去る4月29日に日立柏サッカー場で行われましたJ1リーグ 第8節 柏レイソル対ヴァンフォーレ甲府戦の試合中、相手選手へのレイソル側ゴール裏観客席からの差別的な発言の嫌疑問題で、20日、Jリーグより「現時点では客観的な証拠を集められないため処分には至らないが、今後も調査を継続する」との通知書が、Jリーグ各クラブ実行委員あてに対してありました。
　これを受けまして当クラブでは、Jリーグとともに引き続き差別的発言の有無の調査を継続するとともに、スタジアム内外での啓発活動を続けて参ります。

　また、この通知書の中では残念ながら「本日までに、差別的な発言の有無および発言した観客の特定には至っておりません。しかしながら当日柏レイソル側のゴール裏観客席から、多くの汚い野次があったことは調査の中で確認されております。また、柏レイソルのゴール裏観客席では、相手コーナーキックの際に、観客がみだりにコーナー付近まで走り寄り、相手選手を野次る行為などが横行しており、このような事象がおこりやすい環境であったことは否めません」との厳しい指摘を受けております。
　このため、試合中の観戦ルールについて、改めましてご来場のファン・サポーターの皆さまにも遵守のお願いを申し上げます。

　Jリーグおよび当クラブはスタジアムへの来場者の安全を確保するために、「柏レイソルサッカー試合運営管理規定」に基づき試合の運営を行っております。
　Jリーグより指摘を受けております前述相手コーナーキックの際の走り寄り等の行為は、この規定の禁止事項（「スタンド最前列通路へのかけこみ、手すりに乗っての観戦、応援」、「両ゴール裏スタンドの手すりに立ち上がっての観戦、応援」）に明記されており、看過できない違反行為です。
　管理規定で定める禁止事項やセキュリティー上問題となる行為が行われた場合には、退場や入場禁止等の処分に従っていただきます。差別的な発言だけでなく、観戦ルール上の禁止行為、迷惑行為についても当クラブは、根絶に向けた厳格な対応を貫きます。

　ファン・サポーターの皆さまにおかれましては、試合の雰囲気を盛り上げるようなフェアな応援をお願いします。観戦ルールやマナーを守っていただくことで「安全で快適なスタジアム」は実現できると思っております。皆様のご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。