2009年9月25日

総力戦

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担当:石本瑞奈

お昼頃、夏が戻ってきたかのような暑さがありましたが、それでも夕方になるとあっという間に涼しくなります。やはり秋なのだと感じます。

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練習は試合前日の恒例となっている「全員ゲーム」でした。選手たちの前日までとはまったく違うリラックスした表情も恒例です。そして選手以上に?張り切る古邊フィジカルコーチはゴールも決めて、シジマールコーチとハイタッチ。大分戦にむけて、全員がいい表情で練習を終えました。

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昨日の日記でも予告しましたが、午前練習が終わると、吉田達磨U-15コーチ、河原広報とともに柏市立柏第三小学校へ向かいました。
この学校では「キャリア教育」に力を注いでいて、6年生を対象に「職業体験制度」を導入しています。今回はその事前指導で、実際の仕事についている人たちから、その職業についての楽しさ、苦労話、そして子供の頃の夢などを話してもらおうという、ミニ職業講演会が行われました。
今日はレイソルの他に5つの職業の方々がいらっしゃいました。待合室に揃ったのは警察官、薬剤師、パティシエ、幼稚園の先生、秘書の方々と、まさに多岐に渡る、といった感じです。警察官の方はもちろん制服で、しかも3名だったのでインパクトが大きかったです。そこでパティシエの方から朝5時頃から夜の12時過ぎまで立ちっぱなしの作業だということも聞きました。かなりの重労働です。
これだけいろいろな職業の方にお話をしてもらう段取りをした先生たちは、間近に迫る「職業体験」のためだけにわれわれを呼んだのではありません。
子供たちが将来の職業を決める時、今日の話を思い出してくれれば。記憶の中から引っ張り出して、何らかの参考にしてほしい。そんな願いが込められた今回の「講演会」でした。

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レイソルチームの教室は、やはりというか、男の子ばかりでした。吉田コーチは「一日先生」となり、黒板を前にしてプロサッカー選手を目指していた子供時代のこと、サッカー選手だった頃のこと、そして今の「指導する」仕事のこと、さらには夢を持つことの大切さなどを、よどみなく、分かりやすく話していきます。時おり子供たちへの質問も交えながらの30分はあっという間に過ぎました。

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一番印象に残ったのは「今やっていることを頑張っていれば、たとえそのことがダメでも道がそこから開けてくる。やる前から結果を気にしないでほしい」という言葉です。確かに誰でもプロサッカー選手になれるわけではありません。でも今を頑張ることは、きっと次の「何か」につながっていく。それは生きていくうえでとても大切なことだと思います。子供たちの心に残ってくれるといいなと思いながら、日立台に戻りました。

選手たちはお昼過ぎに大分へと出発しました。いつも通り、シジマールコーチは見送りのスタッフ一人一人と固い握手。固すぎていつもめちゃくちゃ痛いですけど、これがないとお見送りした気がしません。シジマールコーチの闘う決意を一番感じる時です。

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出発前、北嶋選手に聞きました。「ここまで来たら本当に総力戦になる。この先、まだいろんなことがあるだろうけど、とにかく目の前の試合をどうやって勝ちにいくか、その時選ばれたメンバーがどれだけ全力を出せるかだと思う」。そして、「スタメンだけではなく、サブのメンバーも、試合のメンバーに入れなかった選手も、全員がどれだけひとつになれるか。みんなが同じ船に乗って闘わなくてはね」。と力強く話しました。

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そしてネルシーニョ監督は「明日の試合は勝ち点3を取るために最善を尽くす。気持ちを全面に出して闘う」ときっぱり。J1残留に望みをつなぎたい大分も死に物狂いで向かってくるはずです。こちらも気持ちを全面に出して、皆で一丸となって闘わなくてはなりません。北嶋選手が言うとおり、まさにここから8試合は「総力戦」です。スタメンの選手、サブの選手、遠征メンバーに入れなかった選手、スタッフ一同、そしてサポーター。レイソルに関わるすべての人たちが同じ船に乗って闘う。そこからきっと、光が見えてくると思います。明日、大分まで行かれる方、テレビで観戦する方、HPやモバイルでチェックする方、人によって様々だと思いますが、どうか、いつも通り、力強い応援をよろしくお願いいたします。