2018年9月22日

鳥栖戦

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担当:大重正人

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今週、選手たちはいろいろ話し合って、トレーニングにも打ち込み、自分たちで何かを変えなければという思いを言葉と行動に変えて、1週間を過ごしてきました。これまで自分がやらなければという思いが強すぎて、ピッチの中でどこか一つにまとまりきれない試合が続いていました。それが今日は、個人としてもチームとしても勝利のために、勝ち点3のために、目的をひとつにして戦っていました。懸命さが伝わってきました。ハーフタイムのロッカーの雰囲気も変わっていました。今日の試合中の雰囲気、そして試合後の大きな拍手。無念の引き分けにはとどまりましたが、今週1週間の取り組みからピッチで見せた姿勢は「次こそ頼むぞ!」と後押しできるものだったと思います。

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オルンガ選手、大谷選手が入り、少しポジションも変わった中での試合でした。前半からつなげるところはつなぐ、蹴るところは蹴る。オルンガ選手が競った後のセカンドボールの多くを回収し、相手の陣形を横に広げてから、瀬川選手が間にポジションをとると、鈴木選手やパク選手からのくさびの縦パスが入り、スピーディーな攻撃が繰り返されました。ポゼッションが相手に渡れば、しっかり自陣でブロックを作って跳ね返す。先制点は見事な連携、崩しでした。インナーラップした小池選手がくさびを入れると、ポストのオルンガ選手がボールを落とし、大谷選手がサポート。動きを止めなかった小池選手が裏を取ったところへ大谷選手から絶妙のスルーパスが通り、折り返しへ瀬川選手が詰めてのゴール。
5人の連携が絡んだ見事なゴールでした。

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勝ち点0が2試合続いたところから、今日勝ち点1を得たことはポジティブなことで、一方でその「1」を「3」にするためには、今日も何か足らなかったということには目をそむけてはいけません。失点はコーナーキックから。一番高い選手が飛び込んできたところの裏へボールが流れ、ヘディングで叩き込まれました。「あの時間帯は相手のトップ下がサイドに流れて起点を作られ、中盤がスライドして対応していたが、その分バイタルを使われてしまった」と鈴木選手が振り返りましたが、セットプレーにされるまでの流れ、そしてCK。「後半の入りに気を付けよう」と共有していた中で防げなかったこと。ここを耐えて、失点しないで、流れをもう一度もってこなければいけません。

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失点したあとにズルズルと後悔を引きずらず、もう一度立て直して、流れを引き寄せたことは前向きなことです。多くのチャンスを作りました。惜しいシュートもありました。江坂選手のヘッド、こぼれ球に山崎選手。決めなければいけないところでしたが、相手GKの権田選手のセーブもすばらしかった。自分たちと同じように相手も必死です。最高のプレーに勝つには、それ以上のものを数多く出さないと勝ち点3は得られません。

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ただここから勝ち点を一つでも多く重ねていくためにも、今日の試合内容はまったくネガティブに捕えることはありません。今日の柏熱地帯が「ため息よりも声援を」とサポートしてくれたように、ネガティブではなくポジティブな方向に持っていけるように。今日のピッチでの戦いと今週の取り組みを最低限のベースとして、これを続けながら、さらに高めていけるように。

『「対鳥栖」に関しては戦い方がよかったが、次の相手に合わせて自分たちがどう守備をするのかは変えるべきなので、今回のいいところを積み重ねながら、一から取り組まないといけない』。鈴木大輔選手の言葉通り、次の浦和レッズに対して、今週以上の取り組みをしていかなければなりません。