ACLとACL
担当:松原
こんにちは!
今夜は、ACL ブリーラム・ユナイテッド(タイ)戦。
柏レイソルの新しい歴史がスタートします。
「ACL」とは、「Asian Football Confedereaion Champions League 」の略称です。
元フィジカルコーチという職業柄、「ACL」という略称を聞くと、もう一つの名称を思い浮かべてしまいます。
「Anterior Cruciate Ligament」 = 「ACL」 = 「前十字靭帯」
前十字靭帯とは、膝の安定を保つ靭帯であり、損傷した場合には、競技復帰までに6ヶ月から8ヶ月を要します。
ACL損傷は、サッカー界で最も恐れられているケガの一つなのです。
今日のACL初戦を戦うレイソルのメンバーの中にも、ACL損傷を乗り越えた選手がいます。
2005年10月12日。
グロインペイン症候群による長期間のリハビリから、ようやく試合復帰を果たそうとしていた時に、アクシデントは起こりました。
何気ないシーンでした。
ドリブルする選手に対応しようと踏ん張った時、ブチッという音が聞こえました。
一瞬、スパイクで踏ん張ったことで芝生が切れたのかと思いました。
しかし、顔を手で覆って倒れこんだ彼の姿を見て、何が起きたのか察しました。
度重なる故障に悩まされ、もがき苦しんでいた彼の姿を見てきただけに、クラブ全体が重苦しい空気に包まれました。
2005年12月10日。
J2降格。
2006年9月3日。
サテライトリーグ湘南ベルマーレ戦で復帰。
復帰までには、11ヶ月を要しました。
2006年12月2日。
J2リーグ最終節湘南ベルマーレ戦。
J1昇格を決めた試合にフル出場し、ピッチで号泣する彼の姿は決して忘れることができません。
2010年J2リーグ優勝。
2011年J1リーグ優勝。
2011年Jリーグベストイレブン受賞。
2011年クラブワールドカップ出場。
2012年2月 国際Aマッチ初出場。
ケガを乗り越えたから今があるのか、ケガがなければさらにステップアップしていたのか。
答えは誰にもわかりません。
ただ、ACL初戦で彼がチームのために熱くプレーしてくれることだけは間違いありません。
頼むぞ!!