違いを超えて
走るのは速いけど頭の回転が遅い人
もいれば
頭の回転は速いけど走るのが遅い人もいるでしょうし、
人前で話すのが得意だけど、一人で考えを深めるのが苦手な人
もいれば
一人で考えを深めるのは得意だけど、人前で話すのが苦手な人もいます
生まれた場所も違ければ、育ってきた環境も違う。
これまでに携わってきた人たちも違う。
そうとなれば、1人1人の価値観だってそれぞれ異なるのは当たり前なはずです。
そんなそれぞれ異なる特徴を持つ人が集まれば、1つのある物事に対して同じ意見・目線・意識になるのは奇跡に近いことではないかと最近感じています。
だって何回も言いますけど、人それぞれ違うんですもの。
勿論、人間も賢くできており「合わせる」という道具を持っているので、表面上での関係は可能です。
ただ、今まで、右が正しいと思ってた人もいれば、左が正しいと思ってた人もいるわけで、その中で自分自身の価値観を超えて共有していくのは困難を極めると思います。
でも、そういった特徴や価値観の違いがあるから、人はさらに輝くのだとも感じます。
自分の特徴を思う存分に発揮し、苦手とする部分を違う誰かが補ってくれてさらに自分を引き立ててくれる。
逆に補ってくれている誰かが苦手とする部分を、自分が補い、さらに引き立てている。
そんな互いの関係性が自分の限界を超えさせてくれたり、自分の可能性を広げてくれるのだと思います。
僕らは、偶然にも同じスポーツを愛し、偶然にも同じ夢や目標を持ち、偶然にも同じエンブレムをつけ、日々自分たちの成長を信じて過ごしています。
違う特徴を持つ僕らが、違う価値観を持つ僕らが、サッカーを通じて一人では決して届くことのないところに辿り着いたり、一人では決して感じることができない感情に出会えたりできる。
しかし、ただサッカーをやってるだけでは訪れないのです。
特徴や価値観を超えて通じる、真っ直ぐな「思い」や「情熱」「願い」といった「感情」が高いところで重なりあい、一つになった時に、その瞬間は訪れるもの。
特徴や価値観、立場などの様々な違いを超えて通じるものを大切にし、僕らにとって大切なものを全員で追い求め続けていきたいと思います。
担当:飯塚 浩一郎