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2008年10月08日(水)
『2008 第8回イエローハウス』議事録

 去る9月24日(水)に開催いたしました「2008第8回 イエローハウス」の要旨をお知らせいたします。

■日時:2008年9月24日 水曜日 19:30?21:10
■会場:日立柏サッカー場内会議室
■参加者:サポーターの皆様6名、吉田事業本部長 以下4名

企画・運営部 マネージャー 小田切 琢也(以下:小田切):
先日の鹿島戦で、既にご承知の様なトラブルが発生してしまいました。未然に防ぐ事ができず、皆様に大変なご心配とご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした。現状、詳細を急ぎ調査しております。今後、このようなことが二度と起きないように、対策を講じて参ります。今後も快適で安全なスタジアムを目標に対応していきたいと思っておりますので、ご理解、ご協力いただけますようお願い致します。

(参加者A様):
自由席が一杯になってしまって、サポーターが自由席エリア内に入りきれないということはこれまでにあったのでしょうか。

運営グループ 境原 貴洋(以下:境原):
現在は、開場前にお並びいただいている時点から、席詰めのご協力のお願いをさせていただき、開場後も、完売になっている試合などでは、場内アナウンスで席詰めの案内をさせていただいております。この他にも、係員が直接席詰めのお願いをさせていただき、概ね、自由席エリア内でご観戦いただけるようにはしております。確かにかつては一杯になって、入りきれない状況になってしまったことはございます。バックスタンドの最上段に立ってご観戦いただいたこともございますが、現在は、そういった目的でバックスタンドに立っていただくということもございません。

(参加者A様):
基本的には、収まっているということでしょうか。

(境原):

「この様な状況では観戦しづらい」ということで、ゲートまで戻って来られてしまうお客様もいらっしゃる場合はあります。完璧に収容できているのかと言われますと、こうした状況もあります。それでもバックスタンド最上段は、通路であり、消火器も設置してありますので、万が一という場合もございますので、基本的には、立見ということをしていただかないようにお願いをしております。バックスタンドのお客様だとは思いますが、たまに最上段で立って見ているお客様がいらっしゃる場合がありますが、適時お声を掛けさせていただき、座席でご観戦いただけるようお願いしております。

(参加者B様):
待機列の問題や他の問題もそうですが、もっとJリーグと相談することはできないのでしょうか。

(小田切):Jリーグでは、定期的に運営会議というものが開催されています。その都度、他クラブの担当の方とも情報交換を行っております。ただし、スタジアムの構造やクラブごとに事情が違うということもあり、全てを参考にできるかというとそういう訳ではございませんが、色々な情報は収集しております。

(参加者C様):
自由席である以上、人の心理として、並ぶということは無くならないと思います。理由としては色々あると思いますが、早くいかなければ席がないということもあるかもしれませんし、何か目的があって並ぶと思います。そもそも待機列の問題とはどこにあるかということを探ってみると、色々と対策のアイディアが出てくると思います。現状を一度、整理してみる必要があるのではないでしょうか。

(境原):
自由席ということで、並ぶということは確かだと思います。問題となっているのは、その時間や場所、健康面に影響があるということだと感じています。以前からご指摘いただいているのは、並びの時間と程度です。どこのクラブでもそうですが、ある段階で列整理を行って整然と入っていただくという対応を行っていますので、どのようなタイミングで並んでいただくべきなのか、公道に並んでいただく訳にはいかないというスタジアムの立地条件もありますので、こうした事情も考慮して、一方通行ではなく、皆様のご意見とご提案を参考にしながら、考えて行きたいと思っております。この場で答えが出るとは思っていませんが、お互いが理解できる部分を探していかなければならないと考えております。

(参加者B様):
私は、実際に並んでいる人間ですが、多分、並んでいる人が思っているのは、暑い時は、熱中症などの危険もあり、雨の時は寒さなどの心配が大きいと思います。私は、良い席で見たいということと、声を出して応援したいので並んでいます。並ぶことからスタートして、試合を見終えることが、試合応援だと思っています。一つ思いつくのは、現状の待機場所は、地面が砂利なので、スノコなどをひくことで、雨天時の対策やレジャーシートで待っている人も助かるのではないでしょうか。

(参加者D様):
97年頃は、騒音などで近隣の方に迷惑が掛かるので、徹夜で並ぶのを止めて欲しいという要請がクラブ側からあったと記憶しています。その時は、一旦、徹夜する人がいなくなったと思います。でも結局うやむやになってしまったようです。今は、私が並んでいた5?6年前と比べて、もっと早い時間に並ばないと良い席が取れないと聞いています。

(境原):
サポーターの皆様の中で、何時から並ぼうということを決めたということは聞いたことがあります。それがエスカレートして、決めた時間よりも前に並び始める方も出てきてしまい、さらに夜間の並びになってしまっているのかもしれません。夜間の並びに関しては、騒音の問題もあります。奨励すべきものではないと考えています。

2006年から、並ぶ人が増え、朝の時点で正門を越えてしまっており、歩道を塞ぐ形になってしまったので、現状の待機場所を開放させていただいております。私たちがこの様なことを申し上げるのは、あまり適切ではないのかもしれませんが、前々から並んでいる方たちは、何故、今ことさらこれが問題になるのかを疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。これまで並びを経験されていなかった方が増えてきているので、この様な意見が出てきていると思います。両方のご意見を聞かせていただきたいと考えております。

(参加者D様):
あるクラブでは、決められた時間より前に並ぶことは禁止されているようです。私は、並ぶことって楽しいと思います。でも、体調を崩してしまうということもありました。体力がある方だけが自由席に行ける訳ではないと思うので、みんなで自由席をシェアできたら良いと思います。

(境原):
J1のクラブでは、待機列に何らかのルールを設けているクラブが4クラブございます。その中の2クラブは、サポーターの方々で独自にルールを決めているようです。各々のクラブで状況は違いますが、大なり小なり何らかの問題を抱えているのではないでしょうか。

(参加者B様):
以前にも意見として出したのですが、体育館を自由席の待機場所にすることはできないでしょうか。スタッフの方の待機場所になっているとのことでしたが、どうでしょうか。

(境原):
仮に体育館内に並んだとして、開場時の導線が問題です。

(参加者B様):
一度には入場できないと思いますので、ある程度区切って北ゲートから入場すれば良いと思います。体育館になっても早く来てしまう人はいると思うのですが。天候に左右されなくなると思うので、体育館だったら並んでも良いと思う人が増えて、観客動員にも繋がるのではないでしょうか。

(小田切):
先ほどもありましたが、並ぶことも試合の一部というお気持ちが強いのでしょうか。例えば、色々な問題があるので、並ぶ時間を制限して、決まった時間から並ぶのを開始して欲しいという風にしたら、皆さんにとっては、どうなのだろうと考えてしまいます。

(参加者D様):
あまり集客が望めない試合などで、実験的にやってみて、実際に並んでいる人に聞いてみるなどのやり方もあると思います。

事業本部長 吉田 憲司(以下:吉田):
並んで良い席に、というお気持ちがあると思いますが、皆さんにとって良い席とは同じなのでしょうか。

(参加者D様):
聞いた話では、だいたいの場所は決まっているみたいです。知らない方が自分より先に来てそのスペースをおさえられるとショックだということや階段のところになりたくないということで早めに来ているようです。

(吉田):
例えば、中央部分と両サイドを分けて、各々の待機列を別々の場所に、という方法もあろうかと思います。先ほど、ゴール裏で応援したいという初めての方が排除されてしまうという様な意見もありました。初めての方が体験できないため、リピーターが少ないのではないかというお話もございました。一方で、中央で応援をリードしてくれる方々の存在は必要であるという強い要望もございます。例えば、中央部分については並んでいただいて、両サイドについては、整理券を配布するというやり方もあるのではないでしょうか。ゴール裏で応援している方全てが、中央部分を望んでいる訳ではないという想定での話ですが。

(小田切):
エリアをどのように設定するかが問題になると思います。エリアに入れる人数の設定など、スタートが非常に重要になると思います。例えば、中央部分は応援エリアなどチケットで明確に区分する必要があると思います。

(参加者B様):
整理券という意見がありましたが、整理券を配布するにしても、結局は並んでしまうのではないでしょうか。

(参加者C様):
話をうかがっていると、確かに自由席に対するニーズも色々あるように感じます。コントロールできる範囲内でニーズに応えてあげるという点では、カテゴリー分けするのも一つの方法かもしれません。

(参加者B様):
ところでホームとアウェイの応援エリアを明確化しないために、鹿島戦のようなことが起こってしまうのではないでしょうか。もっと厳しくする必要があるのではないでしょうか。

(吉田):
以前のイエローハウスでも同じご意見がありました。来季からは、エリアを明確にして、混在するということがないように考えていきたいと思っております。

(参加者B様):
鹿島戦はアウェイの方も多く来ることが予想される中で、日立台で開催することでトラブルが起きてしまう可能性があることが予想できなかったのでしょうか。柏の葉でということは考えなかったのでしょうか。

(吉田):
リーグ戦は日立台で開催したいと思っております。皆さんも応援するにしても静かに観戦するにしても日立台を望んでいらっしゃると思っています。冒頭の話でもありましたが、想定外のことが起きてしまうという可能性を十分に考慮したうえで、運営にあたらなければならないという姿勢で対処しなければならないと思っております。

しかし単に運営上だけの問題だけでなく、例えばトラブル自体の原因や特異性などにも十分注意を払わなければならないと感じています。今回の件についても、一体何があったのかを詳細に調べ、その上で丁寧に対応していかなければならないと思っています。そういう意味で、対戦相手に関係なく、日立台で開催できるように考えて行きたいと思います。もちろんアウェイのサポーターの方にも満足していただけることが大切だと思っています。

(参加者D様):
待機列については、何らかの形で並びと抽選を絡めていければ良いのではないでしょうか。ただし、並んでいる方のアドバンテージを奪ってしまうのは良くないし、混乱も招くと思います。早く並んでいる方には、多少のアドバンテージがありながらも抽選を絡めて、列を短くすることが望ましいのではないでしょうか。

(吉田):
待機列の件は、このイエローハウスでも続けて、正面から取り組んで、解決策を見出していきたいと思っています。

(境原):
それぞれ問題点をお感じだと思います。

(参加者B様):
現状の問題点を解決するということは、逆に並ぶ人を増やすことにも繋がるのではないでしょうか。

(境原):
推測ですが、ある程度並ぶということには皆さんもご理解いただいていると思うのですが、長い時間並びたくないということが大きいのではないでしょうか。

(参加者C様):
他のチームのサポーターからは、徹夜までして並ぶのかと驚かれてしまいます。

広報・ホームタウングループ マネージャー 河原 正明(以下:河原):
やはり抽選が多いですよね。前日に一度抽選を行い、当日の朝にまた抽選するなど、二段階で抽選しているクラブもあるようですね。抽選などを実施するにあたっても実際に並んでいる方がどのように判断するかということも大事ですね。

(参加者B様):
あるクラブでは、右肩上がりで観客動員が増えているようですが、抽選をしていながらもお客さんが増えているということは、他にも何らかの努力をしているのではないでしょうか。

(参加者C様):

そのクラブは、自由席が多いので増えているのではないでしょうか。自由席のキャパが多ければ、並ばなくても良いでしょうし、加えてチームに迷惑が掛かるので並ばないということになっているようです。

(参加者E様):
並んでいる人に対しては、社会的な常識や周辺住民の方々への迷惑を考慮して、並び始める時間を決めなければならないのではないでしょうか。社会的な常識を考えると、どんなに早くとも朝7時くらいではないでしょうか。そういう所を納得していただいて、それをクリアする為に、クラブが一方的に決めるのではなく、並んでいる方の意見を聞きながら、進めていくべきではないでしょうか。ただし、周辺住民の方の迷惑にならないなどの条件をクリアしないと、レイソルが迷惑な存在になってしまうと思いますので、そこを納得いただいたうえで、ルール作りを考えていったほうが良いと思います。

(参加者D様):
まったく白紙の状態から話を行うと、混乱すると思います。必ずしも全員が納得できる訳ではないと思いますが、ある程度、具体的な数字を盛り込んだ案を作り、話をした方が良いと思います。

(境原):
並んでいただいている間に、中抜けの時間を作るなどは考えておりました。一定の時間を決めさせていただき、その間は、必ずしも列に居ていただかなくとも構わないなど、案はいくつか考えております。皆さんのご意見を伺いながら、一つの案としてご相談していきたいと思っています。色々なご意見、ニーズがあるので、難しい問題だとは思いますが。

(参加者B様):
色々な意見があると思いますが、例えば、並んでいる途中で体調が悪くなり、命に関わるような事態になった場合、クラブとしての責任も出てくると思います。ですから、非常に重要な問題なのではないでしょうか。ファンあってのクラブですから、お客様のことを第一に考えていかなければならないのではないでしょうか。

(吉田):
言いようによってはレイソルの場合、自由席と言いながら、自由席ではないのかもしれませんね。キャパシティが大きければ、自由席と言えるのかもしれませんが、レイソルは、実際のところ立見指定席といった状況かもしれませんね。それを自由席としているので、色々な所で無理があるのかもしれませんね。例えば自由席をエリア分けして、ゾーン指定にするという方法も現実的対策かもしれませんね。

(参加者D様):
ゾーン指定にするにしても、年間シートの方には、何らかのアドバンテージがあると良いと思います。皆が並ぶということは、様々なニーズがあると思います。そこを紐解いて行くと、ニーズの内訳がみえてくると思います。それがヒントになってくるのではないでしょうか。

(参加者B様):
たまにレイソル以外の試合も行くのですが、あるクラブの試合に行った時に、座席にシートが張ってあり、そこに、ここは声を出して応援する方の席なので、それ以外の方は、違う席で観戦してくださいと書いてありました。このエリアは声を出して応援する、このエリアは、ゴール裏の雰囲気を味わってみたい人など、エリア分けすることで、リピーターを増えてくるかもしれませんね。

(河原):
キャパシティが大きければ、可能かもしれませんね。レイソルの場合は、狭いスタジアムですから、難しいかもしれませんね。

(参加者C様):
初めて来られた人が入り易いということと、これまでに並びで体を壊してしまった方がいるということが、やはり対策のポイントだと思います。

(参加者B様):
私の場合は、並んでいる間がウォーミングアップみたいな感じです。

(吉田):
今のようなご意見が、これまではクローズアップされていなかったと思います。ただし、並んでいる方々が納得して行っていることが、一方で初めて観戦する方の弊害になっているのであれば、何らかの改善をする必要があると思います。中央で応援をリードしていただいている方々にも、また応援の楽しさを味わってみたいという方々にも丁寧に対応しなくてはならないと思います。

(参加者B様):
ゴール裏の中心の方々や指定席の方々など、色々な意見があると思いますので、実際にゴール裏の中心の方々にもイエローハウスに参加してもらう必要があると思います。

(吉田):
今後もこういった機会を継続しながら、着地点をみつけたいと思っています。

(参加者D様):
もしかしたら、ゴール裏の中心の方々は、問題だということを認識していない場合もあると思いますので、論点を整理して、クラブとして頭を痛めているので、こういう話をしたいので、参加してくださいという提案をしないといけないではないでしょうか。そうでないと問題として認識してくれない可能性があるのではないでしょうか。

(参加者C様):
この件について、アンケートを取って意見を集約することも必要ではないでしょうか。

(参加者B様):
色々な意見があるので、全員が賛同するということは難しいと思います。

(境原):

本当は、もっと早い段階で、このような場を作るべきだったのかもしれないと感じています。この場で全てが解決でるとは思っておりませんし、色々なご意見を伺いながら、方向性を定めて行きたいと思っています。

(吉田):
クラブでももう一度、整理していきたいと思います。来年に向けて、席種についても議論しております。ゴール裏についても検討していきたいと思います。この件については、あと1?2回ぐらい皆さんからご意見をいただく機会があればと思います。アンケートについても必要であれば、ホームページで実施したいと思います。

遅くまでご参加いただき、ありがとうございました。

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