2012年4月19日

敵を知り、己を知らば百戦危うからず(後編)

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担当:松原

こんにちは。

『敵(ライバル)を知り、己を知らば百戦危うからず』
中国サッカーの「パワー」の源を知るべく、中国を訪問しました。

?視察編?
total football asia 主催「Jリーグ王者柏レイソル!! 上海ジュニアサッカーキャンプ」を終えた後は、中国国内のサッカークラブを視察しました。

【上海市選抜】
中国版の国民体育大会(国体)に出場する上海市選抜チーム。
サッカーを始めとした各種スポーツ競技施設を備えた複合施設。
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15?18歳の選手たちが寮に泊まり込み、トレーニングに励んでいます。
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市の選抜チームにもかかわらず、サッカー選手たちは給与を得ているとのこと。
その金額は、なんと大卒新人の平均給与を上回っているそうです。
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【上海申花】
中国超級リーグ1部の上海申花。
施設の規模は圧倒的。
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施設内は車で移動。
「申花路」 立派な道路が通っています。
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現在は閉校しましたが、以前は施設内に学校があったとのこと。
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食堂。
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トレーニングマッチ用ピッチ(スタンド併設)。
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練習用ピッチは全部で10面。
クオリティこそかないませんが、その規模は、昨年視察したレアルマドリーに匹敵するものでした。
ちなみに右から6番目の選手は、元チェルシーのアネルカ選手!
間近でプレーを見られることを楽しみにしていましたが、この日はランニングのみのメニューでした。
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選手ロッカー。
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ロッカーに書かれた選手の名前はもちろん漢字。
誰のロッカーかわかりますか?
そうです、アネルカ選手のロッカーです。
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【杭州緑城】
中国超級リーグ1部の杭州緑城。
今シーズンから岡田監督が指揮をとっているチームです。
杭州市へは上海市から新幹線で移動。
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上海の新幹線駅は、空港並の規模。
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立派なクラブハウス。
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トレーニングマッチ用ピッチ(スタンド併設)。
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約10面のピッチ。
選手育成にも力を注いでいて、当日もアカデミーに所属する小学生から高校生までのあらゆるカテゴリーが活動中。
全カテゴリーが同時にトレーニングできる施設を有するクラブは、日本では数少ないのでは?
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ピッチ後方の建物はアカデミー選手寮
施設内に学校があり、アカデミーの選手は全員寮で生活している。
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ちなみに岡田監督率いるトップチームは、室内練習場でフィジカルトレーニングとミニゲームを実施中。
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発展著しく、貧富の差が拡大する中国社会では、子供の学力向上をはかることで社会の競争を勝ち抜かせようとする傾向が強まっているそうです。
大切な一人っ子には、サッカーなどのスポーツをやらせるよりも、学業に専念させたいと考える親が多く、子供のサッカー人口は停滞しています。
そのため、サッカー界の強化策も、底辺拡大を通じた選手育成というよりも、エリートを選抜し、徹底した英才教育を施すという考え方が主流であったようです。
短期間での成果を求めるあまり、強化策に一貫性もなく、なかなか順調に選手が育たないと現地の指導者たちは嘆いていました。
しかし、ここ数年、日本やヨーロッパの選手育成システムを参考にして、ジュニア年代から一貫した方針で選手を育成するクラブがではじめたそうです。
その一つが、岡田監督が指揮をとる杭州緑城です。
杭州緑城アカデミーは、トレーニングの質、選手の質ともに日本にひけをとらないレベルでした。
先日のAFCチャンピオンズリーグでの広州恒大戦を見ても明らかなように、日本の成長速度に勝るとも劣らない勢いで中国サッカーが進歩しているのは間違いありません。
ハード面では彼らに圧倒的なアドバンテージがあることを考慮すると、我々が勝ち続けるためには、ソフト面で常に上回り続けるしかありません。

もっともっと頑張らなきゃな。

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上海の夜景(急速に発展する中国社会の象徴)