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2012年02月03日(金)
『2012年柏レイソル新体制発表会 第一部』議事録

 2012年1月31日(火)に開催いたしました「2012年柏レイソル新体制発表会」第一部の議事録を公開いたします。

■日時:2012年1月31日(火) 18:45?19:25
■会場:柏市市民文化会館 大ホール
■来場者数:約1500人
■司会:桑原 学氏(アナウンサー、Jリーグ中継実況など)
■司会:岡田 亜紀氏(「J:COM東関東」レイソル応援番組『REYSOL TIME』MC)
■出席者:
 柏レイソル:株式会社日立柏レイソル 代表取締役社長 御手洗 尚樹
 株式会社日立柏レイソル 常務取締役 寺坂 利之
 株式会社日立柏レイソル 強化部 統括ダイレクター 小見 幸隆

桑原 学氏(以下桑原):
大変長らくお待たせ致しました。
ただ今より「2012年柏レイソル新体制発表会」を開催致します。

私、本日の司会進行を担当致します、桑原 学と申します。
柏レイソルとはスカパーサッカー実況やシーズンレビューDVDなどで関わらせて頂いております。

岡田 亜紀氏(以下岡田):
そして、桑原さんと共に司会進行を担当致します、岡田 亜紀と申します。
柏レイソルとはJ:COM応援番組「REYSOL TIME」MCなどで関わらせて頂いております。
限られた時間ではありますが皆様に「今年の柏レイソル」をより知っていただくお手伝いができればと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

今回の新体制発表会にあたり多数の皆様から参加のご応募・ご質問を頂戴致しました。この場をお借り致しまして御礼申し上げます。
また、今年の新体制発表会の実施方法についてお話させて頂きたいと思います。
本会の実施日はチームの始動日にあわせ調整しております。一人でも多くの方にご来場いただける会場を選定し、ここ柏市民文化会館を会場としておりますが、会場は公共の施設ですので施設利用状況により本日の開催となりました。
クラブと致しましても、もちろん土曜・日曜での開催を希望しておりますが、今年度に関しましては平日開催となりましたことをご理解頂きますようお願い申し上げます。

事前応募・抽選制度に関しましては、毎年たくさんのサポーターの皆様にご来場頂いておりますが、今年は例年以上のご来場が見込まれることと施設側から消防法の規定により定員を超えての立ち見行為は厳禁とのご指導がございました。
昨年までの実施方法ですと、せっかくご来場いただいても相当数のお客様のご入場をお断りしなければいけない状況になることが予想されました。また、例年寒い中ご入場待ちをされている皆様からも入場方法について様々なご意見を頂戴しておりましたことから今年度より実施方法を変更させて頂くことになりましたのでご理解いただきますよう重ねてお願い申し上げます。

桑原:
それではさっそく「2012年柏レイソル新体制発表会」の出席者の皆様にご登壇いただきましょう。

出席者登壇【会場拍手】

それではまず株式会社日立柏レイソル 代表取締役社長 御手洗 尚樹よりご挨拶申し上げます。

御手洗 尚樹(以下御手洗):
みなさん、こんばんは。本日はお忙しい中多くの方にお越しいただきありがとうございます。また日頃から柏レイソルに対して熱い熱い応援を頂きましてこの場をお借り致しまして、御礼を申し上げたいと思います。
昨年は柏レイソルにとって本当に良い年となりました。J1優勝はついこの間のように感じますが、素晴らしい経験となりました。その後のFIFAクラブワールドカップにつきましてもワールドクラスの大会に出場し、選手のみならずスタッフならびにフロントを含め本当に良い経験を得ることが出来ました。

さて今年ですが、J1リーグはディフェンディングチャンピオンということで各チームのマークも相当きついのではないかと思っております。
AFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)につきましても、特にアウェイは大変厳しい環境の中で厳しい試合が待っていると思っております。
また、ACLも含めまして日程は大変厳しいものがあります。厳しい、厳しいという言葉がいくつあっても足りないぐらい大変難しい条件のレイソルにとって試練の年になるのではないかと思っております。

そういった中でも柏レイソルは勝たなければいけません。
その為に我々として何をしていくかということですが、まず選手・スタッフ・フロントがチームの勝利の為にベクトルをあわせて行動していくことが必要です。「ベストパフォーマンスフォーザチーム」でチームのために選手・スタッフ・フロントそれぞれが精一杯頑張るようにしていきたいと思います。ベクトルをあわせ一体感を盛り上げる中で、チーム全体がまた良い方向に進むのではないかと思います。まずこうした環境づくりを推進していくことをお約束したいと思います。

もう一点ですが、今年は柏レイソルとして「勝利の追及」の他にも新しい取り組みをしていきたいと思います。柏レイソルはサポーターの皆様、ホームタウンの皆様、スポンサー各社様に支えていただいておりますが、こうした皆様も含めて広く社会の中で生かされている存在です。そういった「社会」に対してサッカーを通して貢献していきたいということで、微力ではございますが新しい取り組みをして参りたいと思います。詳細は後ほど寺坂常務からご説明させて頂きます。

このように色々な意味で新しい年を精一杯頑張っていきたいと思います。
3月の開幕戦から増築したスタジアムになり、少し雰囲気が変わります。ただ、やはり柏レイソルの財産はあのスタジアムでサポーターの皆様とチームが一体となって共に試合を戦っていく姿だと思っております。今年もぜひ皆様と一緒にそういうシーンを作り上げていきたいと思いますので引き続きのご支援をお願い致します。
簡単ではございますがご挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございます。

【会場拍手】

桑原:
ありがとうございます。
それでは、皆様が楽しみにされている新スタジアムの概要や試合運営方法につきまして、事前に寄せられたご質問を織り交ぜながら寺坂常務取締役よりご説明いただきたいと思います。
寺坂常務取締役、宜しくお願い致します。

寺坂 利之(以下寺坂):
まずはじめに今シーズンもたくさんの方にファンクラブにご加入いただきまして誠にありがとうございます。
昨年の新体制発表会の中で計画段階ではございましたが「スタジアムの増席をします」と動画を交えてお話させていただきました。ちょっと見辛いかもしれないのですが、現状の工事の状況です。

【スタジアムの現状写真(1/28時点)を映写】
こちらは先日(1/28)の状況ですので、ほぼ現状こういう形となっております。
竣工が3月2日となっております。皆様には昨年もご紹介致しましたが、形状等はほぼ計画通りに進んでおります。ぜひ完成を楽しみにして頂ければと思います。
一番最初にスタジアムを使用するのが3月11日の横浜F・マリノス戦です。我々はぜひこのスタンドをサポーターの皆様でいっぱいにしたいと思っております。
また若干スタジアムが変わるということで運営が変わりますので、その辺りのお話を運営を担当しております廣川からご説明させて頂きます。

運営担当 廣川:
【スクリーンに映写しながら説明】
みなさんこんばんは。運営担当の廣川と申します。それではご説明させて頂きます。
本日のご説明内容は時間の都合上、事前に頂いた質問内容で多く頂いたものや皆様に押さえて頂きたいポイントに絞って説明させて頂きたいと思います。観戦ルールや詳細につきましては後日ホームページに掲載させて頂きたいと思いますので、宜しくお願い致します。

まずホーム・アウェイの観戦位置を入れ替えることで質問の多かった内容が、選手のベンチはどうなるのかというご質問がございました。Jリーグの試合では昨年までのホーム側・アウェイ側の位置を逆に致します。但しACLの試合に関しましては規程でベンチの変更ができませんので、昨年通りとなります。また、選手ロッカーがどうなるのかという質問もございましたが、ロッカールームはJリーグ・ACLともに入れ替えを行います。

次に多かった質問で選手のセキュリティをご心配されるご質問がたくさんございました。選手の敷地内への導線やクラブハウスからスタジアムへの導線を変更し、また柵を高くしたり、目隠しを行いアウェイのお客様と被る導線にならないようセキュリティ強化を図ります。
最後に収容人数は何人になるのかという質問ですが「15,349人」となりますのでご承知おき頂きたいと思います。

次に席種の変更については既にホームページで掲載させていただいております。先程の収容人数に対してどのくらい増えているかということですが、MR指定席は640席増えました。それから柏熱地帯が2,312席、間のコーナーの部分は「ヨネックスシート」ということで60席増席になりました。また、AL・AR席を増席しSD席が減少しております。バックスタンド側車椅子観戦席に13席、付添い者含めて26席が増席となります。トータルで見ますとお手頃な価格帯の席が増加していることになります。

つづきまして入場方法になります。入場ゲートにつきましてはホーム側1箇所、ビジター側1箇所の2箇所となります。ホームゲートは「日立台グラウンドに入場ゲートを建設する柏市民の会」により「KASHIWA CIVIC PRIDE GATE」に名前を決定致しております。デザインも決定致しました。
KASHIWA CIVIC PRIDE GATEへの入場導線は、公園門・北門から体育館裏を通り、ご入場いただくルートとなります。体育館前は入場時は直進できませんのでご注意ください。
ビジター側につきましては昨年のホーム側と同じ運用となります。
開場時間につきましては原則キックオフの2時間前、ホーム側のみ2時間15分前を予定しております。
退場方法につきましては旧西ゲートも開放致しまして、KASHIWA CIVIC PRIDE GATE含め2箇所から退場できるようになります。

つづいて場内での導線になります。体育館側に売店が設置される柏熱地帯後方はフリーエリアとなります。こちらはどなたでもご利用頂けるエリアになります。
バックスタンド側・メインスタンド側共にビジター自由・指定席への混在を避ける為、緩衝柵を設け通行禁止となります。バックスタンドメインスタンド共に各入口でのチケットチェック方法ではなく指定席のチケットをお持ちの方のみ通行できるようコンコースへの入口でチケットチェックを行いますのでご協力願います。

その他の変更点として、まず施設の部分をご説明させていただきます。
柏熱地帯の下コンコースのレイアウトですが、トイレ・グッズ売店・飲食売店に加えファーストエイドを行える救護室や授乳室等も設置致しました。多目的トイレはバックスタンド側車椅子観戦席の方がご利用できます。
つぎにメインスタンド・MR下部分ですが、まず2F部分MR席の方が階段を上がりますとコンコースにはトイレと飲食売店がございます。

SS席コンコースからビジターゲートへの階段はビジターエリアの為、緩衝柵を設け通行禁止となります。1F部分は関係者エリアとなりますが、今回MR下に記者会見場とカメラマン控室が新たに設置されました。また、JリーグクラブライセンスやAFCスタジアム基準に則りましてメインスタンド1Fにドーピングコントロールルームが新たに設置されました。
場外の状況は日立台公園内の当日券販売所と総合案内所は昨年同様となります。現在解体工事を行っております日立社宅跡地に新設の駐輪場を設けることになりました。約1500台分程のスペースを確保する予定です。
新たな柏熱地帯には、旧ビジター自由席のベンチが取り外され、新たにバーが設置されております。
以上簡単ではございますが説明を終了させて頂きます。ありがとうございました。

【会場拍手】

桑原:
本日ご来場いただいている方の中にも、新しい工事中のスタジアムをご覧になった方もいらっしゃるかと思いますけれども、かなり傾斜もありまして相当な迫力を感じることが出来そうですね。今年のホームゲームでは迫力増しですね。

岡田:
そしてこの度、柏レイソルは国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」への支援を実施することを決定致しました。
支援内容は金銭的支援のほか、リーグ戦ユニフォームのパンツ左裾部分に「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」のロゴの掲出をはじめとする、広報PR活動などの支援も含まれております。
これら一連の支援活動はクラブ初となります。
それでは今回の「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」への支援の実施について寺坂常務取締役よりお話を伺いたいと思います。宜しくお願い致します。

寺坂:
本日、皆様がご入場される際にロビーにユニフォームが展示されていたかと思いますが、パンツの左裾に「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」のロゴが掲出されております。冒頭、御手洗からも話がありました通り我々も社会貢献により一層取り組んでいこうというようなことで今回の支援の実施を決定しました。先程司会の岡田さんからもお話があってこれでほとんどお話しすることがなくなってしまってちょっと困っているんですが、今スクリーンに映写しているのがクラブコンセプトです。このコンセプトは2005年に我々が初めてJ2に降格して、2006年J2を戦う前にサポーターの皆様と心を一つにしてゼロからのスタートの気持ちでやっていきたいとクラブが策定したものです。

これは皆様もご存知かと思いますが『「強く、愛されるクラブ」づくりにまい進します』ということで「家族」という言葉をキーワードにして喜怒哀楽を共にすることや勝利に向かって進んでいくとか、そのようなものをクラブの決め事として策定致しました。コンセプトの最後に「常に正義を全うし、社会貢献を果たします」とこの時点で既に謳っておりました。活動方針の「開かれたクラブを目指します」という項に「プロスポーツクラブとしての社会的責任」というように謳っております。このように活動方針項目を大きく3項目掲げていたわけですけれども、一番下の行にあります「青少年の健全育成、国際交流」こういうことにも我々は取り組んでいくと、中間の行には「世界に羽ばたくクラブ」とあります。昨年、ちょっとだけ羽ばたいたりしたんですけれども。今年もACLに出場するということで今までもこのコンセプトに基づいて選手はもちろん頑張ってくれたんですが、サポーターの皆様と我々クラブが一丸となって、昨年悲願・念願のJリーグのチャンピオンをとれました。

今年もACLに出場するということで、これから我々がどういう方向に進んでいくのか考えたときに、サッカークラブとしての社会的責任をどういった形で表していくのかといったときに、何らかの形の社会貢献活動をしていこうという思いが芽生えました。従前、ホームタウンエリアでは「レイソルしま専科」等で地域貢献という形でやってきましたが、我々もACLに出場するということ、昨年Jリーグで優勝して開催国枠といえども世界の舞台で4試合戦わせていただいたという経緯を踏まえまして、更に我々柏レイソルがサッカークラブとしての社会的責任が益々重くなったのではないかと感じました。そこでどんな形の社会貢献があるのだろうということでクラブの中で模索しまして、その結果「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」さんの活動を発見しました。色々と我々の方で調べさせて頂いたところで、非常に歴史のある団体であるということと国際NGOとして活動されているわけですが、活動の内容が非常に透明性が高いということでこの活動に我々は参加しよう・支援しようということに決めました。

「スポンサー」というお話があったのですが、当然我々はその活動の教宣という意味を含めてユニフォームのパンツの裾にロゴを掲出させて頂きます。
誤解して頂きたくないのは、スポンサーとして先方からお金を頂戴するのではなくて、金銭的・物的な支援としては我々の身の丈にあった寄付をさせて頂くこととその活動について我々がユニフォームのパンツの裾にロゴを掲出することにより、世の中に広めていくというような形をとっていくということであります。
セーブ・ザ・チルドレンの活動につきましてはご担当の方にご来場頂いておりますので、皆様にご説明させて頂き、ぜひサポーターの皆様も我々のこの考えにご賛同して頂いて、今後も色々な形で展開があると思いますが、ぜひご協力をして頂きたいと考えております。ぜひ宜しくお願い致します。以上です。

【会場拍手】

岡田:
ありがとうございました。
つづきまして、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 法人連携部 マネジャー 深見 俊朗様にご登壇いただき、お話を伺いたいと思います。
皆様、拍手でお迎えください。
【会場拍手】

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 深見 俊朗様:
皆様こんばんは。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの深見 俊朗と申します。宜しくお願い致します。
【会場拍手】
本年2012年より柏レイソル様から多大なご支援をいただくことになり、関係者の皆様をはじめ、サポーターの皆様には心より御礼申し上げます。本当にどうもありがとうございます。
【会場拍手】
まず最初に皆様にお伺いしたいのですが「セーブ・ザ・チルドレン」という団体名だけでも耳にしたことがある、聞いたことがあるという方がいらっしゃいましたらぜひお手を上げて頂きたいのですが、いかがでしょうか?
ありがとうございます。まだまだ私共は認知度が高くないのですが、まず最初にどのような団体かということをご紹介させて頂きたいと思います。

私達セーブ・ザ・チルドレンは1919年にイギリスで活動を始めまして、現在世界120ヶ国以上で子供たちの為の支援活動を行っている世界最古且つ世界最大級の国際NGOという部類になっております。日本では1986年から「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」として活動を開始し、アジアを中心に現在8ヶ国に日本人駐在員を配置して支援活動を行っております。また、昨年3月11日に発生しました東日本大震災では、発生から5日後の3月16日より宮城県内にこども広場という、子供たちを保護したり遊ぶことができるような場所を設けて支援活動を開始し、現在岩手・宮城・福島、3県の子供たちの支援活動を継続して行っております。私共はこのような団体です。

さて、この度の柏レイソル様とのお取り組み内容につきましてですが、まず先程もご紹介頂いた通りユニフォームへの私共のロゴの掲出で認知度のアップをご支援頂くということ、これが1つ。それからもう1つがベトナムでの教育事業をご支援頂くということになっております。ベトナムは都市部だけを見ると非常に発展している国と捉えられがちなのですが、山間部には非常に多くの少数民族が存在しておりまして、共通語であるベトナム語をしゃべることができないハンデを背負ってしまっている子供たちがたくさんいます。その子供たちに少数民族の言葉に加えてベトナム語を学んでもらうというバイリンガル教育を行うのですが、今回の金銭的支援はこの事業に対し当てさせて頂くこととなっております。

また、これに加えましてクラブ関係者の皆様には子どもの権利・保護、子どもへの接し方といった研修を私共が実施させて頂き、一体感を持って社会貢献活動を行っていこうという画期的で包括的なお取り組み内容という形となっております。具体的には先週既に一部の関係者の方には研修をお受け頂き、基礎的な部分をご理解頂き、今後更に実践的な内容の研修というのもお受け頂く予定となっております。

最後になりますが、今申し上げました研修をお受け頂いてしっかりと理解をすることで、一体感を持って活動をしていくというこのようなお取り組みというのは一般的に私共が企業・法人様からご支援頂く際というのはただご支援を頂くだけで一方通行になりがちなものなのですが、非常に双方向的なお取り組みで、まさに「強く、愛されるクラブ」というコンセプトを掲げられている柏レイソル様だからこそ実現できるお取り組みではないかと、私共スタッフ一同、大変喜んでおります。今後も皆様の勝利の感動に加え、社会貢献での感動もぜひご体験頂きたいと思い、私共セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンスタッフ一同、一層の努力をして参りますのでどうぞ今後ともご支援の程宜しくお願い致します。

【会場拍手】

岡田:
深見様、ありがとうございました。

桑原:
柏レイソルはプロサッカークラブがもつ公益性や社会性を鑑み、そしてサポーターの皆様と一体となり、ご賛同・ご参加頂きながら少しでも多くの子どもにとって生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」の実現に少しでも寄与できるように取り組んで参ります。

つづきまして皆様から多数頂いておりましたご質問につきまして、ご登壇者にお話をお伺いして参りたいと思います。
柏レイソルは今回の新体制発表会にあたりホームページにてサポーターの皆様から質問を募集し、たくさんのご意見・ご質問を頂戴致しました。
この場をお借り致しまして御礼申し上げます。

まずクラブライセンス制度について・今後の柏レイソルの経営や方針につきまして御手洗社長にお伺いしたいと思います。
御手洗社長、宜しくお願い致します。

御手洗:
ご質問はクラブライセンス制度についての準備と見通しについてということでございます。クラブライセンス制度につきましてはご存知の方も多いと思いますけれども、単にサッカークラブはサッカーの試合をするといったことだけではなく、それを支える財務的基盤、設備、アカデミー等を含め、クラブ全体として、ある一定レベル以上であるということが必要だということで、Jリーグが制定する制度でございます。それぞれ競技、施設、組織、法務、財務等、色々区分がございまして、それにA?Cまで整えなければいけないレベルが決まっております。
柏レイソルはどうなのかということでございますが、昨年日立製作所から現物出資を受けまして、債務超過は解消しております。財務面では盤石だと思っております。

それから設備面でございますが、先程のスタンドの増設、スタジアム内の設備等を整える中で、これもクラブライセンス制度に適合すると思っております。すぐやらなければいけない課題ではなく将来的な課題は色々あります。一番将来的に言われるかもしれないこととしては、例えば屋根の問題があります。これはなかなか実現するのは大変でございますけれども、Jリーグともよく相談しながら検討して参りたいと思います。以上でございます。

桑原:
つづきまして、スタジアムに関するお話を皆様から拡張や屋根の話に関しましても多数頂いております。その辺りは寺坂常務取締役にお伺いして参りたいと思います。
寺坂常務取締役、宜しくお願い致します。

寺坂:
スタジアムの件につきましてはかなり多くのご意見を頂戴しました。バックスタンドはどうするんだというご質問が主だったという風に認識しております。
バックスタンドに限っては、先程ご報告させて頂いた通り15,000強の容量を有するという形になるんですが、まずは経営との兼ね合いというところをよく考えておりまして、15,000をなんとか埋めきれて、それで足りないという時にはその後のことを考えていかなければいけないという風に今思っております。

現時点であと5,000増やすとかあと10,000増やすとかということを考えることそのものが危険なのではないかと。プランとして持つことはいいと思うんですが、やはりまず今増設した15,000強というところをしっかりとサポーターの皆様のご協力を得ながら埋めていきたいと考えております。
あとはただ単に経営的に見ますとということなのですが、現在用いる容量で少し足りないというぐらいのところが経営的には適正なキャパシティだと思っておりますし、一般的にもそのようなデータもありますので、まずは今の15,000強というところをしっかりと埋めることをしてからその次のことを考えていきたいと思います。

あと屋根の話が出たのですが、先程御手洗の方からライセンスの基準でまだ必須事項にはなっていないのですが、なるだろうと思われている屋根の面積は、スタンド全体の少なくとも3分の1を屋根で覆いなさいというようなレギュレーションと現状なっております。ただ、まだそれは必須項目となっておりませんので、それもやらなければいけないような状況が来るのを待つというのではないのですが、やはりその時点時点で懐具合を見ながら対応していきたいという風に考えております。以上です。

桑原:
ありがとうございました。
つづきまして、恐らく今日ご来場いただいてる皆様方、一番気になっている点かと思いますけれども、新体制・チーム強化、その辺りのことにつきまして小見ダイレクターにお伺いしたいと思います。
小見ダイレクター、宜しくお願い致します。

小見 幸隆(以下小見):
こんばんは。
【会場拍手】
いつも熱い声援・サポートありがとうございます。強化のことってすごく範囲が広いんですけど、質問ってどういう強化を今年しましたかということでよろしいですか?
今シーズンを色々考え、スケジュールの問題、カップ戦含めて勝ち上がっていくと年間の試合数が60試合を越えてしまうんですね。2月26日にちばぎんカップをスタートとしてずっとやっていくと12月まで最後の天皇杯またはFCWCということを考えると60試合を超えていきます。そのときのスケジューリングだとか選手の疲労度だとか考えたときに、ほぼ28人位の体制でいく中で、全員が公式戦にしっかり出られるレベルを持っている、誰が出ても大丈夫。とは言っても先発は11人なんですけれども、ここから先は監督が後程登場して話にでるかもしれませんし、とりあえず「既に力を持っている」という補強をしたつもりです。
特にウエイトを占めるところでは、守備陣の強化は主眼でやりました。
次に、やはり軸となれるであろうセンターフォワードというところも気にして補強しました。ざっと言うと今それぐらいの話ですけれども。

岡田:
ちょっと突っ込んで聞いてみますか。
質問で結構強化のものも多かったんですけれども、兵働選手の移籍に関する質問が多数寄せられていたんですが、なんでレンタルだったかという話は聞いてもよろしいですか?

小見:
あんまりよくないんですけども、いいです、答えます。
【会場(笑)】
ジェフさんからすればどうしても今年J1に上がりたいという中で、キャプテンシーを持った、技術もしっかりとした経験もある選手ということで兵働に目を向けたと。話が来たときは兵働自身と話をし、ジェフと話をして、ジェフの意向を全て呑むということではなかったんですけれども、なんとかレンタルで一年間貸してくれないかという話になったので、監督と相談をして、本人と相談をして、苦渋ですが決断しました。

桑原:
あまり直球を僕たちが投げてもあとで怒られてもちょっと怖いので・・・。
【会場(笑)】
ご来場の皆様からも質問をいただいて参りたいと思います。

岡田:
ご質問がある方は挙手でお願い致します。指名されましたらご質問の前にお名前と可能な範囲でどちらからお越しになられたかを言ってからご質問をお願い致します。時間に限りがございますのでご質問は1回につき1つとさせて頂きます。質問事項は簡潔にお願い致します。
ではご質問のある方は挙手にてお願い致します。

質問者A:
こんばんは。今年に限ったことではないのですが、色々なチームを見てきた中で、前から話はあがっていたと思うんですが、他のクラブはクラブ主体でグッズを販売しているところがほとんどなんですが、我がレイソルはそういうところがなく、グッズの数も非常に少なく残念に思っているのですが、そこのところはどうでしょうか?

寺坂:
座ったままで失礼致します。
それはご意見として承りたいと思います。ショップの問題なんですが、我々も3年前にレイソリスタというショップを畳みました。当然それは経営的な視点でお店を畳まざるを得なかったという言い方をした方が正確だと思うんですが、そういう状況でお店を畳んで、KAMOさんに委託といった形とネットでの販売ということに切り替えました。グッズの種類ですとか充実度につきましては過去にも結構ご指摘を受けているんですが、質の問題についてはご意見を頂戴して、我々もこれからしっかり努力して参りたいと思います。

岡田:
ありがとうございました。
他に質問がある方、挙手にてお願い致します。

質問者B:
流山から来ましたBと申します。他チームのサポーターの友達から機会があったらどうしても聞いてくれと言われているんですけれども、試合日に雨が降って濡れていたときにアウェイサポーターが雨具を畳んだりする場所がなく、帰りのバスも濡れた雨具のまま乗車できず、駅までアウェイチームの雨具を着たまま柏駅前まで行って着替えるのは大変辛かったと言われました。スタジアムが新しくなるということで、試合が終わった後ちょっと雨具を畳めるような屋根のある場所はないか、もしくは体育館を使用させてもらえることはどうでしょうかと頼まれています。その辺をお願い致します。

寺坂:
体育館を使えるかとか、その辺は我々の方でも検討させていただきたいと思います。なるべくご来場いただいた皆様にご不便をお掛けしないようにという視点でもう一度見直します。

岡田:
他にある方、お願い致します。

質問者C:
Cと申します。選手の動きというのはまだあるのでしょうか?これでおしまいということでよろしいんでしょうか?雰囲気だけでも構いませんので、教えてください。

小見:
この夏にウインドーがもう一度開くんですけども、シーズン開始まではほぼこの通りで行きたいと思っております。怪我の問題とか相手があるものですから、レイソルのあの選手を貸してくれとか欲しいとか出てくる話なので、そういうことが了解の下、一人動いちゃうと、また動かなければならないという連鎖する傾向もあります。具体的にはあまり今なんとも言えないですけれども、シーズン途中ではあり得ると思いますけれども、春先まではこのままでいこうと思っています。

岡田:
では、あと1人になります。どなたかいらっしゃいますか?

質問者D:
柏市在住のDと申します。宜しくお願い致します。新体制発表会に関する質問なんですが、例えば川崎フロンターレはインターネットを介してニコニコ生放送さんと組んで、新体制発表会を配信したんですけれども、レイソルとしては例えばUSTREAMですとかニコニコ生放送さんのようなインターネットの配信を使った発表会のような形を今後取り入れることはないんでしょうか?これは去年も同じ質問が合ったと思うんですけれども。

寺坂:
記憶しております。検討はしまして、録画で配信しようかと考えております。一応、生というのはご覧の通りなんですが、今回は実施には至りませんでした。

質問者D
そうなりますと、僕が把握している中ではガンバ大阪さんやFC東京さんの場合は新体制発表会を携帯型のパソコンで裏配信みたいな形でUSTREAMで流すというようなものがありましたので、実際そういう形をしてしまうとどうなのかなと思いまして質問しました。

寺坂:
わかりました。不勉強で申し訳ないんですけれども、ガンバ大阪さんや川崎フロンターレさんのことはよく承知しておりませんで、申し訳ございません。

質問者D
公式にクラブがUSTREAM配信をするのではなく、非公式に黙ってやってはいけないのに、携帯型のパソコンで撮り続け、配信される行為が今後レイソルでも発生するのではないかなと。

寺坂:
そのときに考えさせてください。
【会場(笑)】

岡田:
補足致しますと、本日ご入場いただけない方もいらっしゃるので、生中継できるかという案もあったようなんですけれども、色々と検討した中で音がなかなか入り辛い場所ということで、録画で今後流すのかということも含めて、今皆様に納得いただけるようにクラブスタッフも本当に直前までどうするかという話しをしていましたので、何か策が出て発表されると思いますので、そちらをお待ち頂きたいと思いますので、よろしいでしょうか。

桑原:
かなりスタッフの皆様方もその点は今回かなり考えておられまして、生中継につきましても非常に検討していただいたのですが、この場所の電波状況等色々ありまして、ちょっと難しかったかなという感じがするんですけれども、皆様の声を真摯に受け止めて検討しているようですので、また正確なリリースがクラブからあるかもしれませんのでそちらをお待ちいただければなと思います。

質問者D
ありがとうございました。

桑原:
皆様ありがとうございました。
ご質問できなかった方もたくさんいらっしゃるかと思います。大変申し訳ございません。引き続き公式ホームページのご意見メールからご質問・ご要望を受け付けております。

以上をもちまして「2012年柏レイソル新体制発表会 第一部」を終了とさせて頂きます。

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