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2017年01月19日(木)
『2017柏レイソル意見交換会』第1回議事録

 2017年1月14日(土)に開催いたしました『2017柏レイソル意見交換会』第1回の議事録を公開いたします。

■日時:2017年1月14日(土) 10:30~13:00
■会場:日立柏サッカー場 記者会見場
■参加者数:45人
■出席者: 株式会社日立柏レイソル ゼネラルマネージャー 寺坂 利之、ほかフロントスタッフ

寺坂:
本日は大変寒い中、お越しいただきまして誠にありがとうございます。本日、2017シーズンが始動いたしました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。本日夜、柏市民文化会館で新体制発表会を開催しますが、そちらの方は1,200名の募集に対して倍以上のご応募をいただきまして、本日お越しの方の中にも、会場に行くことができない方がいらっしゃると思います。大変申し訳なく思っております。一方でこちらの意見交換会は、2日間に渡り50名ずつ、100名を募りましたが、100名に対して150名に満たない位のお申込み数でした。私の名前が通知に出ておりましたので、その人気を博してしまったな、と少しさみしい思いもございます。

今回、この意見交換会に至った主旨ですが、いわゆるサポーターズカンファレンスと銘打って、2006年シーズンを皮切りに、チームが低迷している時期、皆様に対するご説明の機会ということで始まりまして、昨シーズンで11回目となりました。10年以上継続してまいりましたが、あの広い会場で皆様と意見の交換をするということも、何か形式的になってしまい、皆様の日頃のご意思を良く嗅ぎ取ることができませんし、我々もそのご質問に対して非常に恐縮さを覚えながらお答えしていました。「それはできません」といったようなご回答が多くなってしまい、ネット上でも不評を買っていたかと思います。私自身もご非難、ご指摘を受けていく中で、これから先どうしていくのかが良いものと考えてまいりました。少しコンパクトにはなってしまいますが、皆様のお顔が見える形で、また私の顔もよく見て頂く形で意見の交換を持つべきではないかなどと。

また、市民文化会館の予約がなかなか難しく、選手の始動日と合わせて日程を組むと本日の夜が唯一の空きだったようで、昨年までのやり方で質疑応答により多くの時間を割くとなると、かなり時間が遅くなってしまうということもあり、こういう形を取らせていただきました。少人数ということで、今日お見えの皆さんお一人お一人、できれば何らかの形で一言でもご発言をいただければと考えております。またこのあと新体制発表会がありますが、もし皆様にお時間がありますようでしたら、お時間の許す限りお話しさせていただければと思っておりますので、おつきあいをいただければと思います。

ではまず、意見交換の切り口になるのではないかと考えまして、冒頭はチーム情報、経営データ、皆様から寄せられましたご意見・ご質問、この3点についてご説明をさせていただきます。後で資料をご覧いただきますが、今回158件のご質問をいただきまして、それを類型化したものも用意しております。それに基づいて意見交換に入っていければと考えています。

初めに私の経歴を紹介させていただきます。2004年に日立製作所から転入してまいりました。12月1日付でこちらに来ましたが、ちょうど福岡との入れ替え戦の頃ですね。最初の仕事が福岡への出張でした。その後、業務については常務取締役を経まして、現在と同じような業務等を変わらず続けてまいりまして、現在に至ります。

今日新体制発表会がございますが、そちらに行けないという方もいらっしゃると思いますので、ここでチームの編成をご紹介いたします。
【資料:選手26名の紹介】参考:http://blog.reysol.co.jp/news/2017/015274.html
ここにU-18所属の2選手を2種登録で追加する予定です。

新加入選手について、まずハモン ロペス選手ですが、非常に真面目な選手という印象を受けました。鎌田次郎選手は仙台で一緒にプレーをしていましたが、彼によればトレーニングから一生懸命に取り組む選手だと聞いております。非常に期待しております。
【資料:ハモン選手、2016シーズンの基本スタッツ】

次に、小池龍太選手です。昨シーズンのかなり早い時期から獲得に向けて動きました。年齢も若く、伸び代があります。また、各種のデータを見たときに運動量の高さが魅力でした。右サイドバックとして十分やっていけると判断して獲得しました。
【資料:小池選手、2016シーズンの基本スタッツ】
今回、選手を獲得する際、視覚で捉えて、あの選手はいい選手だからというような見方で獲るのは考え直しました。主観を排除し、客観的に、しっかりとデータと照らし合わせました。この考え方をベースにして獲得した選手の一人だとご紹介しておきます。

次に、ユン ソギョン選手。
【資料:経歴】
韓国代表です。各年代別代表にも選ばれてきており、韓国代表では、以前レイソルに在籍していたキム チャンス選手の逆、左サイドでプレーしていました。プレミアリーグでの経験もありますし、実績は間違いないと思っています。ユン選手も早いうちから注目しておりまして、昨年9月にはデンマークまで強化部長が直接会いに行き、本人の意思を確認していました。情報の公開が遅いのではないかというご意見も頂戴しましたが、相手チームとの関係や契約の事情もあって、元日のリリースとなりました。

次に、橋口拓哉選手。流通経済大学からの加入です。サイズはもちろん、スピードもかなり持っていて、期待できるセンターバックだと思っています。

古賀太陽選手は、U-18からの昇格選手です。サイズもあり運動能力も高いので、将来性の感じる選手ということで注目いただきたいと思います。

■2016チーム基本データ
ここからいくつか昨シーズンのデータをご覧いただきます。
【資料:ボール保持率について】
まずボール保持率について。これはリーグ戦34試合の集計データです。
柏レイソルは保持率に関しては53.4%、18チーム中3位です。対戦相手より保持率が上回った試合は24試合、これは4位。当然、ボールを長く持ったからといってそれが直接勝利に繋がるわけではないですが、年間順位の高いチームが保持率も高いというデータになっています。これは色々な見方がありますが、一つのデータとしてご参照いただきたいと思います。

【資料:ゴール数、シュート数について】
次にゴール数とシュート数。
たまたまかもしれませんが、年間順位が8位、ゴール数のランクも8位です。これも、上位のチームほどランクが高くなっています。

【資料:エリア別進入数について】
次にエリア別の進入数。
ゴール前30m内、ペナルティエリア脇、ペナルティエリア、それぞれに進入した回数の数値です。
レイソルは30m内が8位、これも年間順位が上位のチームほど回数が多い結果が出ています。ペナルティエリア脇(8位)、ペナルティエリア(7位)についても同じ見方をしていただければと思います。
特徴的なものを挙げますと、ペナルティエリア脇については、アントラーズが抜きんでています。一方、フロンターレは年間順位は上の方ですが、ペナルティエリア脇の進入回数がそんなに多くはありません。風間監督のフィロソフィーである、センターから攻めるという特徴がデータにも出ています。

次に昨シーズンから導入しておりますカタパルトと呼ばれる体調管理システムについて。
これは、選手のコンディションの管理に大きく寄与してくれているシステムと考えています。トレーニング中も公式戦時も、ハーネスの中にGPS装置を入れてデータを取っております。GPSから発信するデータをアンテナでキャッチしてパソコンで解析しています。「総合負荷」「高強度反復運動」「スプリント距離」「最高走速度」など、細かいデータを集めています。選手自身にコンディションへの高い意識を促すということと、チームとしてコンディションの良い選手は誰か、悪い選手は誰か、ということを認識するための仕組みです。ここまでがチームの情報です。

ここからは、経営データを見ていきたいと思います。
(Jリーグ公開のデータをご参考ください:http://www.jleague.jp/docs/aboutj/club-h27kaiji.pdf

はじめは、売上高と損益のクラブ間での比較を示したものです。
当社の16年度の決算が終わっていませんので、11年度から15年度までのデータを掲載しています。
まずJリーグで初タイトルを取った11年度のデータを見ていきます。売上高が約35億、利益が1億6千万ほど出ました。ただクラブワールドカップ4位などもあり、11年度、12年度は賞金のボリュームが大きいので、売上高の本来のベースは14年度、15年度の30億前後だと考えております。リーグ全体を見ますと、15年度はレッズが60億円と突出していま。次が40億円台で、FC東京、マリノス、名古屋、鹿島、ガンバ、川崎と続いていきます。レイソルと同じぐらいの30億円前後は、大宮、磐田となります。J1平均が約33億円ですので、平均値までは達していないというのが売上の現状です。

次に、チームにかけているお金、チーム人件費の比較です。
お金だけで勝てるとは思っていませんが、チーム強化費用、投資というところは、常に注目していかなければいけない部分だと思っております。これも11年度を見ていきます。35億の売上に対してチーム人件費は約19億でした。売上に対してどれくらい人件費を使っているかということを割合で見ていきますと、11年度が54%、12年度が57%、13年度から近年は売上の60%以上をチームに投資していることがわかります。

他クラブと比較してみましょう。13年度のデータを見ますと、J1平均は約13億で割合にすると45%。レッズの売上は57億、チーム人件費が20億。対してレイソルは、半分以下の31億の売上で、チーム人件費は21億。チームへの投資額はレッズを上回っています。クラブによって、計上の仕方が違っている場合もあるので、一概に全て同じ尺度で計上されているとは言えませんが、それは誤差の範囲かと思います。チーム人件費が売上の50%以上を占めると、経営が危ないというような話もありますが、そこをどう工夫して凌いでいくかというのが我々のチーム作りであり、クラブ運営のグランドデザインであり、ビジョンだと考えています。レイソルの売上高はJリーグで中位の位置にあります。こうした中でチームのレベルをキープしていくために、チームへの投資はなるべく怠らず、何とかそこに掛ける費用を捻出していくというのがコンセプトになっています。皆様には是非この考え方をご認識いただきたいと思います。

次は、入場者数の比較です。レイソルの平均値を見ますと12年度が1試合当たり13,768人、13年度も12,000人を超えていましたが、16年度を見ると10,728人。当然他のクラブに比べて多くありません。日立柏サッカー場の改修後、キャパシティは15,000人となっていますので、仮にスタジアムの容量に問題があるとしても、J1の平均が約17,000人ですから、スタジアムを満杯にすればJ1平均には近づくことができるという認識を我々は持たなければいけないと考えております。

次に入場料収入の比較です。レイソルの15年度の入場料収入は5億1,800万円。ひとつピックアップして川崎を見てみますと、7億7,700万円。川崎の1試合平均の入場者数が約21,000人とレイソルの11,000人の倍近い数値でしたが、入場料収入では倍ほどの開きはありません。そこに矛盾が生じてきます。招待券の活用等の違いがあるものと思います。レイソルはあまり招待券を配っていません。招待券を配りスタジアムの雰囲気作りを優先すべきだとの考え方もあるかと思いますが、今のところその考え方は持っていません。

売上高そのものがチームの強弱に結びつくというのであれば、収入をあげることを考えなければいけないということは当然です。しかし、先ほどお話させて頂いた通り、収入で下回っていても現場に投資する費用は劣っていないというコンセプトでやってきていますので、今後もこの指針は変えることはできないと思っています。

ここまでが経営データのご説明です。

ここから皆様から寄せられたご質問、ご意見を類型化したものをご覧いただきます。ご意見の多かったものを各項目について頭出しさせていただきましたが、ここから先はフリーな形でご意見をいただきながら進めていきたいと思います。

参加者:
先ほど観客動員数の話があって、ここ数年10,700人前後の平均だと思いますが、スタジアムの収容率で言うと70%前後だと思います。収容率を上げていくためにチームはどう考えているのか詳しく教えて欲しい。アウェイの動員数も関係すると思いますが、毎回ホーム側のチケットが売り切れているわけではないと思います。チケットを売り切っていくために、例えばファンサービスを充実させていくとか、具体的な案があれば教えてください。

寺坂:
大変不真面目だと言われてしまうかもしれませんが、今この時点で具体的な案は持っていません。スタジアムの雰囲気作りとか、選手を後押しするサポーターの数とか、あとはしっかりとクラブが収入を確保していくためとか、入場者数を増やさなければいけない理由がいくつかあると思いますが、ちなみに入場者数を増やさなければならない理由をどうお考えですか?

参加者(さきほど質問された方):
観客動員が増えれば当然チームの収入が増えるだろうし、収入が増えればチーム人件費にもあてられると思います。まず収入が増えないとその先に進めないのではないかと考えています。
あと話はずれますが、試合当日のファンサービスがあまりになさ過ぎて、子供を連れて行ったときには、試合前に退屈してしまいます。私はサッカーを見られれば満足ですが、家族連れで行くと子供はどうしてもサッカーに集中できないし、試合前に何もイベントがないし、一日サッカー観戦に行ったという楽しみ方が家族として共有できません。ファンサービスを充実させれば、ファミリー層も増えていくのではないでしょうか。

参加者:
それに関連してよろしいですか。私は、年に1回等々力競技場に行くのですが、あそこはワクワク感があると思います。あのスタジアムに行くと楽しいです。昨日も新聞に出ていましたが、強力なパーソナリティのある方が企画をしているので、フロンターレはここ数年集客力を伸ばしていると思います。企画力の差が明らかだと思います。社内の組織的な部分はどうなっているのか聞かせていただきたいです。

寺坂:
クラブの体制表をご覧ください。今のお話でいくと、ファンサービスの部分を司るのは営業部や運営部です。このご質問には、お答えの仕方が非常に難しく、誤解を与えてしまう可能性もあるかもしれません。我々はプロのサッカークラブであり、皆様からお金をいただいてサッカーを見ていただく中で、当然サービスは必要です。なおかつ物事は分かりやすくなければなりませんし、感謝もしなければなりません。もちろんそれは認識しております。ただ、形になっていないと言われてしまえば、それは真摯に受け止めなければならないと思っています。

我々が今まで何を考えながらクラブ運営をしてきたか、サポーターの皆様へのファンサービスについて何を最優先に考えてきたかと申しますと、さきほどの方が「私はサッカーが好きで、サッカーを見て、満足できればいいのですが、、、」とおっしゃいました。我々もお子さんたちを飽きさせるのはもちろん本意ではないのですが、それでもまず第一に良い試合をして勝つこと、そこに重きを置いてやってきたのが正直なところです。我々は、収入は中位ですが、チームは上位を目指すことによって、ファンの方に喜んでもらうということを目指してやってきました。ファンサービスという部分は、15人程のこのわずかな体制の中でやっていくのは少々手薄かとも考えておりましたし、これまでもそういったご意見は何度もいただいております。我々なりにサッカー以外のことも楽しんで頂く場面というのも努力をしていかなければと思っております。

観客数を増やすという意味では、アソシエイツというファンクラブを立ち上げて10年になります。最初の頃は目標としていた数字を達成してきたのですが、ここ数年微減しております。今、あったようなお話をしっかりと意識をして、何か皆さんに喜んでもらえるようなことを考えていきたいと思います。もう少しお時間をいただければと思います。

参加者:
アソシエイツのことで質問です。BIGアソシエイツは特典で景品を貰えると思います。一般のアソシエイツは貰えないのが、減って行く要因だと思うのですが。

寺坂:
今回のご意見の中にも、アソシエイツなり年間シート、あらゆる部分で特典が少ないというものがありました。そこは、これから先考えなければいけないと思っています。例えば、何かご要望ございますか?

参加者:
極端な話、年間シートの人はグッズを貰えるが、チケットホルダーみたいなものとかでも貰えると嬉しいです。BIGアソシエイツとの差はあるにしても、入会特典があった方が楽しめると思います。

営業部(熊谷):
年間シートの方には、特典グッズをプレゼントしていますが、一般会員の方には、ホームゲーム来場数に応じて抽選でプレゼントが当たるシステムを現状は取っています。継続や入会では特典をつけていませんが、今回ご意見をいただきましたので、入会特典など何かできるかどうか検討させていただきたいと思います。

寺坂:
検討するというか、やらなければいけないという認識です。

参加者:
自分はアソシエイツに入っているが、住まいが遠いので日立台にあまり来られません。会員に入っている意味があまりないというか、楽しみが少ないです。少し考えてもらいたいです。

参加者:
BIGアソシエイツに入っていますが、プロ野球のファンクラブは景品が選べたりします。それすらもないし、実用性もあまりないものばかり。選択肢を増やして欲しい。

参加者:
良い試合をして勝つことがレイソルにとってのファンサービスの第一ということはよく理解しました。もちろんプロサッカーチームとして勝つことが大事ですし、勝っていた11年、12年、13年、お客さんも多かったと思います。当然勝ち続ければ観客は入りますが、負けた次の試合はスタンドが埋まらないことも多いです。やはり観客が多い方が選手のモチベーションもあがりますし、僕らも応援しがいがありますので、それこそが勝利に繋がっていくんじゃないでしょうか。いつも来る人は当然来るので、初めて来た人にもまた来たいと思ってもらえることが重要だと思っています。去年ファン感謝デーでスタジアムツアーがありましたが、定員が決まっていて参加できませんでした。全ての日にできるかは分からないですが、選手が使っているスタジアムは興味がある人が多いと思うので、スタジアムツアーの頻度を増やして欲しいです。海外のビッグクラブも試合がない時でも何か楽しませようということをしている。何か最後に景品が貰えたり、トロフィーが見られたりするだけでもいい。

参加者:
サービスとは少し違いますが、もう少し宣伝にお金を掛けた方がいいと思います。私は武蔵小杉まで通勤しているのですが、武蔵小杉駅にはフロンターレのポスターがたくさん貼ってあります。試合の告知はもちろん、オフシーズンでもファンクラブの告知など出していました。私の友人が柏まで来てくれますが、試合に来る途中でのワクワク感があまりなよねと言われます。正直常磐線の中にポスターを貼ったりするのは難しい部分もあると思いますが、柏駅に降りても、ビックカメラの大きなポスターを除けば告知などがほとんどないですよね。チームにお金を掛けているのはよく分かっていますが、その内の一部でも宣伝に回してアピールして欲しいと思います。

参加者:
一番それを感じたのが、ACLの広州恒大戦の時です。その時も駅を降りても何にもなかった。生きるか死ぬかの瀬戸際の試合で、バナーなども出していないし、本当に大丈夫かと感じたことがありました。あとサポーターの有志の方々が駅前でビラを配っていると思いますが、本来チームが主導でやるべきことだと思います。選手を使ってでもいいと思いますが、告知活動を積極的にやって欲しい。努力不足ではないかと思います。もう一つ、アウェイチームに座席を与えすぎだと思います。ビックマッチの時など柏熱地帯の2Fなんかは通路まで人が鈴なりになっている。例えばビジター自由席の一部をホームエリアにするなどすれば、気軽に観戦できるのではないでしょうか。そういった見直しも考えていただきたいです。

寺坂:
ありがとうございます。他に何かございますか。

参加者:
本日の新体制発表会ですが、定員に対して倍の応募があったということは半分の人は会場に行くことができないですよね。レイソルにとっても機会損失ではないでしょうか。もう少しキャパの大きい松戸の森のホールやスタジアムなどでの実施は考えていらっしゃいますでしょうか。ジェフは明日フクアリで実施するようですが。

寺坂:
実は今回、スタジアムでの開催も考えていました。ただ、間違いなく寒いだろうという判断で実施には至りませんでした。今のお話はご参考にさせていただきたいと思います。

参加者:
新体制発表会自体の動画配信はこれまでなかったですが、配信環境の問題と質疑応答の部分でのトラブルが理由と聞いています。今回質疑応答がないのであれば、生中継に近い形はできるのではないかと思います。

広報担当(大重)
まず、市民文化会館のインターネット環境について、たくさんの方に視聴頂いた際に、途中で映像が途切れたりというようなことは起こってはいけないと思いますので、きちんとお届けできるかどうか、その面が理由の一つとしてあります。ただし今回、できるだけライブ配信に近い形で写真なり動画をお伝えしようと思っております。昨年よりもなるべく開催中に、会場に来られない皆様にも模様を届けられるようにと考えています。今年はそういう形でやらせていただければと思います。

参加者:
ルヴァンカップ予選は平日開催になると思います。例年19時キックオフですが、19時20分からや30分からにするのはハードルが高いのでしょうか。

営業担当(田中):
私、ホームタウンの担当をしています。21時以降の歓声や照明について、やはり行政サイドにクレーム等が入ることもあり、近隣住民の皆様からご理解が得られにくいという理由がございます。行政に話をした際には近隣住民の理解が得られれば問題ないとの回答でしたが、柏市からは21時以降は...というように常々言われておりました。

参加者:
15分だけでも開始が遅くなれば、スタジアムに来たいという人が結構いると思います。

参加者:
東京勤務の人も多いと思うので、定時に上がることを考えても、19時開始には間に合わない。少しでも遅くできたら、後半からでも来たいと思う人が増えると思います。

運営担当(河原):
先程の話にもあったように、延長戦の際21時過ぎに太鼓の音などで眠れないといったお電話をクラブにも頂くことがあります。そういうこともあって、リスクを気にしており、私たちの中で踏ん切りが付かなかった部分があります。中継の関係で19時と指定になる試合も出てくるかと思いますが、時間を遅らせることはできなくはないと思います。手順は踏まなければいけないですが、検討させていただきたいと思います。

寺坂:
その他サービスの点、何かございますか?

参加者:
アウェイサポーターの友達と、レイソルのスタジアムはフードがかなり少ないというような話が出ております。フロンターレやベルマーレは、公園の中から屋台が出ていたりします。レイソルも日立台公園がありますので、公園の中でスタジアムグルメを出せればフードも充実できるのではないでしょうか?場内だけではなく、公園なども含めてフードやイベントを増やせれば集客もできるかと思います。

寺坂:
フードの話は昔からよくご意見をいただいています。

参加者:
今はアウェイとホームがこれまでの経緯から完全に封鎖されていると思います。例えば、問題を起こさないようなチームの試合の時には封鎖を解除するようなことをやってみるのは難しいでしょうか?

寺坂:
申し訳ありません。そこについては警察のご指導もあって、現状難しいです。

参加者:
私は松戸市民ですが、松戸市は本当にホームタウンエリアかと思うくらいプロモーションがされていません。ホームタウンデーの事前周知も不十分で、当日出している各自治体のブースも他のクラブに比べると弱いのかなと感じます。当日の来場者に松戸市を知ってもらうだけではなく、ホームタウンデーの前には松戸市でプロモーションを強化して、松戸市民にもっと来場してもらうような施策があってもいいと思います。あともう一つが、私は今、年少年中の子供を育てているのですが、近年妻も興味を持ってくれて家族ぐるみで応援していて、私も観戦に行きやすくなりました。妻がレイソルを好きになったきっかけが、雑誌で見た選手の子育て記事やファン感の時のお父さん選手対談で親近感を持ったことでした。財布のひもは女性が握っている場合が多いので、子供を連れて遊べるエリアやフードも子供向けのメニューがあれば、もっと子育て層を取り込めると思います。
もう一点、BIGアソシエイツの特典について、景品のグレードを上げることも大事ですが、平日練習後のファンサービスに行けない人も多いと思うので、選手とコミュニケーションを取れる場を提供するのもありではないかと思います。

参加者:
例えば昔やっていたようにベンチ外の選手がトークショーをしたりはできないでしょうか?

寺坂:
できると思います。ご意見として頂戴します。他にありますでしょうか?

参加者:
ホームタウンの中には活用できる魅力的なものがたくさんあると思います。松戸の相撲部屋や柏にはプロバスケチーム。そういう資源を上手く使って動員に繋げていけるような施策をしていって欲しいです。今集客数はリーグで最下位ですよね。最下位は脱却して欲しいと思います。

寺坂:
お聞きするばかりで申し訳ありませんが、記録は取ってありますので、ご意見は参考にさせていただきたいと思います。ホームタウンの件は、8市それぞれ我々に対する思いの濃淡もございまして少し難しい部分もあることをご理解いただきたいと思います。

参加者:
少し話が戻りますが、スタジアムグルメについてです。今、フードコートは開場の2時間15分前からになっています。例えばもう少し早く解放して頂くことはできないでしょうか?2時間15分の中だと、グッズにしてもフードにしても集中しますが、時間を延ばすことで緩和しますし、お店にとっても売上が増えますよね。

寺坂:
おっしゃる通りです。これから皆様のご意見をもとに考えていきたいと思います。今以上の収入を得るために新たなコストを掛けるより、収入は今のベースを維持しながら工夫をしてやっていこうという考え方でやってきましたので、もっと"好感度を上げ、集客を"というところを最優先はしていませんでした。ファンサービスについては、新たなファンを望む前に、今我々を支援してくれている方々をしっかり大事にしよう、その方々に背を向けないようにやろうということがコンセプトでした。でも、冒頭からご意見がありましたように、特典が少ない、サービスが悪いということにしっかりと目を向けて改善していかなければと思っております。

収入は、そんなに上がりません。例えば、今平均1万人の観客が仮に全試合満席になったとしても、今得ている入場料収入を上回るのは1億円ほどかと思います。1億と言ったら大きな差だろうとお叱りを受けてしまうかもしれませんが、それに関わる営業費用や人的な数を考えたときに、そこに傾注してやっていくというクラブサイズではないと考えております。色々なクラブで色々なサービスがあります。アウェイゲームで各地に行かれる皆さんは、我々が応援しているクラブはあまりにサービスが悪いな、と痛感される場面が多いのではないかと思います。とはいうものの、我々がその部分について非常に体たらくだ、という風には捉えていただきたくないと思っています。本日伺ったお話については何らかの改善をしていきたいですし、今支援していただいている皆さんにずっと変わらずレイソルの方を向いていただけるように努力をしていきたいと思います。

Jリーグの中には色々なクラブがあります。全て同じやり方である必要はないと思っています。各クラブの想いとか個性があっていいのではと考えています。今伺ったサービスなどについては、今後我々の良い個性として定着するように、しっかりと考えて皆様にご理解いただけるような方向に進んでいきたいと考えております。いずれにしても貴重なご意見をありがとうございます。事前に募ったご質問の中では、チームについてのものが多かったのですが、そちらでは何かありますでしょうか。

参加者:
2016シーズンのチームの強みと弱点を把握したうえで今回の新加入選手を獲得したのか、お聞きしたいです。昨年は3名のブラジル人選手が一度もピッチに立たないまま退団に至りました。エドゥアルド選手については、全く無名のパトリック選手に代わって半ば追い出されるような形で放出されました。下平監督の意向に沿って、今回のチーム編成が取られているのかどうかお聞きしたいです。

寺坂:
当然、下平監督の要望に即してやっています。例えば、ハモンロペス選手を獲ってくださいと言われればもちろん要望に応えたいと思います。獲るのは中々難しいですが。昨年の夏場、クリスティアーノ選手についてもそうです。現場の要望に沿って、補強なり編成をしていくのは当然のことです。パトリック選手の件、エドゥアルド選手の件も監督の意向に即して動きました。

参加者:
監督の要望だとしても、前のシーズンに主力だった選手を放出して、代わりに全く実績のない選手を獲るのはどう考えても信じられないような人事だったと思います。

寺坂:
監督の意向であれ、なぜ言いなりになったのですかということだと思うのですが、メンデス前監督がその時点では大切な監督だったからです。

参加者:
今後もそういったことが起こりうるということでしょうか。

寺坂:
それはどうでしょうか。我々の経験値としては残っていますので。ネルシーニョ監督の時にもそういったことはありました。

参加者:
ネルシーニョとメンデスを比較するということですか?

寺坂:
起きた事象について比較をしているのであって、監督としてのクオリティや人間性などを比べているのではありません。当時も監督の意向で放出に至った選手がいました。これから先についても、監督の意向に沿ってやっていくというスタンスには変わりありません。ただ、そのときにあまりにも理不尽な話であれば、我々がその通りに動くということはありません。先程パトリック選手のことを全く無名とおっしゃいましたが、パトリック選手はブラジルの地方の選手権でメンデス監督がタイトルを取ったときに起用していた選手でした。それを鵜呑みにした我々にも問題があったかもしれませんが、この先も監督を優先して選手の獲得をしていくということには変わりありません。

参加者:
今回のチーム構成は大丈夫かなと心配があります。監督は当然好き嫌いがあるので、好みではない選手を起用しないというのも分かります。ボランチは大谷選手がいますが、怪我のときのバックアップできるのかな、とか。最終ラインは若い選手が多く楽しみですが、新しい選手はすぐにレイソルのサッカーができるのかな、とか。たまたま昨シーズンは前線のブラジル人が機能し良い結果が出ましたが、長いシーズンの中で特にボランチについては心配です。

強化担当(広川):
編成や人数でしたり、今のようなお話で皆さんは心配されていると思います。まず、今年の編成の中で私たちが大事にした考え方は、レイソルでしっかりと戦っていくという強い意志を持った選手である、ということです。選手によっては、外も見てみたいというような意志を示す選手もいますので、レイソルで戦いたいという強い思いのある選手でチーム作りをしました。

11月のリーグ戦が終わってから、シーズンについての総括や今後新シーズンに向けてどのようなサッカーをやりたいのか、やっていくのか。監督や選手とも色々な情報交換をしてまいりました。ただ、その結論は『勝つサッカーをしないといけない』『繋ぐサッカーも蹴るサッカーも両方できなくてはいけない』ということ。あとは自分たちの中にボールを持ちたいという考え方があったとしても、当たり前ですが90分間の中でいかに相手よりも多く点を獲るかが大事な話で、そのためには色々なサッカーができなければいけないという話を下平監督としました。ポゼッションは当然していきたいが、相手の良さを消す部分も強めていかないと、我々が目指しているACL出場権には到達できません。

今回、ベースはレイソルで戦いたい意志を持った選手であることと、あとは新たに得点力の部分を補える選手を獲得しました。中盤で言えば、大谷選手と栗澤選手はベテランですし、若い手塚選手も安西選手も、非常に戦う姿勢を持った選手です。中間層の茨田選手と秋野選手がチームを離れることになり不安はあると思いますが、昨シーズン中谷選手や中山選手が伸びたように、私としては不安よりも彼らがいかに伸びてきて、どんなポジション争いが繰り広げられるのか期待をしています。人数的にも試合に絡む割合が多くなりますし、全員が戦力という風に考えております。

参加者:
秋野選手は自分から出たいとおっしゃったのでしょうか。

寺坂:
そうですね。秋野選手は、小学生の頃からずっとここでサッカーをしてきて、トップチームに上がりました。彼自身の言葉をお話しさせて頂くと、ずっとレイソルでやってきて、自分がこの慣れきった環境の中で成長できるのかどうか疑問を持っていると。当然ここで育ってきましたから、ずっとレイソルでやっていきたいという気持ちは持っていると思います。このままだと、自分の伸び代がなくなってしまうのではないかという不安もあるので、他のクラブも考えたいという話でした。

参加者:
将来的には戻すつもりなのでしょうか。

寺坂:
それは本人の意思が大きいと思います。湘南で大成功して本人が湘南の方が良いとなった場合、湘南で成功するということは我々にとっても必要な選手だと思います。そのときに戻ってくれと頼んで、本人がどう思うかです。ただ契約はレイソルに残っています。

参加者:
サポーターの目線からいうと、レイソルが志向するポゼッションサッカーの中で茨田選手や秋野選手を放出してしまったのは痛いというのが率直な感想です。レイソルで戦っていくという意思を持った選手を集めたという方針が見えたのは非常によかったです。中山選手は昨年素晴らしい活躍を見せてくれましたが、今年は世代別代表で不在が多くなりますよね。目標としているACLを目指すうえで、現有戦力で戦っていくのか、それとももう少し手が加わるのかお聞きできますか。

寺坂:
今のところ下平監督との話の中では、ディフェンスラインについては現状の選手たちの伸び代に賭けたいという話でした。確かに危なさはあるかもしれませんが、それに賭けられない選手ではないと思っています。あとは、中盤について、広川部長の方から手塚選手、安西選手も良い選手だと話がありました。報道にあった通り、アタックをしましたが来てもらえない選手もいました。ですが、この体制でやっていこうとなりました。後付での補強については、シーズンが始まってその流れの中で必要があれば、考えていきたいと思います。

参加者:
ユースから上がってきた選手が、そのうち環境を変えたいと言うのは今後も出てくると思います。せっかく育った若手が出て行ってしまうことについて、対策などはあるのでしょうか。

寺坂:
それは当然ないとは言えないと思います。先程、広川部長からも話がありましたが、レイソルの選手として第一に考えたいのは、レイソルで頑張っていきたいという選手です。レイソルのアカデミーで育ってきてトップに上がった選手たちが、最後までレイソルでやりたいと、もちろんそう思っていて欲しいですが、なかなか難しいとは思っていますし、理解をしなければいけないと考えています。選手には契約があるにせよ、出ていく自由がありますし、それは当然のことだというのを前提に選手とは付き合っていかないといけないと思っております。これからもユース育ちの選手が外に出ていくことはありえますが、精神的にもプレーのクオリティ的にも、レイソルにとって必要な選手に対しては、当然引き止めます。ただ、人の気持ちは簡単には動かせないなというのも茨田選手のケースで感じているものもありますので、それを前提に慰留していきたいと思います。

参加者:
スタジアムですが、私はキャパシティよりも、快適性のあるスタジアムをつくっていただきたいです。例えばドリンクホルダーがあればドリンクの売上が増えると思います。あとは屋根がないと、初めて観戦する方にとっては厳しい。ファン層を広げていくような施設づくりをしていっていただきたいです。プレミアリーグ構想もあるので、今のキャパや色々な部分を見ていると、無理だなと思ってしまいます。そのあたりは将来的にどうお考えですか?

寺坂:
アメニティについては大きな工事はできていませんが、今オフも安全対策やお手洗いなど手を加えています。シーズンが始まると改修されたところがお分かりいただけると思います。
プレミア構想の件は、確たるものはまだ耳にしていません。何を基準に参入を集うのかというのも分かっていない段階でそれを考えるのは危ない感じもするなと思っております。30億ちょっとの売上のうち、スポンサー料が大半を占めています。30億のうち13億は日立からいただいているスポンサー料です。その他6億は日立グループが主な相手先となるスポンサーで、当然その他にも地域の中小企業さんからご支援をいただいております。我々のバックには日立が付いているからといって、親が手を出してくれるようなことはありません。日立がいるから何でも何とかなるだろうと思っている方がおられたら、それは全くございません。屋根の話についても、雨の日は本当に申し訳ないなと思うのですが、我々が今持っている環境の中でやっていかなければなりません。サービスが足りなくて観客が増えない部分もあると思いますが、皆様の周りの方々をお誘いいただきながら、我々はそれに報いるクラブになれるように努力をしてまいります。

参加者:
柏レイソルレディースは作って貰えないでしょうか。将来的にでもいいので、考えていただきたいと思います。ちばぎんカップで前座試合もできると思います。

寺坂:
今のところは考えていないのですが、参考にさせていただきます。

参加者:
選手補強について、若手選手のところで大抵はアカデミーから引き上げるか、今回の橋口選手のような大卒選手が多いですが、高卒ルーキーはなかなか獲っていません。この前の高校選手権を見ていても凄い選手がいるなと思いましたし、レイソルに来てくれないかなと。実際、強化部の目に留まらないのか、それとも違う要因があるのですか?

寺坂:
高校生年代については、アカデミー出身の選手を使っていこうというコンセプトがありますから、高校サッカーについてはあまり目を向けていなかったというのが正直なところです。我々でしっかり選手を育てていかなければという思いはありますが、ただそれだけでいいのかということもあります。例えば今のレイソルユースの選手と青森山田高校の選手を比べて、山田の選手はたくましいなと感じたりもします。我々も頭の中を切り替えて、柔軟にやっていかなければいけないと思っています。

参加者:
Jリーグの賞金がDAZNの放映権料によって上がるという状況で、各クラブの補強が冒険的になっているなかで、レイソルは既定路線という印象があります。その点でサポーターにはモヤモヤ感があるかと思いますが、賞金を狙って、リーグを勝ち抜いていこうという流れには乗っていかないのか。今後を含めてどうなのでしょうか。

寺坂:
10億円という賞金は、意識はしていません。

参加者:
今年の目標はどこに設定しているのですか。ACLでしょうか。またそれはここ数年変わらず続けていくのでしょうか。

寺坂:
目標は、ACL出場権というところになります。クラブとしてもそうですし、監督もその目標を立てています。レイソルが過去にどこまで行けたかというところで、ACLのベスト4でしたから、目指すところは、行き着いたその先だと思っています。あとは国内でタイトルを獲って、ご褒美のような形で出場できたクラブワールドカップで経験できたことは選手もクラブとしても非常に大きいものでした。次は自分たちでしっかりアジアを獲って、という方向です。

参加者:
ACLに出場できたとして、現状で(スタジアム基準に満たない)日立台で開催できるのですか。

寺坂:
今のままでは開催できません。ここで開催できる手立てを、自ら借金をしてでもやらなければいけないと思っています。ただ、確たる基準がまだ出てきていない。30cmの背もたれが5000席以上なければいけないとか、伝わってきてはいますが。選手たちがACLの権利を獲ってくれたのに、ここで試合ができないというのはあってはならないことだと思っています。

参加者:
工藤選手の広島加入の情報がつかんでいたのでしょうか?編成上であえて声をかけなかったということでしょうか?

寺坂:
情報をつかんでいなかったという状況です。

参加者:
先日、ツイッター上で、アカデミーの選手がフォロワーを増やすために、フォローしたり解除したり、またブロックしたり、ということをしていたと聞きましたが、SNSの教育はやっていないのか。あとレイくんのツイッター設定がよくわからない。ひらがなばかりでは読みにくい。あとは誤字脱字をなくしてほしい。

育成部(小田切):
去年、そのようなことがありました。JリーグからもSNSについての教育資料が届きますので、それを活用して、これからも指導をおこなっていきます。

広報グループ(大重):
レイくんのツイッターについては、レイくんにそのように伝えさせていただきます。誤字脱字については、チェックをしっかり行って、ないように努めてまいります。

参加者:
最後に、前回のサポーターズミーティングで寺坂GMが「吉田達磨体制が頓挫してしまった責任は、メンデス監督が体制を作ることで果たしたい」とおっしゃっていました。メンデス監督によるチームが短期間で崩壊し、そこから下平監督以下、現場によって何とか持ち直すことができましたが、強化部とGMは2年連続で監督が交代するという混乱について、どのように責任を感じ、前監督の体制をどう総括して、今後につなげていきたいと考えているのですか。メンデス監督の体制が短期間に終わった責任はどこに行ってしまったのでしょうか。

寺坂:
それはメンデス監督の責任ではないでしょうか。私や強化部の責任がなかったとは言いませんが、メンデス監督の個人的な事情でした。さきほどチームが崩壊したという話がありましたが、それはどこからどういうふうに聞かれたのでしょうか。

参加者:
例えば、エドゥアルド選手の件や、自分が知っている選手を連れてきて、それを使わないというのは、メンデス監督がレイソルを離れたあとにもおこなっているらしいです。チームが混乱していたという状況で、強化部はメンデス監督個人の問題として片づけて、前に進もうとしているのですか。監督の意向に沿うことで、チームに混乱をきたすことが今後も起こりうるかもしれない。その対策は考えているのですか。

寺坂:
もちろん事前の調査は必要です。ただ難しいのは、監督としての経験値や実力がある人に託すというやり方もあるでしょうし、期待値をもって新しい人にやってもらうというやり方もあります。人事は責任をもって我々がやっておりますし、我々の見当で、なおかつ組織的に決定して選んだ人間がなかなかうまくいかなかったということは、ありえることです。問題はそのあとをどのように処理していくかというところが、私は大事だと思っています。これは私個人の考え方かもしれませんが、監督交代の件について、インターネット上でも非難を受けてきました。寺坂の責任と言われ、もちろんそう感じるところもありますが、寺坂が勝手に決めた、と言われることに関しては納得がいかなかったです。強化部からの提案について、各担当で検討し、取締役会で決定される。会社として当然のことです。その意味で選択した根元にいる私に責任があるというのは当然ですが、誰に責任があるのかということについては会社全体に責任があるし、メンデス監督の件については、メンデス監督に責任があるということです。メンデス監督の家庭の事情で、彼はここを去った。なぜ、メンデス監督の責任によってチーム内に混乱があったとおっしゃられたのかはわかりませんが、その意味では責任はメンデス監督にあると思います。


皆様にはお寒い中お越しいただいたのにもかかわらず、満足いただけるような意見交換会ではなかったかもしれませんが、今日いただいたご意見はしっかりともう一度検証し直して、何らかの形でお見せしたいと思います。本日は大変ありがとうございました。

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