2012年10月 5日

世界を知る?世界が知る?

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担当:前嶋


こんにちは。
先日U-14の松原コーチが「異国へ」というブログを更新しましたが、U-14と同様に今回、U-17というカテゴリーで高校2年生以下のユースチームもカタールへ遠征することになりました。

カタールの事やU-14の説明会の様子は松原コーチのブログからも伝わると思いますので、今回のブログでは、この遠征で我々を招待してくれて、柏レイソルアカデミーと今回の遠征で国際親善試合を戦うAspire Academyについて少し書いてみようと思います。

このAspire Academyはトップチームを持たない育成だけを行っているクラブで、ここからヨーロッパを中心に多くのクラブへと選手を輩出しています。
中東カタールのドーハに10面以上のグランドと5000人以上収容の全天候型のグランドに、隣接するタワーのようなホテル"The Torch Doha"に大型ショッピングモールまで完備している施設は、とても育成専用のクラブとは思えない規模です。

マンチェスターユナイテッドやシャルケが合宿に利用したりと、中東・アジア・アフリカだけでなく、今やヨーロッパとも十分なほどのコミュニケーションが取れている規模のクラブです。

Aspire Academyが出来たのが約10年前。
5年ほど前に私がスペインにいた頃、まだ聞き慣れない名前だったこのAspire Academyがスペインの主要なクラブと交流を始め、定期的に試合を行っていました。
現在このアカデミーの強化部長となっている人物"Josep Colomer(ジョゼップ コロメル)"は以前にバルサで育成部長だった人物で、スペインでも誰もが知っているような人物です。そんな大物を招きいれ、この10年間でAspire Academyは世界の育成界では知らない人はいないような存在にまで急速に成長しました。

世界中と言っても過言ではない様々なエリアから選手達が集まり、ヨーロッパでのプロデビューを目指してトレーニングしていく環境がここにはあること、育成スタッフをヨーロッパから招聘して、現代フットボールが届きにくい中東の地にもそのノウハウを集めていること、近況ではスペインで行われたインターナショナルカップに参加したすべてのカテゴリーが優勝を総ざらいにしたことは日本でも驚いた人が多いかと思います。そんな事から今後のAspire Academyの成長はまだまだ続きそうな感じがします。

そして我々、柏レイソルアカデミーは、このAspireと親善試合を行いに明後日からドーハに向かうわけですが、柏レイソルアカデミーも何度も世界へと遠征に出向き、世界を知り、世界と互角以上に戦って来ました。
毎年、毎年、同じ選手が海外遠征に行くわけではありませんし、今回もカタールに行くのが初めてという選手や、海外遠征もまだ2度目といった選手もいるでしょう。
ただ、柏レイソルアカデミーにとっては何度も積み重ねてきた海外遠征の1つとして、今回の遠征は行われるわけです。

選手達は初めてのカタールとAspireに刺激を受けるでしょう。
でも、我々のフットボールは変わりませんし、そうして柏レイソルアカデミーの先輩達は我々のスタイルで世界と戦い続けて、現在のような世界と戦うことがスタンダードになるような環境を整えてきました。
Aspireが世界中で名前を売っている中、まだまだ柏レイソルアカデミーを知らない世界のサッカー関係者がほとんどかもしれません。

ただ、今回の遠征を戦った結果、我々が世界を知って帰ってくるのではなく、世界が我々を知って帰ってくることにしたいと、選手もスタッフも思っています。
過去にヨーロッパやアジア、アメリカなどで世界と真っ向から戦って、我々は少しずつでも世界での知名度をフットボールを用いて広げてきました。

今回、Aspireのご好意もあり、中東の地に踏み込むわけです。
世界を知りに行って、選手は多くのことを学んで帰ってくるでしょう。
ただ、それだけでなく、真っ向からフットボール同士がぶつかって、柏レイソルアカデミーを世界が知ることになるように、頑張ってきたいと思います。

※遠征中の様子や結果は随時Upしていきますので、松原ブログに皆さんご注目下さい!

では、また世界を知りにいってきます!!!