Aspireを語?る
担当:前嶋
こんにちは。
ここ数日の松本・松原ブログ(以下MMブログ)にありましたように、U-17・U-14のカタール遠征が先日無事に終わりました。
この3日間で2試合の戦いは、選手そしてスタッフにとって非常に刺激の多い、実のある3日間になりました。
Aspire Academyは出発前のブログでも紹介しましたが、以前からの情報で知っていた組織と、生で見る組織では、受けた衝撃には大きな違いがありました。
環境や施設に関しては、MMブログにもあったように、目に見える素晴らしい施設の中で日々のトレーニングを行っていることは皆様にも伝わったと思いますが、その施設の中には今までに見たことのない最新鋭のテクノロジーが備わったトレーニングが実現していました。
私達が試合を行ったグランドにはナイター照明が備わっていましたが、その柱の中腹には固定のビデオカメラが設置されていて、1試合を5つの角度からのカメラで録画し、分析の担当が試合を分析、普段のカメラからでは遠くて映らないところも見逃さずに選手の改善を図っているようです。
また私達も最初の試合にハートレートモニターの装着を依頼され、試合中の心拍数を計測しながら、更にはそのモニターにGPSまでが搭載されて、選手がどこに動いたかもすべて記録されて、データとしていただきました。
こうした様々な角度からの細かな数値としての分析力や、世界の中でも最新鋭のテクノロジーを駆使した育成というのは、日本は未だ見たことのないものでした。
私達も、帰国後に試合とウォーミングアップの映像を5つの視点から改めてみさせてもらい、気づくことの多さを実感しているところです。
この環境に今回、今夏のクラブユースチャンピオンチームとして柏レイソルも呼んで頂いたように、世界各国からビッグクラブが集まり、Aspireと練習試合を行い、Aspireはこの機器を用いてどんどん新しいものを吸収していくという仕組みになっているわけです。
資金力が物を言う大規模な作業ではありますが、こうして10年前とは比べ物にならない規模の育成グループに発展したのが、現在のAspireです。
今後の成長にも期待できるでしょう。
僕らと戦った後には、来月にレバークーゼンが来て試合をする予定だと話していました。
今やAspireが招待して行う世界各国のクラブや代表との試合は、毎月とか、月に2度という間隔で実現しているのです。
私達柏レイソルアカデミーも、年月をかけて世界基準での立場の確立を徐々に進めて来ています。それは今までアカデミーで育ってきた選手達の努力の成果でもあり、私たちが守らなくてはいけない伝統であり、そうして日立台から育っていく世界基準のレベルで戦える選手がMade in Reysol Academyとして1人でも多くなってくれるように、日々トレーニングを繰り返していますが、今回のように最新のテクノロジーに囲まれた中で育つMade in Aspireがこれからは世界に巣立っていくわけです。
果たしてどんな選手が育っていくのか、楽しみは増していきます。
私達は今回、新たな刺激と、新たなつながりを持つことができました。
私達のフットボールから盗みたいものがたくさんあったようですし、今後も積極的に付き合っていければという、お互いが好印象を残して終えることが出来ました。
まったくの異国でしたが、世界と戦える環境で、選手達はよく戦ってくれたと思います。
今回の遠征で中東のビッグクラブに柏レイソルの名前を刻んだように思います。
でも、大事なのはここからです。
ここに満足せずに日々成長し、また世界とつながっていくことが私達にとって重要なのを忘れずにまた頑張っていかなくてはいけません。
※松本と松原から前嶋へと、くどいブログの毎日になってしまいましたが、私達としてもどんな世界と戦って来たのかを伝えたい想いで書きました。
これからもくどくブログをUPしていきますので、どうぞ宜しくお願いします!