジしてきました。懸命に走り込み、実戦練習のなかですりあわせ、時にはスタッフやチームメイトの間で激しく言い合ったこともありました。その努力がまず半分報われたこと、選手たちにとって「良かった」というところが率直なところかもしれません。

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もちろん個人的に、この試合に特に思い強く挑んでいた選手もいました。山中亮輔選手、5月末の同じ対戦では、対面のミキッチ選手に攻守とも圧される試合でした。キャンプ中もスタメン組に抜擢されることもあれば、Bチームに入れ替わることもありました。「ミキッチにやられたところもあったけど、逆にやり返してやろうと。自分のストロングポイントは攻撃、どんどん仕掛けていこうと思いました」。レイソルはサンフレッチェと同じようなシステムに変更し、5月の試合同様、お互いに様子を窺うような堅い試合になりました。そこで唯一、激しくぶつかりあったのが、前述の二人、レイソルの左サイドでした。この局地戦、今日はヤマが自信を持って仕掛け、優位に立ったことも大きな勝因のひとつでしょう。

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そしてもうひとり、橋本和選手。ミックスゾーンに現れるなり、「もう、涙出そうです」とちょっと冗談めかして関西弁がこぼれましたが、でも本音のところもあったと思います。「人生初の手術、4か月サッカーしないことも初めてやったし、不安もありました」。今日は攻撃時は4バックの左でしたが、守備時は左のセンターバック。慣れないポジションながら佐藤、高萩、石原というサンフレッチェのすばらしいアタッカーのめまぐるしい動きに食い下がり、1失点に抑えました。キャンプ明けから長く続いた治療とリハビリの日々。復帰戦で勝利をいう結果を得られたこと、今後の大きな支えになるでしょう。攻めと守りを繰り返すワタル、この夏から本領発揮です!

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来週30日、ホーム日立台での第2戦。勝ちか引き分け、0-1の敗戦でも今日のアウェイゴール2点のおかげで勝ち抜けとなります。ただサンフレッチェもこのままでは黙っていないでしょう。さらに守勢に回る時間も長くなるかもしれませんが、今日のように1対1や球際で激しくアタックする姿勢を残り90分続けられれば、結果は必ずついてくるはず。5月22日以来となる日立台のゲーム、ぜひスタジアムでの応援をどうぞよろしくお願いいたします!

※レイくんツイッターでお知らせした「やべっちFC」の放送ですが、生放送中の事情により、残念ながら放送されませんでした。深夜遅くまで楽しみにお待ちいただいた皆様にお詫びを申し上げます。