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2006年01月29日(日)
柏レイソルサポーターズカンファレンス議事録 その1


1月29日(日)に開催いたしました、柏レイソルサポーターズカンファレンスの議事録を公開いたします。

日時:2006年1月29日 日曜日 9:30〜11:40
会場:柏市市民文化会館大ホール
来場者数:約1000名


ナラヨシタカ氏(以下ナラ)
開会を前に、皆様にお願いを4点申し上げます。
一番目は、このサポーターズカンファレンスは、柏レイソルを愛するサポーターの皆様とクラブとが率直に意見を交換し合い、柏レイソルをよりよいクラブにす るための方策をともに見出していきたい、そのために開催されます。進行を妨げる行為や誹謗中傷、罵声は、ぜひ慎んでいただくようご協力ください。場合に よっては、ご退席いただくこともございます。
二番目は、本日のサポーターズカンファレンスについての動画、静止画、音声等を撮影、録音し、個人のホームページ等で公開することはご遠慮いただきたいと 思います。本日の議事録は、クラブが責任を持って、近日中に柏レイソル公式ウェブサイトにて全文を公開するとのお約束をいただいておりますので、どうぞご 協力いただきたいと思います。
三番目は、本日は、新聞・雑誌・テレビ等プレスの方々にもご取材をいただいております。これは、オープンの場で、実りある意見交換の場としたいというクラ ブ側の意向と聞いております。ただし、個人情報保護の観点から、個人が特定できる写真の撮影はご遠慮いただくことを、プレスの方々にあらかじめご承諾いた だいているとのことですので、ご理解をいただきたいと思います。
最後、四番目は、会場内は禁煙となっております。お煙草は所定の喫煙所でお願いいたします。また、携帯電話はマナーモードに設定のうえ、通話はご遠慮いただきたいと思います。
以上4点、ぜひご協力をお願いしたいと思います。

それでは、時間となりましたのでサポーターズカンファレンスを開会いたします。それではここで、本日トレーニングのために参加できなかった、北嶋秀朗選手と石崎信弘監督のビデオメッセージをご覧いただきたいと思います。

北嶋秀朗選手

サポーターの皆さんこんにちは。今日はそちらに行けなくて申し訳ないです。J1昇格を目指して、選手が一丸となって苦しい練習を頑張っていますんで、今年
1年、厳しいときもあったりいいときもあったり、たくさんあると思うんですけど、サポーターの皆さんも一緒に戦っていただけると僕たちも心強いですし、ぜ
ひ皆さんと勝利を分かち合いたいんで、今年1年、一緒に戦いましょう。よろしくお願いします。

石崎信弘監督

サポーターの皆様、おはようございます。今年から監督をやる石崎です。今日は練習のため、そちらにうかがうことができません。大変申し訳なく思っていま
す。今年1年、チーム一丸となって、J1復帰を目指して戦います。サポーターの皆さんも、一緒に戦いましょう。よろしくお願いします。

ナラ

ありがとうございます。改めまして、朝早くから皆さんありがとうございます。普段はスタジアムDJとして、またbayFMのレイソル応援番組「レイソル
オーレ」を担当しております。DJのナラヨシタカと申します。本日の司会を務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。

本日は中身のある話し合いをしたいと思っています。それではまず、本日のプログラムについてお話いたします。この後、柏レイソルから皆様へのご説明がござ
います。時間は10時までの30分を予定しています。その後、パネルディスカッションを行います。こちらは10時30分までの30分間を予定しておりま
す。その後質疑応答を行い、11時30分閉会の予定です。

それでは、柏レイソルからの出席者をご紹介いたします。株式会社日立柏レイソル代表取締役社長 小野寺重之、柏レイソルゼネラルマネージャー 竹本一彦、株式会社日立柏レイソル取締役事業統括部長 寺坂利之、以上3名でございます。よろしくお願いします。

それではまず、株式会社日立柏レイソル代表取締役社長 小野寺重之より、ご挨拶ならびにご説明を申し上げます。

小野寺重之社長(以下小野寺)
皆様おはようございます。早朝よりお集まりいただきまして、まことにありがとうございます。
カンファレンスを開催する前に、一言お詫びを申し上げます。皆様には昨年来、ご心配ならびにご心労をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。お かげさまで、先週末には、今季の選手、スタッフの陣容がかたまりまして、2月1日からのキャンプを前にして、チームは待機している状況です。この1ヵ月半 の間に、チームは大変貌を遂げました。主力選手がチームを離れる一方、強い決意と信念を持った多くの選手が入団してまいりました。この新チームは、生き生 きとして躍動感があります。それに意を強くしながら、私たちフロントも変わろう、変えようという合言葉の下に、ただいま改革に取り組んでいるところでござ います。この改革は、皆様のご協力、ご理解を得ながらやっていきたいと思っております。この後、時間をいただきまして、この改革のあらましについて、クラ ブの基本コンセプト、それから活動方針等をご説明いたします。その他、今日は忌憚のないご意見をいただきながら、より良いカンファレンスにしていきたいと 思っています。どうかよろしくお願いします。
では、続きまして、ご説明に移らせていただきます。
カンファレンス開催の意味でございます。一つ目は、再出発の意味を込めて、サポーターの皆さんと話し合いたい、一方通行でなく双方向のコミュニケーション をとりたいということが一つでございます。もう一つは、これまでの反省と、レイソルのよりよい将来を築くための意見交換の場としたい、この2点が開催の意 義でございます。
なぜ今なのか、ということでございますが、私がレイソルに来て3年が経ちますが、大きな反省は、ひとつになれていなかった。大きな反省でございます。これ はクラブだけでなく、クラブを取り巻く内外で、クラブ、地域、サポーターの皆さんとやはりひとつになれていなかったというのが大きな反省でございます。や はり、そうしたことがJ2の降格、日本一プロジェクトの頓挫、それから乱闘事件、そうした結果を生じていると。私はそう考えます。なぜひとつになれなかっ たのか、というのをいろいろ分析してみました。要因には、人的、技術的、組織的、物理的、とありますが、大きく分ければこの5つ(共通認識できる「指針」 欠如、コミュニケーション不足、愛情の欠如、偏見・思い込み、信頼関係の欠如)になるのではないか、と。やはりコミュニケーションが不足しているのがひと つと、やはりみんなで共通して意識できる指針を築いていなかったと。それにより、愛情が欠如したり、偏見・思い込みが、最終的に信頼関係が薄れる。そう私 は感じております。
では「ひとつになるためには」ということでございます。やはりクラブの指針、方向性を策定するというのがひとつであります。もう一点はコミュニケーション の活発化。こうしたカンファレンスの開催、サポーターとの対話の機会を設けさせていただきたい。ということだと思います。このふたつの今後実施していくに あたって、私どもクラブの内部も改定いたしているところでございます。
いろいろとクラブのなかで話し合い、議論し、基本コンセプトと活動方針を今回策定しました。
基本コンセプトは、
私たち柏レイソルは、常に愛情と敬意、感謝の気持ちを込めて「強く、愛されるクラブ」づくりにまい進します
ということでございます。
私ども柏レイソルは、この柏の地に誕生いたしまして、ホームタウンの多くのみなさまに育まれてまいりました。それは、あたかも家族の一員であるかのよう に、温かな愛情に支えられてきました。私たちはいま、あらためて家族という言葉にこだわります。日常の喜怒哀楽をともにわかちあい、互いに愛情をそそぎな がら、歩む家族の姿こそが、我がレイソルが目指すべき道であると確信します。そのために家族の一員として必要なこと、それは「おもいやり」と「ありがと う」の気持ちです。
私たち柏レイソルは常に「おもいやり」と「ありがとう」の気持ちを大切にしながら「強く、愛されるクラブ」づくりにまい進します。
では、強く、愛されるクラブとは。
やはり、レイソルは強くなくてはならないと思っています。家族のために最善を尽くし勝利することが使命です。ホームタウンを代表、日本を代表、アジアを代表して世界に冠たるクラブになるために、不断の努力を続けます。
もうひとつ、レイソルは愛されなくてはならない。家族愛に支えられるクラブです。夢や希望、感動をともに分かち合い、その存在は家族みんなに支持されなければなりません。常に正義を全うし、社会貢献を果たしたいというふうに思います。
活動方針でございます。強く、愛されるクラブになるために、開かれたクラブを目指します。プロスポーツクラブとしての社会的責任はもとより、公共性、公益 性を踏まえて様々なご意見や要望を尊重し、適時適切な情報発信を実現することで透明性の高い組織を目指します。二点目でございます。世界に羽ばたくクラブ づくりに最善を尽くします。ホームタウンのシンボルとして、またエナジーの源として、常に誇りと向上心をもって最大限の力を発揮し、世界に羽ばたくクラブ となるために、最善を尽くしてまいります。三点目。まちづくり、ホームタウンの活性化に尽くします。尊厳と品格を保ち、サッカーを通じた豊かなコミュニ ケーションで健康増進、青少年の健全育成、国際交流など、ホームタウンの活性化に尽くします。
もう一度申し上げます。私どもクラブの基本コンセプトは、
私たち柏レイソルは、常に愛情と敬意、感謝の気持ちを込めて「強く、愛されるクラブ」づくりにまい進します。そのためには、これらの活動方針を実行していきます。
ひとつは、開かれたクラブを目指します。ふたつは、世界に羽ばたくクラブづくりに最善を尽くします。みっつめはまちづくり、ホームタウンの活性化に尽くします。。
基本コンセプトを念頭におきながら、活動方針をやり遂げていく所存でございます。そのためには皆様方のご協力とご理解を得ながらやっていきたいと思いますので、今後ともどうかよろしくお願いいたします。

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