担当：前嶋

僕が初めて日立台に来たのは約２年前でした。
その時はまだJ２をこれから迎えるオフシーズンの最中、それでも僕はこの日立台に来て、練習場、スタジアム、クラブハウス、育成の練習場の総合施設に驚きました。
当然、まだその時はオフシーズンで、日立台で試合を観る前の話です。

プレシーズンを経て、Ｊ２を他のクラブを圧倒した驚異的な結果で乗り越え、またオフシーズンへ。
そして今年、Ｊ１の舞台での活躍ぶりは誰が説明する必要もなく、僕も日立台でのホームゲームの時間を楽しませてもらっています。

そんな今シーズンも残すところ４試合。
日立台で行われる試合は天皇杯を除けば２試合。
優勝争いに加わっていることも十分にありますが、皆さんは今シーズン、日立台での時間とレイソルのサッカーを楽しんだのではないでしょうか？？？
それに日立台を楽しめる時間があと２試合しかないと感じている方も多いのではないでしょうか？

スペインでは、シーズン終盤になると、観客やサポーターの方々が自分の愛するチームを評価します。

"今年はお前達のフットボールで楽しませてもらったよ"
僕が言ってもらえた最高の言葉です。
それは紛れもなく人々がチームと共に１年を歩み、戦ってきたからこそ、この言葉を僕たちに贈ってくれたんだと思います。
１年間を僕たちのフットボールで満足なものにできたと。フットボールのおかげで良い１年を過ごせたよと。
最高の言葉を頂きました。

僕たちは勝利のために全力で戦わなくてはならない。
僕たちはフットボールで人々を楽しませなくてはいけない。
でもチームが勝ち続けるには、チームだけでなくサポーターの力も必要になる。
サポーターが１つになったら、それはチームでは作れない力を産んでくれる。
その力を感じたときにきっと、みんなはサッカーを楽しんでいるのではないでしょうか。

僕が2年前に日立台で初めて試合を観たとき、そんな一体感をこのスタジアムに感じました。
決して大きくないスタジアムです。
でもみんなが１つになるパワーは何万人のスタジアムよりも間違いなく大きいです。
結果、僕はこの２年間、レイソルのサッカーと日立台に楽しませてもらいました。
まだＪ１は大事な４試合を残しています。終わっていません。
でも、十分僕は、このシーズンが終わったときに、フットボールで楽しめた１年だったと思えるでしょう。

そして来シーズン。
日立台は３０００席を増設し、３０００人分の力が増えるわけです。
迎え撃つ相手がアジアのチームの可能性もあります。
アカデミーの練習をしていても、アカデミーの事務所からも、いつもゴール裏に大きなクレーン車が見えます。

どんなスタジアムになるんだろう。

いつも考えます。
来シーズンはまたみんながサッカーで楽しめる１年になるといいなと思います。
３０００人多く楽しめたら、もっといいと思います。
アジアのまだ柏レイソルを知らない人が日立台に来て驚いてくれたら、もっといいと思います。
相手サポーターが圧倒されてくれたら最高です。

でもまだ大事な試合が４試合。
みんなで最高のものにしましょう。
みなさんの力が必要です。
それで最後にみんなで"楽しませてもらったよ"と言ってもらえる結果になったら最高です。

今日も日立台がちょっとずつ大きくなっています。
楽しみです。