誰も見ていません。あなたは空き缶を拾いますか?
担当:松原
こんばんは!
今日は月に一度のブログ当番。
どこかにブログのネタは落ちていないか・・・。
朝からアンテナを張りながら一日を過ごします。
しかし、そんなに都合よく美味しいネタは転がっていません。
こんな時は文明の利器、インターネットに頼ります。
2月9日生まれの有名人は?
東京ヴェルディなどで大活躍された現ビーチサッカー日本代表監督ラモス瑠偉さんの誕生日。
2005年シーズンには柏レイソルのコーチを務めました。
当時、私はトップチームのフィジカルコーチ(アシスタント)として働いていました。
※後姿は26歳の私・・・
いつものようにロッカールームで着替えていた時、隣のロッカーに「RAMOS」と書かれているのに気付き、びっくりしたことを今でも覚えています。
人をひき付けるとても情熱的な指導者でした。
他にないだろうか?
2月9日は、「服の日」、「福の日」、「河豚の日」、「肉の日」、・・・。
「肉の日」!?
ピアノの夕飯が焼肉やステーキだったら恰好のネタではないか!
期待しながらピアノに行くと、そこには香ばしいカレーを頬張る選手たちの姿が・・・。
※U-18主将のカレーは山盛り!
ネタ探しを後回しにして私もカレーをいただきました・・・。
いよいよ困ってきたので、ホットなネタを諦めて、あるエピソードを紹介することにします。
ある冬の日の午後。
地元の人々に親しまれている遊歩道でジョギングをしていると、前方から自転車に乗った高校生3人組がやってきました。
服装と持ち物から推測するに地元高校の運動部員たちのようです。
どうやらこの遊歩道は放課後に練習場に向かう部員たちの移動経路になっているようです。
すれ違いざまに元気な声で、「こんにちは!」
挨拶してくれることなど想像していなかったため面食らう私。
彼らの後姿を目で追うことしかできませんでした。
そのままジョギングを続けていると再び部員たちがやってきました。
4人組「こんにちは!」
どうやら部員たちは遊歩道ですれ違う人々に挨拶する習慣があるようです。
また来ました。
3人組「こんにちは!」
挨拶されることを予期していたため私も会釈を返しました。
2人組「こんにちは!」
気分が良くなり笑顔で会釈しました。
3人組「こんにちは!」
そろそろ私から挨拶しようかと思い始めました。
1人「・・・。」
あれっ・・・。
その後すれ違った部員を含めて、挨拶しなかったのは1人で移動している「彼」だけでした。
誤解を避けるために言いますが、挨拶しなかった「彼」を責める気は毛頭ありません。
遊歩道ですれ違う人々に爽やかに挨拶する部員たちの姿勢は、むしろ本当に素晴らしいと思います。
彼らの行動に敬意を抱いています。
私たちアカデミーも見習わなければならないと思います。
気になったのです。
なぜ「彼」だけ挨拶しなかったのでしょうか?
ジョギングしながら考えました。
遊歩道での挨拶は彼らのルールなのでしょう。
日頃から先生方が指導を徹底しているはずです。
規律正しいチームなので、部員同士も互いに注意しあっているはずです。
すれ違った4人組の内、1人でも挨拶しない部員がいれば、他の部員が注意するでしょう。
だからこそ集団ですれ違った部員たちは必ず挨拶をしてくれたのでしょう。
でも、単独で走っていた「彼」が挨拶したかどうか知っているのは「彼」と「私」だけです。
見ず知らずの私が「彼」を注意することはありません。
私自身、選手にルールやマナーを守らせるために口うるさく指導してきたつもりです。
選手たちはルールやマナーを守ってくれていると思います。
少なくとも私の見ている範囲では・・・。
では、誰も見ていない時はどうなのでしょうか・・・。
本質は何か。
まずは自分自身に問いかけてみようと思います。
「誰も見ていません。道端に落ちている空き缶を拾いますか?」