2009年8月26日

移籍のこと、チームのこと

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担当:石本瑞奈

8月もまだ少し残っていますが、もう夏も終わったかのような天気でした。日向にいるとそれなりに暑いのですが、日陰に入ると風が涼しくて秋のようです。今日、いつも行くパン屋さんに「ススキが生えているらしいですよ」と言われました。1ヶ月早いような・・・。

今日から3日間、練習が非公開となっています。なので詳しい内容をお知らせすることはできません。どうかご了承ください。

そして、公式HPでもお知らせしましたが、今日、李忠成選手の移籍リリースを出しました。本当に突然のことでした。何から書いていいか分かりません。2005年にレイソルにやってきて、いろんなことがありました。J初ゴールもJ1初ゴールも、レイソル在籍中に決めました。J1昇格にも貢献して、五輪代表にも選ばれました。今年の元日にはサッカー選手の大きな夢である「国立で天皇杯決勝を闘う」という経験も果たしました。本人の中にはいろんな思いがあったようです。

「この時期に出て行くのは本当に申し訳ない思いでいっぱいです」

彼に話を聞いた時、まずこの言葉がでてきました。次に出てきたのは、「柏に来て4年半、本当によくしてもらいました。今の自分があるのは応援してくれたレイソルサポーターの皆さん、柏の街の皆さん、チームスタッフ、チームメイトのお蔭です」
あまり弱音を吐かない選手なので、今シーズンなかなか調子が上がらなくて悩んでいても、出さないようにしていました。2度の顔面骨折をしながら20試合に出場。「今は痛いなんて言っている場合じゃないんです」「医学的には違うかもしれませんが、僕的には全治1日です」報道陣に話していたコメントです。でも、思うような結果を出せないことに心を痛めていました。それだけに、6月27日アウェイの磐田戦で、勝利につながるゴールを決めた時の喜びは、鬼気迫るものがありました。

今日、事務所を訪れて最後の挨拶をした李選手。感極まって、ほとんど言葉がでてきません。かろうじて絞り出したのは感謝の言葉だけでした。

サポーターの方々をはじめ、李選手を応援してくれた皆さんはいろいろな思いを抱いていると思います。彼は全ての思いを受け止めて次のステップを踏み出しました。

「サッカー選手として、もっともっと自分を鍛えたい。」

今シーズン、ずっと悩んできた彼が出した結論です。正直に言うと、淋しいし、残念な思いもありますけれど、チームとして送り出そうと決めました。
サッカー選手として、さらなる成長を願ってやみません。

090826_Lee.jpg

今、レイソルは、次の試合に向けて死に物狂いでトレーニングしています。全てのポジションで、試合のメンバーに入るための争いは激しくなっています。ここ3試合で勝ち点5。もちろん常に勝ち点3を掴み取ることが理想ですが、負けが少なくなり、チームは安定してきました。闘える体制が整ってきています。
8月最後の試合、京都戦。ホーム日立台できっちり勝って、とにかく残りの試合も勝ち抜いていくこと。まずはこの目標を達成していきたいと思っています。

お知らせです。昨日の広報日記でもお伝えしました、工藤選手の出演している足立区広報番組「輝け!あだち人」の続報です。今月25日から来月24日まで、北千住駅西口大型ビジョンでも放映されています。時間は8時?22時の間で、毎時53分から約5分間流れます。「今まで、大型ビジョンで自分が流れるという経験がなかったんで、改めてプロ選手なんだと痛感しました。レギュラー争いは厳しいですけれど、これを励みに、柏の大型ビジョンでも放映されるような選手になるよう、頑張ります!」と力強く語りました。

最後に、京都戦のマッチデープログラム「Vitoria」での「サポーターズボイス」を募集しています。締め切りはあさって28日(金)のお昼頃までです。今、本当に正念場にいるレイソルの選手たちに熱い応援メッセージをお願いいたします。