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2015年01月24日(土)
『2015年柏レイソルスタートミーティング』第一部議事録

2015年1月17日(土)に開催いたしました『2015年柏レイソルスタートミーティング』第一部の議事録を公開いたします。

■日時: 2015年1月17日(土) 18:30~20:40
■会場: 柏の葉カンファレンスセンター
■来場者数: 約350人
■司会: 桑原 学氏(アナウンサー、Jリーグ中継実況など)

柏レイソル:株式会社日立柏レイソル 代表取締役社長 萩原 靖
株式会社日立柏レイソル ゼネラルマネージャー 寺坂 利之
株式会社日立柏レイソル ダイレクター 渡辺 毅

桑原 学氏(以下桑原):
ただいまより、2015柏レイソルスタートミーティングを開催いたします。私、本日の司会進行を担当いたします桑原学と申します。柏レイソルとは試合の中継や各種イベントなどで関わらせて頂いております。本日は限られた時間ではございますが、皆様に今年の新たな柏レイソルをより知って頂くお手伝いが出来ればと思っております。本日もどうぞよろしくお願いいたします。
【会場・拍手】

そして、本日事前に発表させて頂きましたけれども、2015シーズンの新しいスローガンが「MORE」に決定いたしました。今、この時をまず大切に全力で取り組む。そして、今より次、今日より明日、明日よりも明後日、さらにもっと、一日一日を大事に積み重ねながら、日々向上心を持ち続け、サッカーに真摯に向き合い極めていく。チームとフロントが一体となって、柏レイソルのサッカーを表現し追求していく。こういった想いや理念をこの「MORE」というスローガンに込めました。このスローガンを胸に今シーズンも戦ってまいります。

では、まず第1部では今シーズンの強化、それから編成などをご説明させて頂きたいと思います。そのあと本日ご来場頂きましたサポーターの皆様からご意見・ご質問を頂戴する流れで進めさせて頂きたいと思っております。それでは早速出席者の皆様にご登壇頂きましょう。
【出席者登壇】【会場・拍手】

それではまず、株式会社日立柏レイソル 代表取締役社長 萩原靖よりご挨拶申し上げます。

萩原 靖(以下萩原):
一月も半ばを過ぎましたけれど、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今日ですけれど、去年まで市民文化会館でやっておりまして、かなりの収容人数だったのですが、今回350人ということで、市民文化会館が耐震工事の都合で会場を変更させて頂きました。今日いらっしゃった方は恵まれた方々ですけれど、当たらなかったご友人たちに是非改めてお詫びを申し上げて頂ければと思います。

それから、実は私このスタートミーティング初登壇でございまして、昨年は実は病気の関係で休んでおりまして、心臓病だったんですけれど、ほぼ完全に良くなりまして、11月にはサッカーも出来るよと、言われている状態なのでご安心ください。去年までの過去の話を最初に申し上げますと、1995年にJリーグに入って約20年目のシーズンを昨年迎えました。最終節にはJ1で4位、ナビスコカップ準決勝、なんとかACLへの挑戦権も掴んだという状況でございます。途中いろいろとご心配もお掛けしたかとは思うのですけれど、終盤の7連勝、それからホームで1敗しかしなかったということで、もちろんサポーター・ファンの皆様の熱いご支援が実ったのかなと思っております。今年からはご承知の通り、ネルシーニョ監督から吉田新監督ということで新しい体制で臨んでまいります。

あとは、Jリーグ側の動きですけれど、ご承知のとおり2ステージ制になります。14日に実行委員会という実行委員、ようするに各社の社長が集まる会議があるんですけれども、そのとき大きく議論になったことが2つあります。
1つはまずスカパー!への加入率の問題でして、これまでテレビを中心に加入率を上げたところがたくさんお金を貰えるという仕組みだったんですけれども、オンデマンドを更に加えようということになった、それから昨年の伸び率と比較してより伸びるところに更に厚く配分しましょうと、そんな立案がされつつあります。まだ決まっておりません。
もう1つは入場料収入、入場者数での配分ということが議論されつつありまして、これもまた色々な案があるんですけれど、各クラブの集客力についてある程度Jリーグからの配分を変えていこうと、そんな案がございます。

レイソルでは大きく変わるのは今回新監督になるということ、Jリーグでも色々な動きがあるということで、今年Jリーグに加入して21年目ですけれど、大きな転換期を迎えているのだと思っております。
それから、こんな場で恐縮ですけれど、レイソルの懐具合というところ。非常にざっくり言いますと、だいたい年間の入ってくるお金は30億、使っていくのは30億なんですけれど、概ね観客の方々から頂いているのが5億から6億くらい、合計20億が日立製作所を始めとするスポンサーから、残りの5億は例えば賞金だとか、放送権料、グッズなどです。ここ数年ほぼ黒字なので、大きな問題はないと言えばないんですけれど、直近で言いますと円安というのが1つありまして、どうしても日本のクラブはほぼ輸入になるんですね、あまり輸出は多くなく、外国人選手がいるということ、少々つらいのかなということと、もう1つは入場料の方なんですけれど、国立開催がなくなったことで昨年はずいぶん減ってしまった。Jリーグの中では下から二番目で徳島の次に観客動員が少ないという状況です。こうした点も振り返りながら更に頑張っていきたいと思っております。

世間的には一番注目されておりますのはACLでございまして、14日に協会とJリーグあわせて、決意表明というものをやらせて頂きました。中身についてはおそらくマスコミ等でご存知の通りでございますが、夜懇親会がございまして、チェアマンからACLは全チームの応援というよりは出場する各チームの応援を出来る非常に嬉しい場なんだと、柏レイソルが出場すれば柏レイソルの応援をきっちり出来る、そういう場なので2/17のACLプレーオフは柏のユニフォームを着て、関係者のように応援したいとおっしゃっておりました。まぁそこまでは出来ないかと思うんですけれど・・。2/17のプレーオフは相当な注目が集まると思いますし、おそらく協会からもかなりの方がいらっしゃると思います。そういう中で改めてのお願いですが、我々のビジネスはファン・サポーターの方がしっかり支えてくれる、その中で強いチームを作っていける、そういったところだと思っております。ACL、それからJ1含めてですね、なお一層のご支援を頂ければと思っております。出来ればスタジアムに来て頂いて、難しい場合はテレビ等でも結構です。今年もしっかりと頑張りますので、是非ともよろしくお願いいたします。以上です。

桑原:
続きまして今シーズンよりダイレクターに就任されました、渡辺ダイレクターより、就任にあたりまして、皆様にご挨拶を申し上げます。渡辺ダイレクター宜しくお願いいたします。

渡辺 毅(以下渡辺):
こんばんは。【会場・拍手】今シーズンからダイレクターという役職を与えられて、クラブのために頑張っていきたいと思っております。私のことご存知の方いらっしゃいますか?
【会場・歓声】

ありがとうございます。皆さん、40歳以上の・・・
【会場・笑】

私はプレーヤーとして10年間レイソルでやらせて頂いて、その後引退して10年間はアカデミーのスタッフとして働いてきました。その20年間という時間を、その時間の中で学んだことというものをこれからクラブのために捧げていきたいと思っております。私自身、選手をやって10年で辞めたわけですけど、そのときに気付いたことがたくさんあって。後悔してもそこには戻れないので、これから見ていく選手たち、それからアカデミーの選手たちには、そういう想いが引退後に残らないように、そういうサポートというか、そんな想いを伝えていけたらと思っております。クラブのために頑張りますので、よろしくお願いします。

桑原:
ありがとうございました。ではここから、少し、私よりお三方にいくつか質問をさせて頂きたいと思います。まず皆様も一番気にされているかとは思いますけれども、これまで5年半継続して続けてきた前体制から、今シーズンは監督、ダイレクターなど新たな形に一新されました。このあたりの経緯、それから理由などを少しお話頂けますでしょうか。では、寺坂さんお願いします。

寺坂 利之(以下寺坂):
今シーズンもよろしくお願いいたします。寺坂でございます。今の質問にお答えします前に、社長の方からも話がありましたが、今回会場の関係でこちらに来られないサポーターの方もいらっしゃいます。そちらの方々に対しましては、後ほどネットで配信するという形にしております。
この会も今回で10回目ということで10年前から立ち上げた会であります。活発に意見がなされる場面もあったりしたんですが、我々の不備もあってなかなかそういう機会がなくて、ご報告会のような形とか、始まった当初は我々が糾弾されるみたいな状況もあったりして、厳しいときもあったんですけど、たまたま今日非常に場所がコンパクトということもありますので、今の質問に対しまして、色々と思いを馳せられている皆さんも、今日来られなかった方の中にもおられると思うんですね。そういう意味では今日来られた方々はその代表という立場で、疑問に思う点があれば遠慮なくご質問を頂ければと思っておりますので、是非よろしくお願いいたします。

今の質問、当然事前に皆さんからご意見を頂いている中でそういう類の質問が多かったということで、桑原さんの方からこの会の皮切りとして、代表質問みたいな形でして頂いたわけですが、まずその件について、今日来られている方々の中で、ライブで質問してみたいという方がおられましたら、生の声でご質問を頂ければと思うんですが、どなたかいらっしゃいましたら、挙手を願いたいと思います。いかがでしょうか?
いないですね。それでは経緯について、雑駁になると思いますがお話させて頂いて、私の話についてご質問を頂くという形にしたいと思います。

まず、吉田体制にどうしてしたかということと、その経緯を、ということですが、我々のクラブも社長の方から話がありました通り、プロサッカークラブとして21年間という歴史を積んでまいりました。今までに至るまでには色々とサポーターの方々を悲しませるような場面もありながら、やってきたわけですが。どこのクラブも一緒だと思うんですけど、1つクラブの運営、チームの運営というところについてですね、各クラブが持っている基盤に基づいて方向性を決めていくだろうと思いますし、私自身もそうあるべきだと思っております。

その基盤とは何かといいますと、今回の会で社長が経営状態に触れたというのは、私も10回フル出場してますけれども初めてで、これはちょっとびっくりしたんですけど、30億ベースの売上ですというお話をさせて頂きました。その経営状況というのも基盤の中の1つだと思っておりますし、また我々が持っている環境、ハード的な環境。あとこれは大きなことの1つですけれど、サポーターの数。その3つの柱っていうのは各クラブとも、クラブの基盤としてどういう規模で持っているかというところだと思います。

我々の基盤というのは、経営状態は今社長から話があったような状況です。持ち得ている環境というのは、皆さんご承知のとおり非常に小さなスタジアムですし、クラブハウスなんかを見ても、そんなに豪奢なものでもないし、昔から使っているものを大事に使っているというような状況であります。 ただし、あの敷地の中に小さな子どもたちから大人のプロチームまで全てのチームが日々サッカーに取り組んでいるという状況というのは、我々にとっては非常に有意義な状況だと思っております。

また、サポーターの数っていうのは非常に経営に触れてくるところですが、ファン・サポーターの皆さんに支えられてという話が先ほどありましたし、世の中一般、常にそういうお願いめいた話っていうのは出てくるわけですけど。みんなで後押ししてくださいと、そういうことも非常にサッカークラブにとって重要なことのわけですが、サッカーに限らずプロスポーツ、特にチームでやってるようなスポーツに関してはやはりそのクラブの生産性を上げるためにサポーターの力っていうのは不可欠なものだと思っております。

生産性を上げるという言い方がなかなかものづくりではないので、当てはまらないのかもしれませんが、我々の生産性を上げてくれるのはサポーターの皆さんだということになると思います。そういう意味では我々の生産性を上げて頂ける方々に、我々のやり方をしっかりと認めてもらわなければいけないということになると思います。

5年半のネルシーニョ体制、それを今度吉田体制に変えるということで、その理由は何故かと言われますと、当然そのサポーターの皆さんにも認めて頂くというためにですね、今までよりも、より良いチーム、より強いチームを作るために今回の体制を、我々が持つ基盤を基にしてこの体制にしたということであります。抽象的な部分があるかもしれないですが、その辺はもう一度皆さんからご質問を頂いて補整させて頂ければと思っております。

とにかく繰り返しになりますが、今までよりも強いチーム、今までよりも基盤のしっかりしたクラブを築くために今回の体制にしたということであります。それでは雑駁すぎるだろうという話になると思うんですが、要は色々な意見の中に育成型を目指すのかというようなご意見があるわけですけど、育成型というのが、後退的な、いわゆる経営状態とかクラブの持つ経済状況を気にして、やむを得ず育成型のクラブを目指すというケースをよく目にしたり耳にしたりするのですが、我々は決してそうではないので、そこはサポーターの皆さんにも誤解のないようにお願いしたいと思います。

要は言ってみれば、より強くするためのイノベーションのつもりです。イノベーションといいましてもそれは、我々を支持してくれる方々に認められなければイノベーションということにはならないと思います。そういう意味で今回の体制についてはしっかりと皆さんにもご理解を頂けるように、議論というとオーバーになりますけれど、1,400人くらいの方にお申込頂いたのですが、350名の方にお集まり頂いたということになります。是非、今の私の話がつたなくて申し訳なかったのですけれども、これを元にしてご質問を頂いてそれにお答えできればと思うのですが、いかがでしょうか。

桑原 :
このあと、また皆さんからもご質問を頂きたいと思います。ひとまず、寺坂さん、これは長期のプランを経て満を持しての改革、そう受け止めてよろしいでしょうか。

寺坂 :
満を持してという言い方をするつもりはありません。ただし、我々が指標として持って、こういうクラブ作りをしようという、その指標の目標値に今到達したというところは思っております。

桑原 :
渡辺ダイレクターにも少しお話を伺いたいんですけれども。いよいよアカデミーからトップまで一本化して、共通理解を持ってこれから柏レイソルのサッカーに取り組んでいくことになると思うんですけれども、それがどういったサッカーを目指していくことになるのか。そのあたりについて少しお話聞かせて頂けますか。

渡辺 :
今の寺坂さんの話で、体制が変わったということですが、僕らもその中でやっときたな、という、私がこの役職になったことではなくて、クラブとしてレイソルのサッカーって何だ、っていうものを本気で考えてくれたんだなと思っています。今まではトップとアカデミーで離れていた。今でももちろん言葉としては分かれますけれど、サッカーの部分でもう少し離れていたことがあったので、それが同じになる。吉田監督のもと、レイソルのサッカーとはこれだ、というのをこれから掲げられるので、それに向かってアカデミーの選手たちもそれを目指して、それを見本にトレーニング出来るということで期待をしています、私自身も。

レイソルのサッカーって何だ、ってことはこれからまたピッチで、皆さんに見てもらえれば分かると思います。言葉ではなかなか言い表せないので、またあとで監督も出てきますが、1つの言葉でレイソルってこれだよ、って言えるわけではないのですが、今までは監督も変わればサッカーも変わるという体制が長い間続いたと思うのですが、そうではなくてレイソルはこういうサッカーをやるよ、こういうサッカーをやるからこういう監督を連れてくるよ、そんな形にこれからなっていくので、皆さんもそのサッカーというものを、これから披露されるものを見て、色々感じて頂きたい。もちろんずっと同じサッカーをやるというよりも、レベルは上げていきますし、少しずつ変えていくんですが、それを見て頂きたいなと思っております。

私たちスタッフとしても、そのサッカーに向かってこういう練習をするとか、こういう選手を獲得するとか、こういう選手を育てていくんだよっていうのがはっきりするので、楽しみです。

桑原 :
もう一点、今年はトップチーム27名中15名がアカデミー出身の選手ということになりました。これによって生まれる効果であったりメリット、そのあたりは渡辺ダイレクターどのようにお考えでしょうか。

渡辺 :
15名というのは多いのか少ないのか、多いですか?

桑原 :
多いですね。おそらくJリーグではトップクラスに多いと思います。

渡辺 :
多いと、思いますけど。それがこれからどの程度のメリットなのかはやってみないとわからないですが、吉田監督のサッカーを知っている選手が多くいるというのはプラス材料で、もちろん15名というとそれ以外は12名になりますが。その選手たちはもちろんすごいパワーを持っていたり、テクニックを持っていて、違うスタイルのところでサッカーをやってきたんですが、それが融合されることで、よりサッカー選手として全員が成長すると思うので、その融合っていうのがされることによって良いチームになれればと思っております。

桑原 :
ありがとうございます。

寺坂 :
すみません、今の話なんですけれど、数の問題ではないという風に捉えております。要はレイソルがアカデミーからトップのチームまでシームレスな形で同じサッカーをやっていくということは、お話するまでもないことだと思うんですね、今回の体制から言って。ですから、アカデミーの選手をたくさんトップチームに使ってそれで勝っていこうと単に考えているわけではなくて。戦力のところっていうのはしっかりと見極めなければいけませんし、しっかりと充足した形でシーズンに向かっていくということは今まで通りと変わりません。

そういう意味で、皆さんのご心配の中にアカデミーの選手だけで勝てるのかと、我々も少し悲しかったんですけれども、吉田達磨で大丈夫なのかというご意見がどうもあったようですが、アカデミーの選手一点張りでなんて考え方はしておりませんし、吉田監督も、勝つためのバランスを考えた上での選手の編成というのを、もともと本人がそういう形を望んでますので、その辺はご心配頂かなくても構わないと思いますし、とにかく数の問題ではないという風に考えております。
そういう意味では今回ダイレクターに就いてもらった渡辺毅なんかも実際に育てる側としてやってきてもらっているわけですけど、育てるというのは非常に難しくて自分たちが思っている選手を自分たちが任意でしっかり育てていくというのはなかなか難しいことだと思いますし、当然そういう意味でトップチームの選手を揃えるためにアカデミーの選手を育てあげるわけですけど、それで充足できないものというのは当然ヘッドハンティングで持ってこなければいけないという風に考えております。

繰り返しになりますが、数を、アカデミー出身者をトップチームに揃えたからといって、アカデミーを主体にしたトップチームをやっていくという言い方には、当たらないと思いますので、その辺はご承知置き頂きたいと思います。指導者についても一緒でして、やはり素晴らしい才能を見つけ出してアカデミーに入ってもらっても、指導者の質が悪ければ選手は育っていけないという風に思います。そういう意味では、アカデミーのコーチの面々ですね、レイソル出身の者が多いわけですけど、今回もヘッドハンティングで優秀なコーチを2名入れておりますし、それはトップチームも一緒で、我々が期待するコーチを今回外からしっかり入れ込んでいるということでその辺もしっかりとご承知置き頂ければありがたいなと思っております。すみません、長くなりました。

桑原 :
ありがとうございます。それでは、これよりご来場の皆様からの質疑応答とさせて頂きます。ご質問のある方は挙手にてお願いいたします。指名されましたら、ご質問の前に可能な範囲で結構ですので、お名前とどちらからいらっしゃったかをおっしゃってから、ご質問をお願いいたします。それでは、ご質問のございます方は挙手にてお願いいたします。

質問者A:
柏市在住です。昨日あたりから練習見学、皆さん思っていると思うのですが、バックスタンドの檻みたいなところに入れられて、選手の練習は遠くからは見えますが、ほとんど目では見えないという状況になっております。今までずっと、平日休みの方とかもいますし、試合に毎回来られない方もいますので、真横で見られるというのがファンにとっては素晴らしい環境だったと思います。それがいきなり、練習ゾーンから締め出されているので、どういう経緯でこうなったのかをはっきり聞きたいのですが。

寺坂 :
それは、質問として絶対出ると思っていました。1つは監督の要望です。現時点では、暫定的な形だと私も聞いております。その心は、どういうことなんだというところまでは確認をしていないのですが、おそらくいきなり戦術的なトレーニングとかですね、フォーメーションなんかをやったということ。その辺で吉田監督も、言ってみればそこまで慎重になるんですか、というような意見も出てくるかもしれませんが、誰が見に来られているかというのは不特定多数の方々に門を開いておりますので、分からないという状況もありまして、少し神経質になっている部分もあると思うのですが、クラブとしては現状は監督の意思を尊重したいと思っております。
サポーターの方々にはご不便を掛けていて、今までの形とは変わるわけでいきなりそういう形にされてしまうのか、もっと近くで見れたのに、というようなご不満もあるかと思いますけど。現状ではとりあえず暫定という形で聞いておりますので、現場の意思を皆さんも今は尊重して頂いて、なんとかご理解頂ければと思います。

質問者B:
柏市から来ましたBと申します。吉田新監督の件でご質問させて頂きたいのですが、監督交代で内部から昇格という形は、多分皆さん同じ思いだと思うんですが、どうしても2009年のことがありまして、ちょっと不安な部分があるんですが。吉田新監督が決定するにあたって、他の監督候補もいて、比べて、それでも吉田監督がベストだという決定だったのか、それとも吉田新監督ありきのお話だったのか、お話しできる範囲で構いませんので、教えて頂ければと思います。

寺坂 :
吉田監督ありきで決めました。 と言いますのは、この辺はネルシーニョとも実は話しをしておりまして、ネルシーニョの方からもレイソルの将来をどう考えているんだ、というような話も数年前からあったりして。逆に私の方からはネルシーニョに育成の話を色々して、5年間過ごさせてもらいました。

そういった中で、まずは吉田達磨という人物がうちのアカデミーの中でも、うちのトップチームがどういう状況に置かれているときも、年々、脈々とうちのアカデミーという組織を守ってきてくれた、彼が旗頭だという風に判断しておりますし、彼の人間性とかサッカーに対する考え方、彼が持っている戦術、戦術的なところはなかなか我々が説き明かすことは出来ませんし、彼の頭の中に入っているものだと思いますが。そういう意味で、彼が将来の監督になってくれるために、彼のポジションを変えたり、そういう風にやってきたので、先ほど渡辺毅の方からも話がありましたけれど、ついにこの時が来たと、ということです。吉田達磨をレイソルの監督にするという前提は実は3,4年前から考えておりました。
よろしいでしょうか。

質問者C :
Cと申します。小さいころからずっと野田に住んでおりまして地元です。
社長にお伺いしたいんですけど、先ほどのご説明の中で昨シーズンの観客動員が下から二番目で徳島の次というようなお話があって。おそらくレイソルが出来た頃から、国立を使って、ぶっちゃけて言えば鹿島と浦和の観客動員に頼って経営をされてきたというのが実態だと思うんですけれども、国立競技場の建替えで大きな箱がこれから少なくとも3年4年使えないという中で、30億円の収支がトントンだから構わないというお考えもあるかもしれませんが、日立台は小さい競技場で、トントンではこれから設備投資も出来ないですし、更に観客動員を伸ばすということも出来ない中で、会社としては、柏レイソルという会社としては、収支を拡大して、観客動員を増やしていくという面でどういう考えをお持ちなのかというのをお伺いしたいのと、毎試合ホームはスタジアムに行っておりますが、ハードでもソフトでも両方ですね、先ほど経営ではサポーターの方が大事だとはお話されてはいましたけれども、とりあえず来た人はいいですよ、でも来てくださいという姿勢が会社の方から、チームの方から感じられない実態だと思うんですが、レイソルとして企業努力が足りないんじゃないかという風に常々感じているんですが、どういう風にお考えでしょうか。

萩原 :
長年サポート頂いてありがとうございます。当初の質問の方でまず観客動員、これから伸びないんじゃないか、それでも良いと思っているのかと、きつく言えばそういうことかと思うのですが。今このスタジアムをこれから拡大しようということは今のところ考えておりません。非常に細かい話で恐縮ですけれど、2012年頃の観客動員はだいたい13,000人弱くらいで、昨年は11,000人強くらいになっておりまして、非常にフランクに言えば、満員だったのは3回くらいしかなかったと思うんですけれども。

その辺について我々としては努力していかなければということは考えております。最終節にも若干申し上げましたが、このスタジアムが満杯になって、もうどうしようもないというくらいになって、はじめて将来的に拡大という話が出来ると思っています。まずは今のスタジアムでもっと観客動員を拡大していくというのが我々のスタンスだと思っております。二番目におっしゃられた、どちらかというといわゆる柏レイソルとして集客努力が足りないのではないかと。そこについては過去色々なことをやっている中でそれでは不十分だろうということだと思いますので、そこは我々もよく検討していきたいと思います。

また、スタジアム自体で全く何もやっていないかと言われるとそうではないと思っておりまして、今年も今はまだ工事中ですけれど、音響設備をよくするだとか、バックスタンドのベンチシートを取り替えようですとか、メインスタンドのコンコースが随分古くなってきたので塗装工事をやろうとか、細かい話なんですけれど、お手洗いについても和式が多かったので、一部洋式に変えようとかですね、出来るところからファンの方々がより観やすくなるようにしたいなと思っておりますので、やれるところからしっかりやっていきたいと思っております。

質問者D :
葛飾区在住のDと申します。先ほどの方と少し質問内容が重なる所があるかもしれないのですが、ファン・サポーターの集客というところで、柏レイソルは他のクラブに比べますと例えば情報の発信とか、レイ君というマスコットがおりますけれども、ツイッターの公式アカウントもレイ君だけで、レイ君のツイートを見ている方とか頼りにしている方も結構いると思いますし、あとはレイソルのメールマガジンがあると思うんですけど、これも選手の移籍などの大事なリリース情報があったときに、まずホームページにそれが乗ります、そのあとかなり時間が経ってからやっとメールマガジンが届くとかですね。ホームページをいち早く見た人がツイッターでそれを拡散してくれてやっと分かるとか。
ティキタカさんとか情報媒体さんの方が情報が早かったり、そういった面で一ファンとして情報の発信が遅いというのが、ファンやサポーターを逃してしまうという風に感じているんですけれども。例えば今日ですとこういった発表会も他のクラブですとライブ配信しているところもあると聞いておりますので、そういう面も含めて、情報発信についてどういう風にお考えなのかお聞かせ願えますでしょうか。

寺坂 :
先ほどのCさんのお話の中にもあった集客の件と、あとは今Dさんがおっしゃった、情報配信を元にしたファンの拡大、というところだと思うんですね。おっしゃられる通りだと思っておりまして、うちのクラブって本当にいわゆるお客様という視点からすると、すごくサービスが悪いクラブだと自覚しております。
【会場・笑】

怒られてしまっても仕方がないなぁと思ってはいるんですけれども、実はこんな話はお前らの中の話だろと言われてしまうと思いますが、先ほど基盤の話をいたしまして、経営状況も基盤の中の1つだというお話しをさせて頂いたのですが。30億という売上で、その中でどれぐらい強化費を使ってチームを良いチーム、強いチームにしていくかというところに全力を傾けたいという風に考えておるクラブです。Jリーグから出ております最終的な決算後の財務諸表を見て頂ければお分かりかと思いますが、全売上の中で我々は68%くらい現場の費用として投資しております。

それは育成も含めたところで、やはり良いチームを作りたい、優秀な選手を作りたいという思いでやっているところです。そういったところで、フロントといいますか、いわゆる会社の従業員数というのは現状12名でやっておりまして、なかなか周辺的なサービスに手が回っていないというのは、ご指摘の通りだと思っております。ご不便をお掛けしたり、集客に対してお客様が少なくて、この先経営は大丈夫かと、ご心配やご不満を持たれるかと思うのですが、その辺我々の対応が薄くなっていることは重々自覚しております。
ただクラブ全体のパワー的にそこまでサービスが拡大出来ないことも事実ですので、まずは強いチームを作って、誰からも認められる強いチームを作って、誰からも認められるクラブを作って、それから皆さんに対するサービス的なところに、力を注ぎ込んでいきたいというのが本音のところでございます。あまりご理解を頂ける説明にはなっていないと思いますが、なんとかご理解頂ければと思います。

桑原 :
動画配信につきまして、いろいろとクラブの方で努力はされていると思うんですけれども、私が答えるのもなんですけれども、やっぱりこういったサポーターの皆様方との質疑応答のやり取りもございます。そういう中でライブ配信しておりますと、毎回来られている方ならご存知かと、お察し頂けるかと思いますけれども、アクシデントが…起こることがございます。
【会場・笑】
そうなると、せっかくご来場してくださった皆様にもご迷惑をお掛けすることもございます。少し難しさはあるのかなと、私自身も感じております。ご理解いただけますでしょうか。
第1部の時間が残り少なくなってまいりました。大変申し訳ございませんが、もう1つで最後の質問ということでよろしいでしょうか。

質問者E :
柏市のEと申します。よろしくお願いします。昨年も同じ質問をされた方がいらっしゃるんですけれども、時計は…
【会場・笑】
いつになったら付くんでしょうか。試合中にサポーターも選手も試合時間を気にすると思うんですけれども、そういう意味では結構重要なものだと思いますが、そのあたりいかがでしょうか。

寺坂 :
今回で3年連続ですね、時計の質問は。巷では、最初は検討で、昨年は付けると言った、というような噂が流れているんですが、昨年も検討に留めておりまして、今回も検討に留めさせて頂きたいと思います。【会場・笑】

萩原 :
正直どのくらいの値段がするかも分からないので、中身をよく見て検討させてください。

桑原:

皆様ありがとうございました。ご質問出来なかった方も公式サイトのご意見メールからご質問・ご要望を受付しております。以上を持ちまして、第1部を終了とさせて頂きます。
【会場・拍手】

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