「実家と母校」
元旦の朝
早々に・・・なんて思いながら
「はな」と「ひな」と散歩を決行
「実家」に帰省していたので
「中学の頃の通学路」を久しぶりに歩いてみた
「ずいぶん変わちゃったなぁ~」
「この辺は全部田んぼだったんだよぉ!」
昔のことを思い出して
「彼女」に一方的に話をすると
「ふ~ん、へ~・・・」なんていうリアクション
そんなテンションだった「彼女」が突然
「あれ見てぇ!あれぇ!」
「なに?」
「カモだよぉ!カモの家族だねぇ!」
「ホントだぁ!」
いつもの見ていた光景なんだけど
ちょっとした感動があるってことは
「僕」も「東京・都会かぶれ」しちゃったのかな?
嬉しいのと、寂しいのが、入り交ざって複雑な感じだ
ふと見ると「カモ」の効果で歩く気マンマンの「彼女」
もう少し歩いた方が・・・いいみたいなので
しばらく行くと「母校の中学校」
「このプール」には思い出があるんだよ
あれは中学2年の夏休み
サッカー部の朝練が終わって
カギが掛かってるフェンスを乗り越え
「全裸」で仲間と「ウヒャ、ウヒャ」騒ぎながら泳いでると
こういう時に誰だか知らないけど
必ず「先生」に言いつける「女子」がいるんだよ
それも・・・すんげぇ~恐い「体育の先生」とかに
まぁ、その「恐い先生」はサッカー部の顧問でもあったんだけど
もう20m向こうから
「お前らぁ~、なぁ~にやってんだぁ!」って声が聞こえて
「やっべぇ~、どうする?」って今さら考えても手遅れ
仕方ないから1回出たのに、また「プール」に入って隠れた
もうある意味パニック状態ですよ
それでも、なんとかして逃げたいと
フェンスを乗り越えようとした「奴」が1番最初に捕まって
なんだか知らないけど「僕」は水の中に潜って
水泳選手でもないから、そんなに長く耐えられるわけでもないのに
案の定・・・上がってきたら・・・水球のボールを「顔面」にぶつけられて、御用
それからはサッカー部なのに
「上半身裸」に「水泳パンツ(ブリーフ形)」で足元「サッカースパイク」
という・・・なんとも奇抜で恥ずかしいスタイルで練習させられた・・・
いつの間にか正面だった
「なんだ?これ?」
「防犯カメラ 作動中?」
そうか・・・学校での事件なんかも多くなって・・・時代が変わちゃったんだ
まだ「子供」がいない「僕」だけど
「母校」でもやってんのか・・・と思うと・・・2回目の複雑な感じを味わった
家に戻って「おやじ」と「おふくろ」と「妹」に
「新年挨拶」して、やっと「おせち料理」を食べられるよ
聞けば・・・「おやじ」も「60歳」になって定年
「今年から勤務先・・・家だよ」だって笑いながら
「おふくろ」も1月5日で「60歳」
「年女なんだよね、今年は」って笑いながら
「まぁ~、これからはゆっくりすれば」と言った「僕」
・・・この日、3回目の複雑な想いがそこにはあった
しばしの沈黙
「彼女」、「人生設計」
ワイン・・・がぶ飲み
「僕」も「60歳」になった時
寂しいさはあるんだろうけど
「笑う」ことができるだろうか?
やっぱり今年も容赦なくスタートしたよ
運営課 辻上