2009年07月24日(金)
『イエローハウス』 2009年度第6回議事録
去る7月22日(水)に開催いたしました、2009年度第6回『イエローハウス』の要旨をお知らせいたします。
■日時:2009年7月22日 水曜日 19:30?21:00
■会場:日立柏サッカー場内会議室
■参加者:サポーターの皆様10名、寺坂常務取締役 以下6名
常務取締役 寺坂 利之(以下:寺坂)
事前にご意見、ご質問等を頂戴して居りますが、大変申し訳ないのですが、本日は強化担当者が出席できておりません。ご承知の通り監督が代わりまして、今後のチーム運営について、現在急ぎ、フェーズ合わせを進めているという状況にあります。昼は練習がありますので、晩にその作業を行っています。何卒ご理解を頂戴したいと思います。宜しくお願いします。
(参加者)
先週の京都戦以降、選手の移籍や新監督の話題が正式発表前に新聞紙上を賑わせています。クラブの正式発表前に明るみになってしまうのは何故なのでしょうか?クラブの公式発表前にそういったことが出てしまうことは、早く新しい情報を知りたい為にモバイルレイソルに契約している人に対して失礼ではないでしょうか?
クラブコンセプトに「一心同体」「家族」「開かれたクラブ」を掲げていながら、2月にも同じような内容をメールで質問させていただきましたが、回答はありませんでした。忙しいということもあるでしょうし、次回から改善されればと思っていましたが、今回も繰り返されてしまいました。「一心同体」「家族」というコンセプトがあるならば、記者とかに情報が入ってもストップをかけるなどは出来ないものなのでしょうか?
(参加者)
スポーツ新聞は、飛ばし記事もありますので、あまり気にしないです。ただ、監督解任については、共同通信から出てました。共同通信は配信元ですから、絶対裏を取っているはずです。共同通信の配信の後に幹部が漏らしたという風に締めくくってありました。
翌日の新聞には、GMが話したと書いてありました。そういうのを見ると解任問題については、チームの判断なので、口を挟むつもりはまったくないのですが、情報統制というか、もし、GMが話したというのであれば、大きな問題だと思います。「家族」ということを掲げていて、家族以外から言われるのは違うと思います。
(寺坂)
おっしゃる通りだと思っています。我々も困っています。一般的に、情報が流れやすいのは現場だと認識しています。情報統制というお話がありましたが、本人に対する名誉ということもありますので、しっかりと決まらない限りは公式には流しておりません。
例えば、外国籍の選手や監督に関しては、色々な手続きをする中で、関係各所から情報が漏れ、記事として形になる時には、尾ひれが付く場合があります。韓国でプレーをしている選手の話も、当然のこと決定していないのですが、新聞に出ていました。相手のクラブから漏れてしまうこともあり、それを我々がケアしていくのは難しいところがあります。記者さんもクラブに詰めておられますので、チームの状況などから想像を膨らませて記事にするということもあると思います。
クラブ内の情報統制については、しっかりと対応していきたいと思っています。決定されたことは、サポーター・ファンの皆さんにいち早くお知らせするように心がけております。事前にマスコミに流し、サポーターの皆さんをないがしろにしているという認識は全くありませんので、ご理解いただければと思います。メールについては、できる限りご回答するようにはしております。量が少なくなく、ご回答しきれていないことも事実あります。ご回答できなかったことについてはお詫びをいたします。
(参加者)
石川選手と太田選手の移籍に関してです。オファーがあってのことですが、一番失ってはいけない2人を出しちゃったのは何故ですか?
事業本部本部長 松元 晋(以下:松元)
移籍というものは、あくまでも本人が最終的に決断するものです。今季は36名の選手と契約をしました。もちろん全員が戦力であり、当然ながら1人も戦力外だとは思っておりません。今回、こうした形でオファーを頂戴して、数人の選手がレイソルを後にしましたが、オファーの内容についても各々個別の色々なケースがありました。これらを、彼らの身になりまがら十分に相談をさせていただいたのは言うまでもありません。
(寺坂)
プロサッカーチームでは、オファーがあった場合は、必ず選手に伝えなければならないという共有のルールがあります。つまり、一番大きな選択肢は選手に委ねられる訳です。クラブが選手の意思を曲げてごり押しすることは、どこのクラブでも無いと思います。最終的な選択肢は選手が決めることですので、今回もこのルールに基づいて、彼らの移籍を了解したということになります。戦力として必要ないというようなことが前提にあるということはありません。ご理解いただきたいと思います。
(参加者)
監督就任が決まる前に選手の移籍が発表されましたが、監督の戦術などで必要な選手、不必要な選手がでてきてしまうと思いますが、その中で選手を見極めたうえでの移籍だったら納得がいくのですが、新監督就任前に現有戦力の何人かを出してしまうのは、どうなのかなと思いました。
(寺坂)
タイムラグの問題だと思います。たまたま時期が重なっただけだと思います。
(参加者)
一つ心配していることがあるのですが、監督の要求するサッカーと選手が目指しているサッカーが果たして一致しているのかなと思っています。レベルの高いことをやらせても選手が理解できなかったり、ついていけなかったりしていたら、問題が出てきてしまうのではないでしょうか?
(寺坂)
今のチームがどういう位置づけかというと、成績不振でこれから巻き返しを図りたいというところの位置づけです。ネルシーニョ氏の実績を見ますと、強いチームを優勝させたというだけでなく、必ずしも強いチームではなかったチームでも、きっちりと結果を出しています。色々な形でチームを引き受け、相応の形に作り変えていける実力があると判断したので、彼を招へいしました。
もちろんいい話ばかりをしてはいられないと思うのですが、我々としては、彼のキャリアに賭けてみたいと思います。私も初めてお会いしたのですが、サッカー観だけではなく、当然年齢的なものもあると思いますが、人間的にも優れた方だなという印象を持ちました。皆さんにも期待していただきたいと思います。
(松元)
逆に皆さんのネルシーニョさんに対する印象を教えていただけますか?
(参加者)
午前8時30分からの練習、威厳もあるといことで、これは大丈夫かなという印象があります。前監督は、選手とのコミュニケーションが足りなかったのではないかと感じています。
(参加者)
ネルシーニョさんは、実を言うとあまり知らないのですが、前監督は人が良く、私も好きでした。監督経験もなく、コーチ時代は信頼関係はあったと思うのですが、強くできるかという点については疑問に思うところもありました。今回、外国人監督ということで、前年千葉も成績不振でこういう時期に監督を代えて、残留できたという経緯もあるので、外国人監督が全て良いという訳ではないのですが、今まで日本人監督でずっとやってきた中で、外国人監督でやってみるのも良いかなと思いました。
(参加者)
名古屋で主力選手と揉めたというのを聞いたことがあります。サッカー協会ともトラブルがあったということで、マイナスなイメージがあります。私たちがどうかより、選手たちが受け入れてくれればと思っています。
(参加者)
日本人に比べ外国人が絶対的に優れているのは、修羅場の数が違うということにあると思います。
(参加者)
期待はしているが、監督の戦術がフィットするのにどれくらいかかるかというところが気になっています。
(寺坂)
高橋前監督の話も出ましたが、高橋前監督の名誉の為にもお話したいと思います。人の良さそうな方だという話がありましたが、実際良い方です。そんな高橋前監督をなぜ代えたんだというご意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。
我々もこういった状況の中、高橋前監督に賭ける気持ちはありました。前々回のイエローハウスで、まだまだ高橋前監督にやってもらいたいんだという話もしたと思います。白星がわずか3つだけという状況に、当然ながら、高橋前監督にも大変なプレッシャーと不安があったと思います。高橋前監督を続投するにせよ、交代するにせよ、どちらにもリスクがありました。
そして最終的には、リスクはどちらにもあるが、新たな監督に賭けてみようということで、ネルシーニョ氏に来ていただきました。今は、選手と個々にコミュニケーションを取りながら、自分のスタイルを浸透させようとしています。鹿島戦からネルシーニョ氏が標榜するサッカーができるかといったら、それはどうかなと思うところも正直あります。こういう言い方をすると、もうそんなに時間がないのに・・・、とお怒りの方もあろうかと思います。でも色々なチーム、選手を見てきていらっしゃるので、斬新なこともやっていただけるでしょうし、ベーシックな部分もしっかり築いていただけると信じております。もちろん、心配、リスクはありますが、皆さんと見守ってゆきたいと思っています。
(参加者)
フィジカルコーチの古邊さんは大丈夫ですか?
(寺坂)
彼はしっかりと協力してくれています。新しいフィジカルコーチのエドワルドも仲間はたくさんいた方が良いし、今いる人たちを追い出すために自分は来たわけではないと、はっきりと皆の前で語っています。知恵はいっぱいあった方が良いとも言っておりますので、大丈夫だと思います。
(参加者)
ネルシーニョ監督に対して、チームはもちろん残留が条件だと思うのですが、何を求めているのでしょうか?もう1点は、ここ最近、移籍を発表したと同時にいなくなる選手が多いと思います。サポーターとしては、最後のありがとうを言って送り出したい。そういう時間も作ってくれないというのは、いかがなものかなと。確かに移籍先との時間の関係上もあってそういったことになっているのだとは思いますが、考慮していただきたい。発表して最後の練習があるのがベストです。
(寺坂)
後者に関しては、現場にも伝えます。前者に関しては、まずは、残留させてくださいということです。本人も非常に難しい状況であるとは思うけど、残留させる為に来た、としっかり言っています。
(松元)
私もサッカーをやっていましたが、実はスポーツ選手は暗示にかかりやすい。例えば、お前ならできる、絶対にできるぞと言われれば、俺はできるんだと思い、プラスに作用する。外国人監督はほめ方、のせ方がうまいですね。そういった部分でも期待するところはあります。
広報・ホームタウングループ 河原 正明(以下:河原)
選手の移籍に関してですが、確かに相手があって、交渉でという中で、今回、阿部選手は試合の日ではありましたが、そういう場を作らせていただきました。太田選手、石川選手については、そういう場を作ることが出来ませんでしたが、決してないがしろにしようとは考えていません。急に決まってしまう場合もありますが、今後は、考慮させていただくようにします。
(参加者)
無理かもしれませんが、そういったことを前提に入れながら、相手とも交渉していただければと思います。半日でも一瞬でも良いので、これまで一生懸命やってきてくれた選手に感謝の言葉を言いたいです。
(参加者)
恒例の夏祭りは開催するのでしょうか?
マーケティンググループ 熊谷 宰(以下:熊谷)
日程の関係もあるのですが、秋頃を予定しております。ただし、監督が代わったということもありますので、再度、調整して、ご案内させていただきます。
(参加者)
フランサ選手とネルシーニョさんはサンパウロで監督、選手という関係だったと思うのですが、それも今回の招へいの理由のひとつなのですか。チームの方向性は固まったのですか。
(寺坂)
フランサに限らず、古賀も名古屋で一緒にやっていました。コミュニケーションが取りやすいだろうという読みもありました。ラッキーだったと思います。恐らく、ネルシーニョ氏にも他のクラブからもオファーがあったと思うのですが、その中でうちのクラブを選択してくれたといこともラッキーでした。今後のチームの方向性については、今、強化部と詳細に詰めているところです。当然、ネルシーニョ氏のコンセプトに基づくものになると思います。
(参加者)
フランサ中心のチームということは、レイソル全体でどう考えているのですか?
(寺坂)
結果としてそうなる可能性もあると思っています。しかしその辺はネルシーニョ氏も平らな目で見ています。例えば、フランサに偏っているということはまったくありません。良いものを良い形にしていくということだけです。プロ中のプロですから、非情な部分もあると思います。ある意味、若手を使ってくることもあるかと思います。フランサに対する要求も非常に直接的になってくると思います。フランサもかなり張り切っています。
(参加者)
5月のイエローハウスで中断明け4試合をという話があり、2勝2敗で、ホーム2試合完封負けということもありますが、監督を代えようと思ったのは新潟戦の後ですか?それとももう少し前に考え始めたのですか?
(寺坂)
決断したのは、京都戦の後です。5月のイエローハウスの時に4試合は見るよという話をさせていただき、2試合は勝ちました。高橋前監督自身も強い意志を持ってやってくれていたのですが、新潟戦が終わったあたりで、スタンドからかなり厳しいヤジがありました。本人も堪えていたと思います。
そういう心情ながら、京都戦は、試合内容はともかく結果を出してくれました。しかし強化の方で本人とも話をし、本人も納得した形になりました。本人は、京都戦も勝ち、補強もしてこれからという気持ちもあるが、17戦の結果からして、止むを得ないクラブの選択だと思いますということでした。潔さに感銘しました。断腸の思いはありましたが、先を見据えた上では、止むを得ない決断でした。
(参加者)
スタジアムの外をみるとまだまだ全然だと思います。試合があるのかも分からない人が多いと思います。BtoJシートなど、選手が有志でチケットを届けていますが、例えばレイソル後援会の会員企業にも選手が挨拶に行ってもらいたいと思っています。負けた時にスタジアムの外の人が悔しがる柏を見たいです。アイデアと行動をお金を掛けずにやってもらいたいと思います。
事業部部長 小田切 琢也(以下:小田切)
ありがとうございます。工夫してやっていきたいと思います。
(参加者)
柏の駅前の商店街で商品を買った人に、レイソルで使える割引券を配ることはできないでしょうか?そういった小さいなことから始めていかないと浸透していかないのではないでしょうか?
(寺坂)
ファン拡大の為のお話と、柏の人にもっと柏レイソルを知ってもらった方が良いのではないかというお話だと思います。我々が全く何もしていないというとらえられ方をしている方もいるかもしれませんが、地域の中に浸透したいということは、色々なところと手を組んで、ご協力を得ながらやっております。
とは言え見た目の賑やかさという意味で欠けている部分もあるかと思います。私見になるかもしれませんが、ある種、強烈に後押ししてくれるサポーターの方もいる訳ですし、その方々としっかりと手を組んでいかなければならないとも思っています。
我々もアンケート調査や意識調査をさせていただいています。2007年にチームに対してのロイヤリティ(単なる顧客満足を超えた、顧客の忠誠心・愛着心)の調査をさせていただきました。他のクラブやプロ野球チームと比べても、皆さんのレイソルに対する想い、濃さというのは、群を抜いていました。我々にとって心強いデータでした。
拡大していくということは、根強くやっていかなければならないですが、今一緒に戦ってくれる仲間というところも、もっと濃くしていきたいと思っています。皆さんからご意見を伺いながら、柏の街にもっともっと浸透していくということをやっていかなければならないと思います。今、レイソルを支えてくれている方々の意識というのは、濃い部分があるということを皆さんにお知らせした方が良いかなと思いご紹介をさせていただきました。
(参加者)
バックスタンドのホーム化とか柏熱地帯はよく考えたなと思いました。柏にいる人にもうちょっと黄色を意識して欲しいと思います。
(寺坂)
席割りの話がでましたが、こういう形にしたのもイエローハウスでヒントを頂いてやったことです。皆さんからのご意見もしっかりと参考にさせていただいて考えていきたいと思います。
(参加者)
ガンバ戦の試合前の社長の挨拶は良かったと思います。もっと突っ込んだ話をしてもらえれば尚更良かったのですが、今までああいったことが無かったと思うので、勝てばいいやということばかりではなく、あの様な形でトップが出てきて、結構勇気が必要だと思いますが、みんなの前で挨拶してくれたことは本当に良かったです。
(寺坂)
あれは、社内担当者のみんなの提案でした。社長自身も自分の言葉でそれはそうだなと言っておりました。皆さんから拍手をいただきまして、涙ぐんでおりました。
(参加者)
SS席の価値をもう少し高めて欲しい。どこでも座っていいと言われれば、私ならまずはゴール裏です。ゴール裏が一杯であれば、SD席です。ピッチが非常に近くて良いです。その次に、AL席、SF席で、最後にSS席という選択になります。一番高い席なので、お金に見合った付加価値が欲しいと思います。
(寺坂)
付加価値が見出せないのであれば、値段を下げるというのはどうですか?もう少し安かったらSS席でも良いかなという思いはありますか?
(熊谷)
SS席とSD席は、他の席種と比べて稼動が悪いです。SS席に関しては、以前のイエローハウスでもお話をいただいており、検討させていただいております。まだ明確な答えが見つかっていないのが現状です。付加価値にはならないと思いますが、9月からの試合で、SS席(中央からホーム側にかけて)を4分割させていただき、ある程度のエリアを選択(エリア内は自動配席)できる手法を試験的にやらせていただきたいと考えています。
(参加者)
そうですね。SD席と同じだったら考えます。
運営グループ 境原 貴洋
付加価値になるか分かりませんが、F1やゴルフでラジオを貸し出しさせていただいて、周波数を合せると情報を聞けるということをやっています。同じようなことをSS席のお客様だけに例えばラジオを貸し出しさせていただいて、コーチなどが解説するということは付加価値になりますでしょうか?
(参加者)
スタジアムで観戦すれば当然解説はないじゃないですか。スカパー!の解説は結構面白いことも聞けるので、SS席で聞けるのであれば、付加価値になると思います。それができれば、かなり人が集まると思います。
(境原)
費用面や電波障害などの件も含めて、検討してみます。
(参加者)
東ゲートのトイレの出入り口付近が喫煙所になってしまったので、タバコの匂いが気になるので、場所を変更して欲しいのですが。
(境原)
申し訳ありません。何度か場所を変更させていただいてはいるのですが、今の場所も満点をいただける場所だとは思っておりません。色々と検討していきます。
ご参加いただき、ありがとうございました。
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