2012年4月 9日

イタリア遠征7日目

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担当:松本

予選リーグ残り1試合は、地元イタリアの「FIUMI VENETO」でした。マンツーマンの守備と、若干緩いプレッシャーだったので、完全に守備に主導権を握りながらの展開となり、終わってみればの快勝でした。前半3-0(安西1、白川2)、後半3-0(新井1、窪田1、山崎1)で6-0で勝利!
ただ、相手に合わせて自分たちの「こだわり」を疎かにしてしまうプレーもこれまた数多く、大差で勝った事に満足している選手の意識は変えていかなければなりません。

もう片方の試合が引き分けに終わった為に1位通過が決定。決勝トーナメント1回戦の相手はイタリアの育成で最も定評のある「Atalanta」となりました。

相手は写真の通りサイズもあります。初戦は相手に怯んでしまった事もあり、今日もその繰り返しにならないかと心配もありましたが・・・

午後3時キックオフ。相手は今回初めて目にするレイソルと同じ布陣4-3-3。開始から相手は猛烈にプレッシャーをかけてきましたが、レイソルの選手達も自分たちのスタイルを貫き通すべくプレッシャーを解放しながら攻撃を繰り出します。

・・・今日は、選手は本当に頑張りました!

相手陣内で殆どの時間攻撃と守備をし続けました。しかし結果は0対1の負け。
カウンターに対して、プレッシャーが後手後手になってしまい、サイドからの低いクロスをFWに合わされ失点。決定機も何度かありました。相手GKのファインセーブに阻まれ得点出来ません。

試合前の事です。アタランタのロッカールームの中からはこんな声が聞こえます。

「Atalanta!Atalanta!Atalanta!」

我がクラブのプライド。
我がクラブの誇り。
「我々はアタランタなんだ!」と。

レイソルの選手はどうでしょうか?
レイソルに誇りを持ち、このユニフォームを着れる事に喜びを感じ、負けてはならないと思って戦いに出ているのでしょうか?

恐らく分かってはいるのです。しかし、彼らほど強烈には表現出来ません。まさにプライド。そういう意味では、最初から負けていた様に思います。
このユニフォームに袖を通したら、胸を張り、クラブの為に自分の持っている最大限のエネルギーを試合に注ぎ込むという意味では、圧倒的に差があったのではないでしょうか。
しかし何度も言いますが、今日はレイソルの選手は良く頑張りました。今までで一番内容も良く魂の入った試合でした。
このユニフォームを来ている以上は、常に、今日ぐらいプライドを持って戦って欲しい。そうしなければこの経験は全くの無駄に終わってしまいます。
しかしそれは選手だけでなく我々スタッフも同じ事が言えます。

今日はこの4名からコメントをもらいました。本当はもっと良い顔の4人ですが、朝起きてすぐなので皆、若干ブサイクです(笑)

滝本晴彦(中央左)
−残り1試合になりましたが、この遠征の感想を。
−日本にいる時に経験出来ない事をこのわずか2週間で沢山経験出来たし、まだ時間は残っているので無駄にしないで過ごしたいです。そしてこれを日本に戻ってからきちんと活かしていきたいです。
−親御さんに一言。
−ありがとうと言いたいのと、学校も休んで来させてもらっているので、学校の先生方にもお礼を言いたいです。

新井瑞希(右)
−残り1試合になりましたが。
−試合に出たときは点を取りたいです!
−この遠征に対しては何を感じてるか?
−レイソルのサッカーを見せれて良かったと思います。
−親御さんに一言
−(フゥ、緊張します。と言いながら)いつもありがとうございます!

松本健太(左)
−残り1試合になりましたが。
−最後の試合となりましたが、レイソルのサッカーをそけで見ている人にも見せつけてやりたいです!
−この遠征については?
−良かった所と課題が明確になったので、良かった所は更に伸ばし、課題の所は日本に戻ってから改善していきたい。
−親御さんに一言
−高いお金を出してもらい、とてもありがたいです。感謝の気持ちを忘れずにこれからもサッカーに取り組んでいきたいです。

駒形俊太郎(中央右)
−残り1試合となりましたが。
−最後の試合も手を抜かず全力で戦いたいと思います。
−この遠征での感想は?
−世界と戦い、沢山の事、例えばフィジカルの差、を肌で感じそういう相手にも気持ちで負けては行けないんだと思いました。
−それじゃ、日本人には負けないよね?
−もう負けません。相手をナスだと思えば負けません!
−親御さんに一言。
−素晴らしい経験をさしてくださりありがとうございました!


明日はベスト16で破れたチームと午前中に最後の試合を行い、決勝を観戦→閉会式と行い、ミラノに移動します。明日は午前中にミラノの街を観光し、午後にいよいよ帰国となります。
明日まで遠征報告を更新したいと思います。もうしばらくお付き合い下さい!