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2006年01月29日(日)
柏レイソルサポーターズカンファレンス議事録 その3

◎パネルディスカッション

ナラ

まずは出席者をご紹介したいと思います。まずは根っからの柏レイソルサポーターです。昨年からレイソル公式HPでコラムも書いているパッパラー河合さんで
す。そして地元のケーブルテレビ、J-COM「レイソルタイム」で司会を担当してレイソルにも造詣の深い岡田亜紀さん。そして社団法人柏青年会議所でレイ
ソル昇格時の署名活動をはじめ、永年レイソルとまちづくりの関係をよく知る元・第34代理事長竹澤雅彦さん。以上3名がゲストパネラーです。

岡田亜紀さん(以下岡田)

補強の部分について、どういう選手を取ったのかというのはわかったんですが、どういう狙いでこの選手たちをとったのかというのを、みなさんもよくわかってない方も多いと思うので、そのへんを具体的に教えてください。

竹本

昨年度、入替戦、そして天皇杯が終わったのがレイソルは非常に遅くて、12月17日でした。そこで監督の変更も遅れておりまして、私自身も代わったのがあ
りまして、チームづくりを始めるのが遅かったというのが反省点です。そのなかで石崎監督を選び、J2リーグを戦うというなかで、石崎監督が使いやすい選
手、そして石崎監督のもとで慕ってきてくれる選手があります。そのエネルギーをまずひとつ、大切な選ぶもとにしました。石崎チルドレンと呼ばれていますけ
れども、そういう選手をやはりチームの中に加えようと。それと、移籍で抜けていく選手が非常にまだ明確な段階ではわかりませんので、残ってほしい選手には
慰留を続けまして、誰が残ってくれるのか、不明確だったのが12月です。1月になっていろんな結論が見えてきましたが、そういうなかで、やはりその抜けた
選手のポジションをとってこなければいけない、復帰させなければいけないという作業がありました。チームを考えていくなかで、チームの中央のライン、
GK、DFの真ん中、ボランチ、攻撃的なハーフ、センターフォワード、攻撃の中心というとこをしっかり抑えておきたいという気持ちでした。そこの選手を決
めるのが遅くなったのは事実なので、ここになんとか選手を持ってきたいという気持ちで、そこを加味しながら先ほどの選手たちの陣容になりました。今年は若
手に切り替えつつ、このチームをベースに、来年それにプラスをして戦っていきたいと考えながら、思いきったリセットも必要かな、というなかで判断させてい
ただきました。

岡田

私なんかは記者会見を拝見させていただいたので、どういうポイントで補強したんだな、と大体はわかっていたんですけれども、サポーターの皆さんはこの選手
が入ってきたという情報はわかるけれども、どういうポイントで選んできたという今のようなことをお話いただけないとわからないと思います。先ほど、開かれ
たクラブとおっしゃいましたけれども、こういったカンファレンスの場をもっと設けたほうがいいと思う(会場拍手)。去年は、社長や監督が出てきてほしい場
面で出てきてくれなかったじゃないですか(会場拍手)。もしかしたら、出てきたことによってより混乱を招くと思っていらしたのかもしれないですけど、実際
出てきてしゃべって言葉を聞かないと、みなさん納得しないと思うんですよ。なので、今年はカンファレンスもそうですし、社長自ら、皆さんが出てきてほしい
ときに出て、お話いただけるのかという部分はどうなのかな、と。

寺坂

昨年は皆さんとの対話の場面で非常に不足していたと真摯に反省しております。それをどういった部分で今シーズン以降担っていくのかというのを、冒頭の社長
の説明でもありましたとおり、組織の改変のなかでファンサービスを専任で実行してもらうところを作っております。カンファレンスは2度目ですが、やはり普
段の対話がすごく大事だなと非常に感じております。ですから、開かれたクラブということで、クラブの玄関が常に開け放たれているというようなかたちをとっ
ていきたいと思います。何か事がおきたときにお集まりいただくとかそういうことではなくて、我々社長以下スタッフが普段の対応を大事にしていきたいし、形
として実行したいと考えておりますので、ぜひよろしくお願いします。

ナラ

別のところをつくって、柏レイソルとサポーターがコミュニケーションを取れる部署ということで。

岡田

ここで言っていただいたからには必ず実現をしてほしいですよね、河合さん。

パッパラー河合さん(以下河合)

はい、あ、はい。入替戦でね、小野寺社長が謝ってたじゃないですか、真ん中で。みんな辞めろ辞めろって言って。責任取れとか。それから、社長のコメントが
なかったじゃないですか。さっきも話をしたんですけど、社長話が下手なんだな、と。なんかこう僕も見てたんですけど、一生懸命しゃべってるのはわかるんで
すけれども、こうわかりづらいと。僕らはサポーターなんですけれども株主じゃないから、人事権はないわけですよ。辞めろ辞めろって言っても社長を決めるの
は別の方なわけで。だから社長は「僕はこうしたいんだ」「レイソルをこうしたいんだ」というのを伝えてくれれば、僕らも納得するわけですよ(会場拍手)。
まあそれでも「辞めろ」って言う人はいるかもしれないけど、100%全員の信任を得るということはないと思うけれども。フロントは責任取れ、とか横断幕が
毎試合毎試合出るのは、気持ちも良くないですよね。出すほうもよくないだろうし、みんなが気持ちよくない。来年そういうことがないようにするためには、ホ
リエモンじゃないですけど、ホリエモンがだめになって新しい社長が出てきたときに僕ちょっとテレビで見ていたんですけれども、ちょっと5分間のインタ
ビューだけですけれども「このひといいひとだなぁ」と思ったんですよ。そういうね、小野寺社長の人となりというか、熱い思いをもうちょっと知りたいところ
なんです。まぁ、ここは議論の場ということで、もうひとつこれは提案なんですけれども、カンファレンスやるのもいいんですけれども・・・あ、これは後でい
いです。

ナラ

ぶっちゃけた話、社長のそういった話を聞きたいですよね。

河合

そうですよね。

ナラ

パッパラー河合さんから「話下手」ということが出ましたけれども。

小野寺

ほかでは話は上手いと言われるんですけれども、河合さんだけなんですけれども(笑)。実は私は東北の生まれなんですけれども、公の場で話すことも多いんですけれども訛りも入っておりまして。

河合

いや、入ってないですよ。

小野寺

そうですかね。やはり話をするにおいて、誠実に伝えるというのをもっともっと勉強しなければいけないと思っております。パッパラーさんともこれが2回目の
お会いする機会なんですけれども、先ほどもありましたように、あらゆる場で顔を出していない、HPで文章だけ書くというふうに思われている。やはり今後は
いろいろな窓口を組織としてつくりまして、お話をできるようにしていきたいと思っております。

河合

僕は広報の横井さんと毎回コラムのやりとりをしてお話させていただいているんですけれども、去年の途中から成績が悪くて社長や監督を糾弾する声があがった
ときに、「この人どういう人なの?」って聞くと社長室だとすごい語るって言うんですよ。でも人前に出ると、違うって言うんですよ。僕もお会いするの2度目
なんですけれども、1度目はもう1年以上も前かな。壮行会で、会ったって言っても一言二言交わすくらいで。全然関係ないんですけれども、小野寺社長はあま
り詳しくないんですけれども、野球部出身ですよね。僕も友達と話すんですけれども、野球部なのにサッカーの社長やってて、違和感ないのかな…って(会場拍
手)。

小野寺

違和感ないかって話ですけれども、やっぱりスポーツは相通ずるものがすべてありますから。当初は戸惑いもありましたけれども、いまはもう全然戸惑いもございません。スポーツとしての相通ずるものがありますので、それは同じだというふうに思っております。

河合

わかりました。



ナラ

河合さん、あとはですね。社長の一番最初のお話で、反省という部分が非常に出てきたんですけれども、たとえば追求だったりするところはいかがですか? こ
のあと、サポーターの皆さんからもいろいろとご意見が出ると思いますけれども、追求という部分では、社長がこれから改革をしてくれるということでよろしい
んですよね。改革をしてくれるというところからスタートしたほうがいいんですよね。

河合

もちろん。僕は球団経営とか戦術のことはよくわからないんですけれども、レイソルが柏にあるから。そこが出発点なので。小野寺社長が好きだから応援してるわけでもないんですよね。

ナラ

柏が好きだから応援してるんですよね。

河合

社長がレイソルのために一生懸命やってくれると言ってくれるのなら、僕もまた応援するし。その言葉が聞きたいというか。いつもこうムスっとしているし
(笑)。要するに、さっきも出ていましたけれども、お互いの相互理解がないわけですよね。サポーターも「どんな人なんだろう」だとか。僕から見ると、フロ
ントはサポーターを恐れているように見えるんですよ。「今度どんなこと言われるんだろう」とか、暴れられるんじゃないか、とか。そういうのにビクビクビク
ビクしているように見えて。だから逆にね、フロント側も「こういうことはするな」とか。ナラさんはよく「野次を飛ばすな」と言ってますけれども。レイソル
サイドからも、言うことは言う。いきなりは無理なんですけれども、そういうことも今日を出発点としたほうがいいんじゃないかな、と。

ナラ

竹澤さん、どうでしょう。ここまでパッパラーさんの独壇場でしたけれども。

竹澤雅彦さん(以下竹澤)

私が感じているのは、例えば小野寺社長、役員、社員、スタッフの方々、みなさんご自身の生業として、お仕事としてやっていらっしゃるわけですから、通常、
適当にやっている方は、今日ご来場の方のほとんどがお仕事をなさっていると思うんですけれども、ご来場いただいている方で適当にやっているという方はこの
ご時世ですからそうそういらっしゃらないと思うんですね。みなさん必死のはずなんです。で、やっぱりその私たちサポーターもですね、仕事としてやってい
らっしゃる方に最低限敬意をはらう必要があるのではないかと思うんです。先ほどの「社長やめろ」とかいう横断幕を出すですとか。私たちがスタジアムでサッ
カーを見るとか応援するとか、というのはあくまでもホビーじゃないですか。自分の生業として、プロとしてやっているわけではないんですよね。ただ社長も
チームも監督もみなさんプロとして、仕事としてやっていらっしゃる。もちろん何かあれば責任を取らなければいけない立場なんですよね、それぞれ。ところが
私たちはいくら熱く応援していたとしても、あくまでもホビーなんですよね。ですから、そこは私たちはあくまでも敬意をはらわなくてはならないと思うんで
す。

それから、もう1点は先ほど社長のプレゼンのなかで「強く、愛される」とありました。現状で十分愛されていると思うんです。日曜日の朝からこれだけたくさ
んの人が集まるんですから。普通、みなさんもお仕事をされていて、お客さんにこれだけ怒られたら、もう仕事もらえないと思うんですよね。でも降格しても朝
からこれだけ集まっていただけるということは、十分愛されていると思うんです。ないのは、「強く」のところだけだと思います。(会場拍手)おそらく、ここ
に集まっていただいている皆さんもですね、われわれパネラーも愛し続けることはできると思うんですよね。でも強くしていただくのは、小野寺社長以下スタッ
フの皆さんにしかできないんです。ここはもう今日、皆さんが一番望んで来られているところだと思うんです。

双方向のコミュニケーションと先ほどありました。こういったカンファレンスをこれかもやっていかれる。大切なことだと思います。どんどんやっていただけれ
ばと思います。今日こちらに出席させていただくことになって、まわりの人と話をしていたら、「いや行きたいんだ、でも行けないんだ」という方が結構いらし
たんですよね。シーズン通して何回かやっていけばいろんな方が来られるかもしれませんけれども、たとえば日曜日が一番忙しいという方もいらっしゃるでしょ
うし、お子さんが具合悪くて外に出られないという方もいらっしゃるでしょうし、様々な方いらっしゃると思います。双方向のコミュニケーションをとられると
いうことであれば、これは伺った話なんですけれども、スタジアムに行かれたときですとか、ホームページを通じてですとか、クレームを投げかけたときに無し
のつぶてだったと。これは単方向のコミュニケーションなんですね。たぶん、このなかにもそういうことをされた方、いらっしゃると思うんですけれども。こう
いう大規模なカンファレンスももちろん大事だと思うんですが、本当にこう小さな、例えば「あそこのゴミ箱が壊れてて不便」だとか「トイレの水の流れ方がよ
くない」とか、そういう小さなことに真摯に応えていくのが、双方向コミュニケーションの積み重ねなんじゃないかと思うんですが。これはどなたかにお聞きす
るのではなくて、みなさんはどう思われますでしょうか。

(会場拍手)

小野寺
いまありましたように、そういうところでの欠如が見えたということは、私どもおおいに反省しておるところで、今後はできるだけそういう質問にお答えしていきたいということを基本ベースに考えていきたいと思います。

ナラ

先ほど、サポーターとの連携という話が出ましたけれども、河合さん。もっともっと連携していくために、どんな方法が考えられますかね。

河合

浦和レッズに「浦議」とかいう掲示板があって、そこで活発に意見の交換が行われていて。それは確か公式ではなかったんですけれども、そういう場があっても
いいんじゃないかな、と。公式であればベストなんですけれど。現状ではメールだけですよね。読んでるって横井さんは言うんですけれども。

ナラ

メールが届いてるかどうかもわからないですしね。

河合

そうですよね。僕が感じたことは、ゴール裏がメインとなって応援をしているじゃないですか。ゴール裏が「こうしろ」って言うと、なんていうのかな、レイソ
ル側が声が大きい人の意見を聞いてしまうという感じがするんですよ。結局、90%の人がメインスタンドだったり、バックスタンドだったりする人で、もっと
そっちの人を大事にしてもいいんじゃないかと思うんです。(会場拍手)

寺坂

ただいまの河合さんのお話、我々も本当にもっともだというふうに感じております。一部の声の大きい方という捉え方を、皆さんされていると思うんですが、我
々が目を向けなければいけないところ、つまりは、そっとスタジアムに足を運んでいただいて、そっと応援していただいて、いつまでもレイソルを応援してくだ
さる方々。一方的な意見のやりとりという話がありましたが、そういう静かだけれどしっかりレイソルを愛し続けてる方々の意見をどういうかたちでキャッチ
アップしていくか。いまネット上でという話がありましたけれども、手法も含めて出来ることから始めていきたいと思います。竹澤さんのほうからは生業として
我々がサッカークラブを運営しているという話がありましたが、我々にとっては、サポーターの方々すべてがお客様なわけですから、そういう意味ではまんべん
なく、我々から見たらスタンドが一体となってくれればいいと思いますし、その方向に向けて、いろいろとご意見を汲み取りながら、そういうかたちになれるよ
うに、しっかりと運営しなければいけないと思っております。

河合

全然関係ないこと聞いてもいいですか?

ナラ

ダメです(笑)。

河合

すごい気になるんですけれども。蒸し返して悪いんですけれどもね、なんで早野監督を代えなかったのか・・・。

小野寺

早野監督を何故代えなかったのか。決して漫然としていたわけではございません。早野監督とは私も何回も話し合いながらずっと来ておりまして、そのときではベストだと思ってやってきておりまして、決して何もせずに手をこまねいていたわけではありません。

ナラ

あの入替戦のときとかは、外国人選手の起用ですとか、ちょっとね、ありましたよね。その前もそうでしたけれども。こういうスタメンを作ってきたというところで、うーんいけるのかな…と。結果論ではもちろん、だめだったわけですけれども。

河合

そうですよね。でも代えるタイミングとしては夏くらいしかないんですよね。よくわからないですけれども。

小野寺

ちょうど夏のHOT6の前に新潟で合宿をいたしまして、そのときに早野監督ともいろいろ話しまして、選手とも話をしました。それで監督もコミュニケーショ
ンを図るようになって、あのHOT6のときにはなんとか乗り越えられたと。そのあといろんな浮き沈みがありましたけれども、先ほど言いましたように、監督
とは常に話をしながらいままで来たんですけれども。その時点ではよかったんですけれども。

河合

わかりました。

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