2009年8月16日

求む、闘える者

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担当:大重正人

ヴィッセル、ジェフを相手に勝点1しか獲れなかった厳しい現状があります。
ネルシーニョ監督をはじめ、サポーター皆様を含めたチーム一同、どんなにこの2試合に強い思いをこめて戦ってきたことは、誰もが分かち合っているはずです。

特に「ジェフには絶対勝たなきゃいけない」という気持ちが強かったからこそ、この引き分けには大きく落胆してしまう方も多数でしょう。メールやモバイルレイソルにも悔しくてたまらない気持ちをつづられたメッセージが多く届いています。

そのなかに「終戦記念日」という言葉がありました。
ただ、ただ悲しいです。
ジェフ戦にすべてを懸けていて、レイソルを愛するがゆえの思いから、口をついてしまったのかもしれません。サポーターの方にこんな辛い言葉を書かせるような事態を招いたのは、間違いなくクラブの責任です。お詫びの気持ちしかありません。

それでも、悲しい気持ちです。
もう本当に終わっているのでしょうか?
夢も、希望も、期待も、チャンスも、意地も、プライドも、
本当に消えてなくなってしまったのでしょうか?

私は、そんな言葉は言いたくない。絶対に言わない。

心が折れてしまった方。
期待を裏切ってばかりで申し訳ありません。どうか少しお休みください。もう一度レイソルを、選手たちを信じて応援できる力を蓄えてください。そんな力をもう一度与えられるようになるまで、チームは歯を食いしばって、泥を喰らってでもやり抜きます。

心が折れてしまいそうな方。
もう少しだけでも構いません。選手たちを支えてください。誰よりも勝ちたいと思っているのが選手たちです。折れそうな心に添え木をして、埼スタへ、国立へ、日立台へ。力をください。選手たちも逆に力を与えてくれるはずです。戦い抜きましょう。

まだまだ闘えるぞという方。
これまでも皆さんの強い心に助けられてきました。何度も何度も崩れそうになるチームを救ってくれたことでしょう。これからも共に闘ってください。いつまでもいつまでも、レイソルサポーターであり続けてください。

選手やコーチングスタッフもフロントもそうです。
闘えない人間はレイソルにいてはいけない。この苦しい現状を誰かのせいにしたり、もう無理だと諦めたり、そんなのは絶対にあってはいけません。
今17位のレイソルは成績からみれば弱いチームだと思われているだろうし、実際に今は弱いチームかもしれません。でも、その弱さを受け入れることで、もっと前向きに挑戦的になれると思うのです。これまで幾度の苦しみを乗り越えてきたレイソルとサポーターだからこそ、弱さを受け入れられる「強さ」があると信じています。

今日は10時から筑波大学との練習試合が行われました。結果は2-2、アマチュア選手を相手に、プロとして残念な結果と言わざるをえません。そのなか、今日はある選手の頑張りが目立ちました。

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この炎天下のなか、フル出場。運動量が求められる右サイドバックでアップダウンを繰り返し、攻守に走り回ります。あと一歩というところで残念なミスもありましたが、得意のドリブルでしかけたり、北嶋選手のヘッドをアシストするクロスなどなど。前半終了間際に足を少し痛めながら「いや、いけます!」と言ってフル出場した柳澤選手。

田中選手のように、光るものを見出した選手をネルシーニョ監督はためらうことなく起用します。今はどの選手にもチャンスがある。チームの中でまず闘うこと。この闘いに勝って初めて試合があります。今こそ、闘える者がもう一度結集するとき。

1本のパスミスやシュートミス、先に失点したり……いちいち下を向いていても何も生まれません。巻き返すチャンスは刻一刻と減ってはいますが、まだまだゼロではありません。水曜日は埼玉スタジアム、諦めるなんてありえません。さあ闘いましょう。