一足先に。
新人研修組引率の為、本隊より一足先に帰国します。
新人の鎌田、村上、大津、プラスユースの酒井。
一人も脱落することなく、グアムキャンプを乗りきった四人は
疲労もピークだとは思うけどで、充実したいい顔になってる。
最初は、プロの厳しいトレーニングについていけるか心配だったけど、
みんな、よく頑張ってくれたと思う。
現場スタッフも褒めてたよ。
次郎は、フィジカルトレーニングでも、先頭にたち、よく声も出すし
みんなについていくってよりは、十分チームを引っ張ってた。
特別指定選手として、チームには馴染んでいたこともあるけど、
積極的に自分をアピール出来ていた。
村上も、オフの期間中にしっかりトレーニングを積んできたようで
フィジカルトレーニングも難無くこなし、心配してた怪我も
今のところは問題なかったし、徐々に自分の持ち味を発揮してきている。
まぁ、大卒の二人は経験もあるし、ある程度大人だから
そんなに心配はしてなかったけど。
心配だったのは、高校生の二人。
大津は、高校卒業を控えた高3だし、酒井はまだ高2だからね。
自分も高校生の時にプロのキャンプに参加したことがあったけど、本当に辛かった。
練習についてくのがやっとで、自分をアピールすることなんて全然出来なかった。
それから考えたらこの二人は、よく頑張ったと思うよ。
特に大津は、
「筋トレなんてやったことないっすよ」
って言ってたけど、みんなと同じメニューをきっちりこなし、
ボールを使ったトレーニングでも、みんと同じレベルで問題なく出来てた。
ユースの酒井も、ヘロヘロになりながら、全メニューをこなし、
一生懸命みんなについていこうって頑張りが伺えた。
今のレイソルは、一人一人が強くなろう、上手くなろうって空気がびんびん流れてて
それに引っ張られるように、新人や新加入の選手も影響され
すごくいい雰囲気でトレーニングが出来ていると思う。
怪我人が多く、全員でトレーニングできなかったのは残念だったけど、
全体の底上げができたんではないかな。
フィジカルのトレーニング中の古邊コーチの言葉が印象的だった。
「いいかー、手を抜くなよー!サッカーやりたくてもやれない奴はいっぱいいるんだぞー!」
「J1でやりたくてもやれない奴もいるんだぞー!」
「サッカー出来ること幸せに思えー!」
確かにそうだ。サッカー出来ることを幸せに思わないと。
それを聞いたチュンソン、
「でも、これサッカーじゃないし…」
と、ポツリと愚痴をこぼしてけど。
まぁね、ずっと走ってばっかりだったもんな。
もっとボール使ったトレーニングのほうが楽しいもんな。
でも、この苦しいトレーニングを積んでからこそ、サッカーが出来るわけだからね。
そういうチュンソンも、負けず嫌いを十分に発揮して、めちゃくちゃ頑張ってたけど。
このキャンプの成果がどう出るかは、わからないけど
暑いグアムで、歯をくいしばって、やったことは、必ず報われると信じてるよ。
新人は、とりあえずおつかれさん。
今度は、新人研修頑張ろう。
たくさん講義があると思うけど、寝ないように!
それと、古邊フィジコから渡された、スペシャルメニューもしっかりこなしてこいよ。
では、今から日本に帰ります。
SHIMO