黄色い魂をのせたボール ?アカデミーからトップへ?
担当 根引
5月6日の広島戦は2点差を一時は同点に追いつき、この勢いで逆転かという雰囲気が会場を包んだのですが、残念ながら2?5で負けてしまいました。
実はこの試合のボールボーイにU13のアカデミーの選手がお手伝いさせていただきました。こちらは内心ひやひやしながら見ていたのですが、みんな雨の中必死にボールを拾ったり、選手にボールを渡してよくやってくれました。(笑)
スタジアムに来ていた方で、お気づきの方もいたかもしれませんが、後半レイソルがホーム側に攻めているときにボールボーイが直接選手にボールを渡していたのをご存知でしたでしょうか?チームスタッフからメイン側、バックスタンド側それぞれにタオルを渡され、スローイングの際にはタオルでボールを拭いて、直接選手に手渡ししていたのです。
レイソルのベンチ横では、スローイングのたびに川浪選手がボールボーイに「ちゃんと拭けよ!」と何度も声をかけてくれていました。そして2点目の起点となった増嶋選手のロングスローのときにも川浪選手は声をかけて、ボールボーイもぎりぎりまでタオルで拭いて手渡ししていました。
そしてゴールが決まった瞬間に川浪選手はそのボールボーイに駆け寄りハイタッチをしていました。そしてベンチにいた選手たちも後に続き、ハイタッチをして一緒に喜びを分かち合っていました。
その後も戦況を見つめながら、ボールを強くしっかり抱いて、試合を食い入るように見ていました。彼にとってはかけがえのない貴重な時間と、プロになりたいという気持ちを改めて強くもったと思います。
自分自身何よりうれしかったのが、声をかけていた川浪選手がアカデミー出身の選手だということです。アカデミーで育った選手から、これからプロを目指すアカデミーの選手に声をかけている。本当にすばらしい光景でした。スタンドから見ていたアカデミーの選手も試合終了後に、ボールボーイを務めていた選手に「すごいなー」「やったじゃん」などと声をかけていました。アカデミー出身のプロ選手からプロを目指すアカデミーの選手へのかけあい。こういう光景をこれから先も見続けられていけたらいいなと思いました。