2019年6月 6日

メリカリ

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物を売ったり買ったりする話ではありませんよ。
「メリカリ」とは「メリハリ」の語源となる言葉です。
邦楽用語にて低い音を「減り(めり)」、高い音を「上り(かり)」と呼ばれていたそうで、減り(めり)は減り込むなど一般的にも使われている語であるが、上り(かり)は邦楽以外で使われることがなく、比喩的にも用いられることになったのが、減り張り(めりはり)となったそうです。

さりげなく聴いている1曲の音楽でも、優しく歌っている序盤から強く歌いだすサビがあったり。
さりげなく見ている1本のドラマでも、淡々と話していた主人公がラストになるとものすごい熱量でセリフを発していたり。

私が今年担当しているU-13の選手達にはこの「メリハリ」というものをシーズン最初から常に話をしてきています。
さきほどの音楽も歌っている歌詞は同じでも、ずっと強く歌われていたら心に響くものも響かなくなってしまうかもしれませんし、さきほどのドラマでも主人公がひたすらに熱く話しをし続けていたら静かにチャンネルを変えられてしまうかもしれませんよね。
これは単なる例え話ですが、私達が取り組んでいるサッカーにおいても繋がるものがあるのではないでしょうか。
練習を頑張った後に休みを入れずにひたすら練習をしていても、身になるものは無に近くなってしまうだろうし、その逆に休んで遊んだ後の楽しいテンションのまま練習に参加してもこれもまた身になるものは無に近いものになってしまうでしょう。
やるときはやる。やらないときはやらない。減り(めり)と上り(かり)双方がより双方を引き立たせるためにも、うまく使いこなすことが強い人間、強いグループ、強い集団になっていくのではないでしょうか。
引き続き頑張りましょう。


担当 上村 捷太