2016年9月30日

ポジティブ・ディシプリンのすすめ

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担当:根引

先日、レイソルの社会貢献活動の一環として「Save the Chirdren]の活動に協力しているのですが、今回はその中の教育プログラム「ポジティブ・ディシプリン」をアカデミースタッフ全員で研修を受けさせていただきました。
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目的・流れとしては、
1.身体的・感情的な罰について見直す理由を考える 
2.ポジティブ・ディシプリンのプログラムを体験する 
3.子供に携わる者としての課題について考える 
という構成でした。

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印象的な話としては、1.身体的・感情的な罰について見直す理由を考えるという話の中で、2つの視点から話が進められ、
1つめは・科学的検証の視点から「罰に効果があるのか?」
ということで、研究結果では、身体的な罰は、言語的にも身体手にも攻撃性を高める、道徳的価値の内在化を低下させ、親子関係を悪化させることを示していたそうです。
2つ目の視点は「なぜ叩いていいのか?」 
ということで、「親」というだけで「子ども」を叩いていいのか?
日常にある子供への向き合い方を考え直さないといけないという話から、「暴力」と「戦争」がつながっていて、それは「大人」と「子供」の関係性でも同じで、「大人」が「子ども」を力でねじ伏せる。そして「親」と「子ども」も然り。自分の子供が言うことを聞かないからと言って、「親」は「子供」を叩いていいのか?「子ども」も「人」であり、一人の「人」として接していかなければならないというお話でした。
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自分も一人の親として自分の行動、振舞いについて深く考えさせられました。

子どもとよい関係を作るためのステップとして
1、課題を設定する
2、理由を考える
3、長期的目標を確認する
4、温かさと枠組みを考える
 ※温かさ(子供の気持ちや意見を尊重し子供が成長できる環境を整える)
 ※枠組み(どうすればいいか?を子どもが自分で考えられるように導く)

そこはサッカーにも通じるものがあるなと思いました。
子どもに関わる仕事をしている人間として、一人の父親として関わるものとして、
子どものこと(選手のこと)をもっと深く知り、温かさと枠組みを示していけるような親(指導者)でありたいなと改めて感じるとても貴重な研修になりました。
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