時間
今考えると、昔の自分は本当に無駄な時間を過ごしていたと、つくづく感じる。
高校に入り学年があがるごとに、（プロになる為の）時間に制限（タイムリミット）
があると気がつき、それ以降は時間を無駄にしないように努力してきた。
昨日、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグを観た。
18歳でこの大舞台を経験しているACミランの選手もすごいと感じたが、
世界一と言われているバルセロナの選手たちの本気のプレーに、同じ人間が
演じている球技には思えなかった。
2008年、ビジャレアル国際ユース大会の対レアルマドリー戦後、観客から
惜しみない スタンディングオーベーションを受けて全身の鳥肌を生まれて
始めて経験し、 何とも言えない時間を過ごした記憶が蘇る。
試合後、ロッカールームで当時の監督だった達磨さんは、
「彼ら(レアル・アヤックスなどの海外のクラブの選手)はこの興奮する試合を
毎週の様に行い、そして毎週の様に世界トップクラスのリーグを観て、肌で感じ、
そうやって時間を過ごしている。俺たちは、彼らとは住んでいる環境、毎日見て
いる景色も 違う。これから先、彼らと対戦し、彼らに立ち向かって行く為にも、
毎日サッカーを 追求し、彼ら以上に努力していかないと、簡単に差が出ていく
一方である。だから、 今の気持ちを忘れずにこれからも時間を無駄にせずに
サッカーを突き詰めて行こう」
こんな話をした。
そして、毎日のトレーニングで、達磨さんの刺激を受けている選手たちは、
こんな鳥肌の立つ刺激を新たに受けた後にも、勿論浮き足立つ事なく
地に足を付けて達磨さんの話を聞いていた。
何度もいうが、自分は本当に無駄な時間を過ごしてきたと思う。
小学生の頃は、本当に何も考えてない、中学になってもそれは一緒。
でも、
今の子供達にもそういう時間があっても良いと思う。
でも、
だから、自分はプロにはなっていない。当たり前だよね。時間は待っては
くれないもの。
だから、これ以上自分は時間を無駄にしない。
今度は指導者として。
笑い、泣き、喧嘩し、それぞれが、それぞれの時間を過ごしてきた。
人生は一度きり。時間を大切に過ごしてください。
卒業シーズン。久しぶりに昔のアルバムを開いてみた。
写真は小学5年生の自分。馬鹿な事ばかりしていたな・・・。
担当：松本
