思い出
担当 根引
昨日はG大阪との試合でした。
柏レイソルはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得、G大阪は残留を果たすため、是が非でも勝ち点3が欲しい試合でしたが、試合は工藤選手の素晴らしい2ゴールを決めたのですが、終盤に相手の粘りにあい、最後の最後に踏ん張りきれず、失点を許し引き分けとなりました。試合に勝つのは、本当に簡単なことでないことを改めて思い知らされました。
2002年11月30日
JリーグJ1のセカンドステージ最終節、ホームでのG大阪との試合。
この年はJ1での年間順位が15位以下(16チーム中)になったチームがJ2降格。コンサドーレ札幌が早々とJ2行きとなり、残る1つのJ1残留をかけて3チームがしのぎあい、前節終了時点で柏レイソルは、勝ち点29・年間13位で残留争いをしていました。
柏レイソルとG大阪の立場は現在とはまったく逆で、この試合にG大阪は勝てば優勝、柏レイソルは勝つか引き分けでJ1残留が決まり、負ければ、J2に降格してしまう可能性もある中での試合でした。
結果は2?0と勝利して残留を決めることができました。
残留争いに巻き込まれてからは本当に苦しい日々が続き、最終戦を迎える1週間はほとんど眠れませんでした。この試合の勝敗で柏レイソルの運命がかかっている。ピッチに立つまでは本当にプレッシャーに押しつぶされそうになりました。試合の中身はほとんど覚えておらず、とにかく夢中で、必死にプレーしていた記憶だけはあります。勝利を告げる終了のホイッスルを聞き、選手一人一人と抱き合って喜んだことを覚えています。
勝つことの難しさを知り、勝つことの喜びを知り、そして勝つということが本当に簡単ではなかったことを、昨日の試合を観戦しながら思い出しました。
VITORIA(ヴィトーリア)
「勝利は簡単な言葉ですが、それを手にするのは簡単なことではありません。そのことを自覚し、全員で勝利に向かって進んでいきます」byネルシーニョ