限界
担当 上村 捷太
限界。テレビやネットニュースなどで時折目にする言葉ですよね。
もちろんグランドにいても選手の口からよくこの言葉を耳にします。
そんな中、その限界について考えさせられる本に出会いました。
その本の中の一説に興味深いエピソードがあったので紹介します。
『鎖につながれたゾウ』という寓話です。
あるところに、小さな杭につながれているゾウがいました。
ゾウの力があれば、杭を引き抜いて抜け出すことができます。
ですが、ゾウは逃げようとしません。
なぜか。このゾウは子ゾウの時から、鎖でつながれていました。小さな子ゾウの力では、杭を引き抜くことはできません。
何度も試みますが、どうしても杭は動かない。
そのうちに、「杭をはずすことは絶対にできない」とあきらめてしまいます。
そして、二度と杭を引き抜こうとは思えなくなった。
というお話です。
「できない。無理だ。」
きっと大きく成長した今なら、簡単に引き抜くことができるのに、そう思い込んでしまった。
このエピソードは、思い込みというものが限界を決めてしまっていることを示唆していると思います。
このエピソードを読んだとき、僕たちもこのゾウと同じような状況にあるものもあるのではないかと思いました。
今限界だと思っているもの。
それはもしかするといろんな思い込みや固定観念において限界と決めつけ、実際はまだ限界の手前にあるものなのかもしれない。
その物の見方、捉え方、考え方を少し変えてみただけで限界と思われていたその先に行くことができるかもしれない。
限界は確かに存在するものだと思います。
ただ自分含めて、選手たちにも、限界だと思っても、何か変えてみたら出来るんじゃないか。出来てるものでももっと。たくさん。という風にチャレンジしていってもらえたらと思います。
そんな今日も、ある限界に挑戦し続ける人がいました。
はたから見たら限界だと思われているものに、果敢にチャレンジする姿が素晴らしいです。
背、伸びるといいね。