2012年5月22日

メリット&デメリット

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担当:松原

こんにちは!

U-14カテゴリーを対象として、Jリーグをテーマに競技者としてのキャリアを考えるキャリア・デザイン・サポートプログラム『よのなか科』が開催されました。

全5回の内容は、

第1回 「Jクラブをとりまく"お金"から仕組みを考える」
第2回 「Jリーグがめざすものを考える」
第3回 「Jリーグをとりまく職業を考える」
第4回 「職業と「意志」「役割」「能力」の関係を考える」
第5回 「自分のキャリアイメージプランを考える」

会場は、日立柏サッカー場内に新設された記者会見場。
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講師は、元浦和レッズの西野努氏。
引退後は英国のリヴァプール大学でMBAを取得した頭脳派!
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まずは自己紹介ならぬ、他己紹介からスタート
自分から見た自分。
他人から見た自分。
両者をすり合わせることで、自分を客観視することにつなげる。
盛り上がります!
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よのなか科のルール
?なるほどと思ったら拍手
?大きめにつぶやく
?考えのカンニングはOK
自分から拍手するって案外できないものです。
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積極的に挙手する選手たち
学校でもこんなに積極的なのかな?
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日頃目にすることのない授業中の選手たちの姿にコーチたちも興味津々。
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保護者も参加。
親子で意見を出し合う姿も。
全5回に参加してくれた保護者も多数いらっしゃいました!
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最終回には自分自身のキャリアイメージを形にしてみんなの前で発表します。
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第1回のディスカッションで印象に残ったことがありました。
西野氏 「サッカークラブの支出を減らすためにはどんな工夫ができますか?」
選手A 「ナイターゲームを減らして光熱費を削減する」
一同、拍手
選手B 「アカデミーから選手を昇格させて補強費用を削減する」
一同、大きな拍手
選手C 「スタジアムのトイレを減らして水道代を削減する」
一同、...。

授業終了後に選手たちと話しました。

トイレを減らせばコストを減らすことができる(かもしれない)。
でも、トイレを減らせば順番待ちの行列が増える。
順番待ちの行列が増えるとお客さんがイライラする。
お客さんがイライラするとお客さんが減る。
お客さんが減ると収入が減る。
収入が減ると、...。

順番待ちができてもお客さんがイライラしなければ問題ないかもしれないよ。
ディズニーランドの行列ではそんなにイライラしないでしょ。
トイレの順番待ちを楽しくする工夫はない?
「順番待ちの列の脇に選手のサインや記事を飾る!」
「トイレを博物館みたいにしちゃう!」
アイデアは無限大。

物事にはメリットとデメリットがある。
デメリットばかり気にしてしまうと、発想がふくらまない。
デメリットを補う工夫があれば、メリットを活かすことができる。
サッカーも同じ。
あるチームにとってはリスクのある戦い方でも、リスクを補う工夫をしたチームにとっては有効な戦い方となる。
経験の少ない若手選手を起用し、成長させていくネルシーニョ監督は、まさにその典型なのかもしれない。

よのなか科の授業を通して、凝り固まった脳細胞が活性化された気がします。
子供の発想は面白い。
もっともっと引き出さなきゃいけない!