2018年9月 9日

ルヴァン準決勝へ

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担当:大重正人

まず今日は試合の前に、大きなサプライズ、良い意味でのサプライズをお届けしました。鈴木大輔選手、2年9か月ぶりのレイソル復帰です。2016年頭にスペインリーグへの挑戦を決意、柏を旅立って「2部リーグでしたがとても厳しい環境でした。でもタフになれたと感じています」と、当時より体重を4キロほど絞って、これまで以上に精悍な顔つきで戻ってきてくれました。

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3日前の金曜日に帰国。昨日はチームメイトに帰国のあいさつをし、そのままトレーニング。「誰にも伝えていなかったのでみんなビックリでした笑」。今日も午前中に通常の練習をこなしました。移籍の手続きが想定よりもスムーズに運んだこともあり、今日がホームゲームなので、メディアの方も多く集まるこの日に発表させていただき、17時30分からメディア対応。その流れで18時に日立台のピッチにただいまのごあいさつに向かいました。「すーずきだいすーけー、ラーラ、ラララー」の応援歌を久々に聞くことができて本当に戻ってきてくれたんだとより一層実感が沸き、嬉しくなりました。

「自分にとって特別なクラブである柏レイソルに戻ってくることができて、本当に光栄に思っていますし、柏レイソルの黄色いユニフォームに袖を通せる日を心待ちにしています。2年半、厳しい環境だったスペインでプレーしてきてタフになったと感じますし、それをプレーで示したいです。28歳になり、若い選手の多いチームの中で自分の経験を伝えながら、チームを引っ張っていきたいですし、自分らしいプレーを出して、チームの目標に向けて貢献していきたいです」。ダイスケならこちらが何を言わなくても求めなくても、それ以上のことをやってくれる男です。心強い仲間が戻ってきてくれました!

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そして迎えた準々決勝の第2戦。前半のセットプレーからの失点、もちろん反省すべきことはありますが、ディフレクションでコースが変わったこともありますし、試合の中でどうしてもこういう形で失点してしまうことはあります。時間が早かったことも今思い返せば幸いでした。選手ははやる気持ちを我慢して、必要以上に焦ることなく、自分たちのペースで試合を進めていたと思います。

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「相手に流れがあったが、瀬川のゴールで全体が落ち着いた」。大谷選手の言葉通りでした。瀬川選手は「クリスが競り勝ってくれたことがすべてだけど、転がってきたボールが止まって見えて、キーパーの動きもしっかり見えていた」。ゴールネットにしっかりプッシュし、これが値千金の「決勝ゴール」になりました。札幌戦から先発を続け、これで8試合で4得点目。「周りが見えるようになった。見えるエリアが1メートルずつ広がっているような感じです。ボール路ロスとしないことが自分の課題で、でも相手の動きを感じられて、トラップで剥がせたりしている。得点を決められていることが自信になって、周りが見えているのかもしれませんね」。そんなふうに今の自分の冷静に分析できているのも、調子の良さからくるのでしょう。そして危機感も常に忘れてはいません。

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そしてアディショナルタイムの49分、今年一番肝を冷やしました。跳ね返されたボールをつながれ、一気のスルーパスを通されます。高かったレイソルのDFラインから、追いすがったのは中川創選手でした。「裏を取られて、自分しかいなくて、とにかくまっすぐ走っただけでした。結果的に追いつけなかったけど、スライディングして、あと晴彦くんの構えもあって、あのシュートがゴールにならずに良かった」。この2試合、2人はフル出場。しっかりと理想を持って日々取り組んでいる2人ならプレー面で満足はしていないでしょう。自ら反省しているミスもあるでしょう。でも結果的に、チームをベスト4に導く結果をもたらしたのは、胸を張って自信にしてほしい。心からそう思います。

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カテゴリーが下の相手に2引き分け。2試合の内容に納得している選手はひとりもいないでしょう。続くリーグ戦は、清水、鳥栖とホーム2連戦。J1生き残りへ、ここは本当の正念場です。今日のプレーだけでは相手を寄り切るのは簡単ではありません。もっともっと極めて、追及して、改善しなければいけないでしょう。結果と内容で、今日も応援に来て下さったサポーターの皆さんに見せてほしいと思います。今日も試合前から最後まで大きな後押しをありがとうございました!

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