2016年4月30日

神戸戦へ

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担当:大重正人

今日からゴールデンウィークがはじまり、練習後にはたいへん多くのサポーターの方々、お子さんたちが練習上がりの選手たちとふれあいの時間を過ごしました。小さな体で大きな貢献を見せている中川寛斗選手、今日も多くの方に声をかけられていました。サッカー少年に大きな勇気を与えるプレーをまた期待しています!

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さあ、いよいよヴィッセル神戸戦を迎えます。レイソルは公式戦5連勝、6試合負けなし。ヴィッセルも7試合負けなしと、共に調子を上げているチーム同士の対戦です。まずはやはり前線に揃ったストライカーたちが脅威です。下平監督は「神戸は前線の2トップと渡邉千真選手が強力。そこをしっかりケアしなければやられてしまう」とまず警戒を強めます。決定力はもちろん、サイズやパワーもあり、スピードもあり、経験も十分。レイソルは1対1の守備で負けないこと、また「彼らのカウンターや攻め残りも注意したい」と試合の中のトランジション、攻守の切り替えの優劣が、大きな試合のカギを握ると思われます。

そして何より、ベンチで指揮を執るのはネルシーニョ監督です。このレイソルに数々の勝利、栄光のタイトルをもたらしたことはもちろん、栗澤選手や大谷選手を中心に「勝利への執念、メンタリティー」を植え付け、2014年の終盤の連勝では大抜擢された中谷進之介選手といった若手選手たちにも同様に今なお深く刻まれていることでしょう。

相手の長所を分析し、そこを封じ込めることで自分たちの流れを作っていく。何度となく、そうしてネルシーニョ監督はレイソルに勝利をもたらしました。この試合でも監督がどんな作戦を練り、手を打ってくるかは「試合の途中で変えてくることもあるので、そこも頭に入れて戦わないといけない」と下平監督。険しいマークを受けても、それを上回っていかなければ勝利はありえません。また戦術やシステム変更、また大胆な選手交代など、いろんなことを想定しなければならないでしょう。昨年はリーグ戦こそレイソル連勝の「ダブル」でしたが、ナビスコカップ準々決勝では、2試合合計で一時は逆転した戦いを、さらにひっくり返され、その勝負強さやタイトルに懸ける執念を見せつけられました。ネルシーニョ監督との5度目の対戦、激戦は必至です。

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そしてロアッソ熊本から日立台に来ているアンデルソン選手、5月2日から熊本でのチーム再始動に戻るため、ここでのトレーニングは残り数日となりました。
「震災があって身体を動かせない時期がありましたが、こうしてレイソルさんでトレーニングをする機会を与えていただいて、本当に感謝しています。コンディションはだいぶ良くなってきました。いま熊本に残っているチームメイトはやるべきことを一生懸命やってくれているでしょうし、自分もここでいいトレーニングができています。自分もまもなく熊本に戻りますので、そこでまたみんなと一緒にリーグ再開初戦(5/15千葉戦)に向かっていきたいと思います。この震災で大変な被害に遭われた熊本のみなさんに、少しでも元気を与えられればと思います」

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彼の言葉を訳してくれた神山通訳も、昨年までロアッソに在籍。「まさかこんな形でまた会えるなんて」と再会の喜び半分、熊本の状況もあって複雑な様子でもありました。とにかくこの日立台でも「アンジー」と呼ばれ、日々元気にトレーニングを続けています。レイソル、レイソル選手会(試合メンバー外選手が参加)、そしてアカデミー選手たちが、神戸戦でも募金活動をおこないますので、ご来場の皆様におかれましては、あらためてご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。